ワタシは宇宙人 「わたしの秘密」 #43
お前は『プレイアデス』だ。いいな、『プレイアデス』だぞ。
宇宙船でそう言われた。
宇宙船の中であれだけ「全部覚えてるから大丈夫!」と自信たっぷりに言った分際で、地球に戻ると肝心な目的が何となくしか思い出せないのだ。困ったものだ。
とにかく、地球で人間としてこのようにやってるからには、思ったようにそう簡単にはいかないのだ。
なぜなら「宇宙人のわたし」と「人間のわたし」がひとつの身体に融合して共存していているからだ。
つまり、人間のわたしとして地球に生まれて体験するべき目的があり、一方では宇宙人のわたしとして地球で達成するべき目的がある。
それは2人のわたしがお互いに必要な経験であり、人間のわたしと宇宙人のわたしでシンクロさせながら目的を達成しなければない。目的はやりながら思い出すしかない。そんな気がした。
相変わらず、ややこしい人生だなぁとため息がでる。
実はあの日「プレイアデス」の他に思い出したことは他にもあった。
それは宇宙人のわたしが人間として融合するまでの話だ。箇条書き程度の記憶だが、内容はこうだ。
・わたし達は大きなプロジェクトを実行していて、それは地球の変化に大きく関わっている。
・グループは他にもいくつかある。それぞれ様々なグループで構成されている。
・みんな地球に暮らす人間に関わり、何か変化を起こす為に活動している。それは人間にとって大きな良いチャンスでわたし達にも意味があることだ。
これが大まかな内容だった。もう一つ分かった事がある。
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