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雪の断章

あらすじ:孤児の少女・伊織(斉藤由貴)は養家の那波家から虐待され、広瀬(榎木孝明)に引き取られる。10年後、伊織は広瀬と親友の津島(世良公則)に見守られ、美しい少女に成長していた。ある日、那波家の長女・裕子(岡本舞)が何者かに殺害され、伊織に疑いがかけられる。

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徹底したリハーサルで撮影に臨み、長回しのワンカットの巨匠 相米慎二監督作品であり、斉藤由貴さんの初の主演映画である。斉藤さんは、印象的だったシーンについて「12月の豊平川にズブズブ入ってハトを助けるシーンで、本当にこたえた」と述懐。「何でハトを助けるの?」いう質問には、「私にも分からない。聞けないですよ、相米監督は周りを拒絶するタイプだから」と明かしている。今も語り継がれている冒頭の18シーンワンショットなど見応えのある名シーンがある今作品。大変見応えがあった。

相米慎二監督は2001年に亡くなったのだが、様々な場所で不定期であるが相米監督作品が上映され、トークイベントが開催されている。2011年にTOKYO FILMeXで開催されたトークイベントで相米組の役者陣の相米監督への愛溢れる言葉をきくと巨匠なのだと再認識させられる。

他にも佐藤浩一さん、鶴見辰吾さん、寺田農さん、田畑智子さん、浅野忠信さんも相米監督について語っているのでご興味がある方は是非検索してください。

そして今年も「没後20年 作家主義 相米慎二」が開催される。


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