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2024/07/08(月) 逆光 / 坂本真綾

和歌山市の学習塾Sophica塾長のイカ先生です🦑
今日から、定期的に好きな音楽について書いていこうと思います。

そもそも好きな音楽についてnoteを書こうと思ったのは、毎週個別指導で見ている生徒との会話がきっかけでした。
その生徒も音楽が好きなようで時折音楽の話をするのですが、ふと、

「最近人と音楽の話をしていないな」

ということに思い至り、noteで好きな音楽の話をしてその感情を発散しようと考えつきました。

初回は、坂本真綾さんの逆光という曲です。
昔から坂本真綾さんの音楽が好きで、定期的に彼女の曲を聴いていたのですが、この曲は初めて聴いたときからお気に入りの曲の一つです。

好きな点を挙げるときりがないんですが、一つだけ挙げるとすれば、「転調前と転調後でメロディの音が違う」ところが最も好きなところです。

転調したんだからメロディが違うのは当然じゃないか、と思うのも無理はありませんが、なるべくわかりやすく説明を書いてみたので、お時間があればご一読ください。

該当箇所は、↑動画の1:27「幻と知りながら」(転調前サビ)と、4:10「あなただけに届けばいい」(転調後サビ)の部分です。

転調前

転調前のサビの調性は、G dur、イロハで言えばト長調です。
ト長調の基本的な音階は、

G A B C D E F# G

です。これ以外の音が出てくるとき、基本的には別の調性から音を借りてくることになります。

該当箇所「幻と知りながら」のメロディは、
A♭ B♭ C B C E G F# G A
ですが、最初の2音「A♭ B♭」はト長調に無い音なので、そこだけ一瞬Es dur(変ホ長調)から音を借りてきています。
このため、この部分のメロディを聴いたとき、浮遊感のような、フワフワした感覚を覚えます(イカ先生は)

転調後

転調後のサビの調性は、As dur(変イ長調)です。
変イ長調の基本的な音階は、

A♭ B♭ C D♭ E♭ F G A♭

です。

転調後の該当箇所「あなただけに届けばいい」のメロディは、
A♭ B♭ D♭ C D♭ F A♭ G A♭ B♭ C B♭
です。

もし、単純に転調したとすると、メロディは、
A B D♭ C D♭ F A♭ G A♭ B♭ C B♭
になるはずです。

そうならずに、最初の2音は転調前と同じ音「A♭ B♭」のまま、というところがこの曲のとても好きなところです。

これはおそらく作曲者の伊澤一葉さんが意図的にこのような音階にしているのだと思います。

ちょっとマニアックすぎたかもしれませんが、こういう細かいところにこだわっている楽曲はとても好きです。

今後も、こんなふうに好きな音楽について書いていきます。

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