見出し画像

DAZN参入がJリーグに及ぼす影響を書いているつもりが、DAZNの素晴らしさが大半になっている文章

こないだのサッカー日本代表の中国戦も激アツでしたね。今回は気になっていたDAZNについて調べ、日本サッカーに与える影響を考えてみました。

1、放映権について

最近、日本代表のアウェー戦が民放テレビで放送されないことが話題になりましたね。一部記事抜粋すると下記の通りなります。

9月に開幕するサッカー、W杯アジア最終予選の日本のアウェーでの試合が、地上波から消えた。映像配信サービスのDAZN(ダゾーン)は19日、アジア・サッカー連盟(AFC)との間で、2028年までの長期契約に合意したと発表。同日、テレビ朝日は、ホーム5試合のみ地上波独占生中継すると発表した。

「放映権」とは、簡単にいうとスポーツイベントを独占的に放映できる権利です。なんとなく分かるのですが、お金の動き含め、調べてみました。

調べるほど内容が複雑で、契約方法がいくつかのパターンになっていることが分かりました。

■野球とサッカーの放映権の仕組みは主に3つ。
①球場がメディアに対して放映権を販売するパターン
②球場が球団の所有している場合、球団が放映権を販売するパターン
③公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が放映権を販売するパターン

野球において球団が球場を所有しているクラブは、ソフトバンクのみで他球団は親会社が所有している場合や賃貸契約をしています。DAZNではNPB(プロ野球)も放映されているが、Jリーグとの違いは、各球団ごとに契約結ばれている点です。(契約していないのはカープだけかな)

各球団ごとに結ぶということは、球団努力で放映権の価値を上げることができるということ?なのかな。

一方でJリーグは”一括契約”し、2017年から2028年までの12年間で約2,239億円の大型契約を結んでおります。DAZNからJリーグに契約金の支払いがあります。

2、獲得した契約金の用途

ここからはJリーグの話になりますが、契約金は各クラブに分配され、クラブの原資や収益になります。一律に分配されるのではなく前年の成績によって傾斜が掛けられてます。
クラブ収益の中身を見ていけば、分配金がクラブにとってどのくらい寄与しているか分かると思います。Jリーグ優勝賞金が2017年から大幅増してる要因もDAZNとの契約によるものです。
↑中身薄くてすいません、疲れて調べるのやめました。

3、リアルと視聴の共存と課題

DAZNはスポーツを見る人にとっては最高なサービスです。私も生活が豊かになりました。ただ、危惧しなければいけない点もいくつかあります。

■DAZN参入による懸念事項
①スポーツを見る人が限定的になる
②若年層の獲得
③入場者数の獲得

①スポーツを見る人が限定的になる

DAZNの魅力は、月額1925円で通信環境が整備されていれば、国内外のスポーツが、場所やデバイス問わず見れる点です。日常にスポーツがある人が、DAZNに入会することは簡単でしょう。ただ、興味はあるけどサブスク料金の支払いを躊躇する人、大規模な大会しか見ない人など、所謂ライト層を獲得するのは難しいと考えます。

少なからず、サッカー日本代表W杯最終予選は普段サッカーに興味を持たない人でも、テレビで観戦していた家庭は多いのではないでしょうか。
日本は、サッカーが文化の国とは違い、日常の中にサッカー(観戦、結果把握、特定選手のファン)がある人は少ないと思います。W杯という”お祭り”には、関心を持つ人は多いかもしれませんが、その熱が続かないのです。

サッカーを文化にすることは、日本サッカー発展に必要な要素だと思うので、国を代表して戦う試合に関しては、民放の放送も必要かと思います。

②若年層の獲得

若者層(10代〜20代)の獲得です。過去の話になりますが、Jリーグ観戦平均年齢割合で一番高いのは40代です。私はサッカーファンになってもらう早い方法は、スタジアムでの観戦だと思ってます。
応援の声量、地鳴り、太鼓、迫力などサッカーの魅力が全て詰まっている場所に足を踏み入れてもらえれば、必ず”また行きたい”となるはずです。
民放の放送が無くなり、スポーツを目にする機会が減ることになれば、新たなファン獲得は難しくなるのではと思います。
若年層の獲得には、クラブもエンタメ要素の取り入れ、通信環境の整備など工夫を凝らしています。コロナ化の中、入場制限があると思いますが、スタジアムで観戦する”意味”を知ってもらえれば、ファン獲得に繋がると思います。

③入場者数の獲得

DAZNの素晴らしいところに映像と解説の質の高さがあります。画質は繊細で美しく、プレミアリーグの歓声は臨場感を体感できます。解説は、サッカーファンに特化した専門用語が飛び交い、元プロアスリートによる解説などスタジアムに行かなくても、質が高い観戦ができます。

当たり前ですが、クラブの収益基盤の一つに、「入場料収入」があります。私はDAZNが提供する価値により、観戦を行く人が減少する可能性があると考えます。
サッカースタジアムはアクセスが悪く、駅から離れているのが当たり前です。観戦するには時間とパワーを必要とします。
私はスタジアムで観戦する価値を知っていますが、まだ魅力に気づいてない人が大半です。クラブはスタジアム観戦の魅力を”伝える”マーケティングに、より力を入れる必要がある私は思います。

4、終わり

なんやかんや言いましたが、DAZNのサービスは、私に最高の週末を提供してくれてます。同世代の活躍や日本人が屈強な外国人と対等に戦う姿に毎週感動してます。また、先日のオマーン戦試合終了後の森保監督に対する戸田さんのインタビューは、DAZNで観る価値を象徴し、メディアの成長を感じました。

純粋なサッカー小僧は、日本サッカーが強くなり、面白い代表がW杯で優勝した姿が見たいってだけです。

注意:今回の記事ですが、契約内容などかなりアバウトな情報が多いので、気になる人は自分で調べてください。私の考えにデータなど根拠はありません。完全な主観です。


おまけに
〜サッカーを文化にするとは〜
しれっと”サッカーを文化にする”という言葉を使いましたが、文化にするとはどういうことなのでしょうね。
良く、イングランドプレミアリーグの見ていると、「サッカーが文化ですからねー」というワードを聞きます。文化とは強さ?歴史?ファンの質?経営?何を指すのか、私自身腹落ちした答えはありませんでした。
コロナが終息したら、サッカーが文化になってる国を訪れてみたいです。








この記事が参加している募集

#最近の学び

181,413件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?