見出し画像

ナイトメア・アリー

あらすじ:1939年、カーニバルのショーを観終わったスタントンは、マネージャーのクレムに声をかけられる。そこで働くようになったスタントンは、出会った読心術師のジーナに気に入られる。そして彼女の仕事を手伝い、そのテクニックを身につけていく。人気者となった彼は一座を離れて活動を始めるが、ある日精神科医のリリスと出会う。

私の好きなルーニー・マーラー、ケイト・ブランシェット、トニー・コレットが出演、ギレルモ・デル・トロ監督の演出するノワール映画が面白くないわけがない!!と思い、映画の詳細を調べずに鑑賞する。

私の思った通り、デル・トロ監督の映画愛溢れる出来栄えに大満足。往年のフィルムノワール映画のオマージュ満載の傑作に仕上がっている。そしてファム・ファタールによって地獄へ堕ちる主人公の末路が素晴らしい。ラストに主人公がどのような悲惨な状況に陥るか、映画の序盤に映るある男の末路を見せられている観客は胸を締めつけられること間違いなしの脚本構成に唸らされる。しかし、不満がひとつ。デル・トロ監督がブラッドリー・クーパーとケイト・ブランシェットを起用した理由が二人がキング・コングとゴジラになってくれると思った為。確かにケイト・ブランシェットはゴジラ級の演技だったが、クーパーはキング・コングには役不足。

画像1

私の大好きなノワール映画「蜘蛛女」のゲーリー・オールドマンとレナ・オリンの演技合戦までいかないとキングコングとゴジラにはなれないのである。


この記事が参加している募集

#映画感想文

67,197件

日々観た映画の感想を綴っております。お勧めの作品のみ紹介していこうと思っております。