【コラム】日本人は「効率化」を悪だと考えている?

こんなことを書くと、多くの「日本人」を敵に回すことになるかもしれないい。なにせ、私は日本語で文章を書いているのだから、読者の大多数は日本人のはずである。今から書こうとしているのは、読者の殆どを不快に気持ちにさせるようなコラムなのである。(なので不愉快な気持ちになりたくない人は、ここで引き返してもらいたい・・。)

さて、ビジネス書などを読むと「業務の効率化」というのはマネジメントに置ける最も重要な要素=イノベーションの一つであるなどということが書かれている。しかし、日本社会においてそれは一種の建前であって、実際は、仕事の効率化ほど忌み嫌われる作業はないのではなかろうか?欧米では職場において「この仕事いる?(必要ある?)」という「そもそも論」をフランクに語り合う雰囲気があるという。しかしもし、日本でそれをやると、一瞬にして場が凍り付くのではなかろうか?泣き出す人も現れるかもしれない。なぜなら、日本では、業務と担当者の人格が一体化しており、ある業務を否定することは担当者を否定することに繋がりがちだからである。業務を否定どころか丸ごと無くした日には恨まれるどころか殺されるかもしれない。それくらい、日本では「効率化」はタブーなのである。日本人が言う「効率化」というのは、既存の業務を「手早くやる」という効率化なのである。5分かかる業務を根性で3分でやれという効率化だけが蔓延すると、当然、精神が悲鳴を上げるわけで、効率化は人を苦しめる地獄と課すのである。しかし、本来の効率化というのは、仕事を楽にすることのはずである。そうではないだろうか?



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