白衣を脱ぎ捨てスタートアップに飛び込んだ元看護師がBtoBマーケターになるまで

2019年7月3日、HeaR株式会社に入社し、昨日でちょうど1年になりました。

元看護師だった私が、なぜHeaRというスタートアップにジョインしたのか、そしてきなことして、また半田恵清良として今後どうなりたいかをまとめました。

その前にざっくり経歴からお伝えすると↓

(看護学生時代から、個人的にビジネスを経験したこともあり、看護師から転職をする際、厳密には全くの未経験ではありませんでした)

ここから長くなりますが、まずは入社までの経緯をお伝えします。

HeaRに入社する前、個人事業主になった理由は“人間不信”から…

私は社会人1年目に看護師として就職しましたが、学生の頃から個人でもビジネスをやっていたので、いつかはがっつりビジネスの世界に行きたいと思っていました。

看護師の仕事にやりがいも感じていましたが、ずっと看護師だけを続ける人生はイメージできていませんでした。

そのため社会人1年目から副業を3つかけもちしたり、自分の可能性やスキルを最大化するために休みなく働いて、もがいていました。

その当時副業として営業代行をやっていたのですが、当時お仕事をくださっていた社長が経営する小さな会社(以下B社)に社会人2年目の春に入社。

しかし、看護師としてのスキルを1年で網羅することは現実的ではないため、週1.5日看護師としてのパートも同時平行することを決め社会人2年目からはいわゆるパラレルワークをスタートすることに。

しかし、B社に入社するも様々なトラブルや業績の不安定さにより、倒産しかけたり様々な困難がありました。
毎日吐きそうなプレッシャーと自分が営業取ってこれないと会社が潰れるかもという不安のせいで逃げたくなる瞬間ばかり…
それでも歯を食いしばって必死に毎日営業にいったり、キュレーションメディアを立ち上げ記事を書きまくる日々を過ごしました。

そして、なんとか様々な困難を乗り越え営業成果が徐々に安定し始めた頃、私とB社社長のビジョンや仕事、キャッシュに対する思いのすれ違いにより溝が発生。
(ここには書けませんがかなり壮絶でした笑)

自分は必死に頑張ってきたのに、残っているのは疲れ切った体とやりがいも失い、ビジョンのマッチしない会社。

入社当初は30連勤をしても「いつか成功する」という期待を持っていましたが、退職する3ヶ月前くらいからは、やりがいと生きがいを完全に失い、しょっちゅう涙を流していたので、家族から「もう会社いかないで。お願いだから休んで」と懇願される日々。なのに、「でも会社行かないといけないから」と親の反対を振り切って、変な霊にとりつかれたように働いていました。

こんな感じでB社での1年間はほぼ休みもなく、自分に嘘をつきながら会社存続のためだけにロボットのように働いていたので、
「もう誰かの下で働くことは一生したくない」
「人と働いてもどうせ傷つくだけだから、一人で気楽に仕事しよう」決意し、B社を2019年3月に退職。そしてすぐに、個人事業主として開業しました。

個人事業主としての居心地の良さが大きな違和感に

さて、個人事業主になり、初月から売上は順調に伸び、2ヶ月目にしては一般的な新卒社会人の給与の5倍以上はもらっていました。

個人事業主なりたてだと忙しいのをイメージされると思いますが、私の場合とてものんきでした。

実質働いていた時間は週1.5の看護師と営業代行活動を合わせ、週3日間くらい。

なのに、今まで以上に楽に稼げてしまっていて、個人事業主になって1ヶ月くらいで違和感を感じていました。

その「違和感」をいくつか要素分解すると
・楽には稼げるけど、5年後10年後がイメージしづらい
・稼いでも増やし方がいまいちわからない(0を1〜2個増やせるイメージができなかった)
・収入増えても大して幸福度は変わらなかった
・自分一人の力では成長しづらいし、何か大きくて新しいことに挑戦したいけどやり方がわからない
・まだ挑戦していない領域がある(特にBtoB)
・まだ23歳なのにこんな楽していいのか?

