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#3 サルは水物🐵

🐵フレックスタイム制?

淡路ザルは山の中からやってくる

淡路島モンキーセンターの開園日に行っても、必ずおサル達に会えるわけではありません。
9月上旬から11月末頃までは、山の実りが豊富な時期なので、おサル達が餌場に下りてこない日が多く、そうなると営業予定日であっても臨時休園になることがあります。

それは、なぜか…
淡路ザルは餌付けしているけど、飼育していない野生のニホンザルだからです。
動物園の場合は開園日に行けば会いたい動物に会えるし、もし何らかの事情で会えない場合は「体調管理の為、展示をお休みしています」など会えない理由も知らせてもらえます。

おサル達の出勤率が高めの日

一方、淡路ザルは展示スペースである檻や柵の中で管理されている動物園とは違い、野生なので山の中で暮らしています。寒い時期は山の実りが少ないので、餌を探して山の中をたくさん移動するよりも効率よく餌を得ることができるセンターの餌場に出てくるのだと思います。

センターの営業開始は9:30~ですが、日によっては9:30時点で大半のサル達が出勤している時もあれば、10頭ほどしか出勤していない時もあります。

おサル達の出勤率が低めの日

まだお昼前なのに

2022年6月
13日と14日にセンターへ行きました。両日とも写真や動画を撮影しましたが、現在データ保存しているのは13日分が約70点、14日分は22点です。
この差には理由があります。

6月14日 天気は下り坂
餌場に向かう途中に撮影

2日目の6月14日
私がセンターに到着したのは朝10時過ぎ。餌場にはすでにたくさんのおサル達が出勤していました。もちろんリーダーのジョニーさんもいました。まずは一通りセンター内を歩いておサル達の様子を見て楽しんでいました。

1時間ほど経った頃、急に坂道の方からおサル達が「ギャッギャッギャッギャッ」と大騒ぎしながら、一斉に逃げるように餌場の上の方へ駆けあがり始めました。
センター訪問4回目の私でも、雰囲気の変化やおサル達の様子がおかしいことは分かります。
「えっ?何の騒ぎ??」

坂道の方を見ると

こんな感じで登場された
電力会社の作業員さん

騒ぐおサル達が作る花道の間を、脚立を持ちヘルメットを被った電力会社の方が特に慌てる様子もなく、ズンズンと餌場のさらに奥の方へ向かい、あっという間に私からは見えなくなりました。
そして、ついさっきまで目の前にいた大勢のおサル達も山の中に消えてしまいました。

当日の写真ではないですが
このような状態になりました

大変!閉園になるかも!!

この出来事で主役のおサル達の大半が山へ帰ってしまいました。
まだお昼前なのに、数頭のおサルしかいない状態となれば閉園になるかもしれません。
センターの方のお話では
『見慣れないヘルメット姿の作業員さんの登場に、子ザル達が恐怖を感じて騒ぎ出したため、母親達が連れて帰ったんだろう』とのことでした。
群れの危険と感じて、リーダーや群れの中心ザル達も山に帰ってしまったようです。

「オイヨ~」「オ~ッ」
センター長の大きな声が山に響きます。
※本当はなんと呼んでいるのか、未確認ですが私にはこのように聞こえます。
大きな声で近くに隠れているおサル達を呼んでいるのです。
何度か呼んでいると声に反応して、おサル達が少しずつ戻ってきました。

1人でも平気な子ザルやマダム達を中心に
戻ってきてくれました

その後、リーダーのジョニーさんを筆頭に群れの中心のオスやメス達は戻らないままでしたが、1人でも平気な子ザルやマダム達(大人ザル)がジワジワと戻ってきてくれたおかげで、臨時閉園になることはありませんでした。
この日の写真や動画が少なかったのは、おサル達が少なかったからでした。

ポーズが可愛かったので📸
癒されます💖

会えたらLucky✨

センターを訪問する時には
「今日はおサル達に会えるかな?」「誰に会えるかな?」
月1回のペースで通うようになった今でも、毎回ワクワク・ドキドキしています。
今回のように、比較的安定しておサル達に会える時期に訪問しても、ちょっとでも異変を感じるとおサル達は山に帰ってしまいます。

「今日は〇〇ちゃん、いますか?」とセンターの方に聞くと、見えるところに居ればすぐに「あそこに居るよ」と教えてくださいますが、「今日はまだ見てないな」「ここ数日見かけない」と言われることもあります。

この日会えて一番嬉しかった
サンデーさん💖

おサル達は山の中でどのように過ごしているのか分かりませんが、人間のように決まった家があるわけでもないようだし、母子ですら必ず一緒に過ごしているわけでもないらしいです。
毎日きちんと餌場に下りてくる皆勤賞タイプのおサルもいれば、お腹が空いたらふらっと立ち寄るタイプ、早起きが苦手なタイプもいるかもしれませんね。
そんなことを考えていると、ますますおサル達への興味が増していきます。
もし、これから【淡路島モンキーセンターへ行ってみよう!】と思う方がいたら
おサル達は、事前申告のない『フレックスタイム制』勤務である
と思って訪問計画を立てられると良いと思います。

のんびりタイム

たくさんのおサル達がいる寒い時期には、サル達がくっつく姿が可愛い「サル団子」が見られたり、春から夏にかけての出産シーズンは可愛い赤ちゃんを見ることができます。
書きながら思い返してみると、ヤマモモの季節(5~7月頃)はまさに『フレックスタイム制』と言えるかもしれません。
「今日は太郎が来ていない」「ビッグは早く帰ったみたい」なんて会話も聞かれます。
出勤率が低い時期に雨が降ると、ますます会えるおサルさんが少なくなることもありますが、こんな時にしか会えないレアな『ハナレ猿』に会える楽しみもあります。
この『ハナレ猿』については、またの機会に書こうと思います。

おサル達に会えたらLucky✨
たとえ会うことができなくても、綺麗な空気を吸って素敵な景色を観るだけで十分に癒されます。
思った以上にたくさんのおサル達に会えたり、長く会えなかったおサルと久しぶりに会えたら嬉し泣きすることもあります。

何度訪れても、飽きることなくワクワクできるのも淡路島モンキーセンター・淡路ザルの魅力だと思っています。

ホームページからYouTubeライブやInstagramも見ることができます。


#淡路島モンキーセンター #淡路ザル #淡路島 #洲本市 #ニホンザル #観察記録 #癒し  











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