そして、持ち前のアグレッシブルサと体力が有り余っているので、ドMな私は「死ぬ気で働いてなにか大きなことを成し遂げたい」という気持ちが日々強くなっていました。

しかし、世間一般的にみると楽に稼げるというのはある意味恵まれています。

こんな楽な生活を手放したくないという思いもあり、なかなか踏ん切りがつかずにいました。

しかし、もう一つ大きなアクシデントが発生したことが私の転職を後押しするような結果となりました…

「大切な人を守れない自分が呑気にフリーランスやってる場合じゃない」

さきほど話に出てきたB社を退職する前に営業の後輩が5名ほど入ってきました。

私がやめるとなって、会社が急遽オファーして入ってもらったのです。

B社社長とは溝があったものの、その後輩たちが好きだったので、彼らの成長を見守りたいという思いから完全にB社とは縁を切らず、後輩の指導をしていました。

しかし、私はそんな頻繁にオフィスに立ち寄るわけでもないので彼らの心情や状況を全て把握しきれていませんでした。

元々営業が得意でなかった彼らはなかなか成果が出ず、苦しんでいたのに加え組織内でのパワハラから、ある日3人の後輩から「もう営業続けられません。辞めます」と言われました。

とても悔しかった。
自分だけ稼いで、彼らを稼がせられなかったことや、パワハラから彼らを守ることすらできない自分の弱さに腹立たしさを感じました。

そこで、「大切な人すら守れない自分が、呑気にフリーランスやってる場合じゃない」と思ったのです。

そこから、大切な人を守るためにはなにが必要かを考えました。

・もっと大きな額を稼ぐ力
・マネジメントスキル
・ビジネススキル
・思考力…
など、この他にも数えきれないほどでましたが、

では、これらをどこで獲得するのか考えた時に、やはりもう就職して最速で最大限に学び武器を作っていくしかないと考えました。

そこで転職活動をスタートすることに。

何かを得るには何かを失わないと始まらない

しかし、ここでもう一つ私は大きな決断をしなければなりませんでした。

それは“看護師のキャリアを捨てること”

週1.5日ではあるものの、個人的に新たな領域となるBtoBマーケを経験するには、看護師としてのキャリアを捨てないと没頭できないという答えが出ていました。

もちろん今の時代パラレルワークをOKしてくれる会社もありますが、BtoBマーケ未経験の私がパラレルワークなんかしてる場合ではなかったのです。

1分1秒でも多く自分の成長や事業と向き合って、自分のWillを叶えるには、何かを捨てなければなりません。

そこで、大好きな仕事だけど看護師は終わりにしようと決意しました。

大好きな看護師の仕事を捨ててでもHeaRで働きたかった

しかし大好きな看護師の仕事を捨ててまで就職するのですから、妥協してとりあえずよくわらかない会社に入ることだけは避けたかったです。

とにかく全身全霊を注げる環境を求めていました。

そしてBtoB業界+スタートアップで探していると、ちょうどHeaRがヒットしました。

まずは、話を聞いてみようと思い、応募をしたのですが、面接の前に送られてきた採用ピッチ資料は衝撃そのものでした。

なぜなら、課題も書いてあるし、求めている人物像がなんか自分のことみたいに思える、みんな泥臭くアツく頑張っている、そして…

“働きながら青春しているから”

こんな会社本当にあるのかと思う反面、こんな会社があるなら、もうすぐにでも働きたいとワクワクしました。

正直“青春”を軸に就活をしていたわけではないのに、私の考える“青春”にぴったりだったのです。

私にとっての青春は、甘酸っぱい恋とかではなく、
“辛いことがあっても、勝利を勝ち取る”、そのために夢中になる。

それが可能であることが代表に会う前から、メンバーの方のnoteや採用ピッチ資料を通してイメージできていたのです。

そして、面接では、この代表(大上さん)のためなら働ける、この会社なら自分の大事な時間を捧げられると決意し、もうそれはぞっこんでした。

そんなこんなでHeaRに2019年7月3日に入社しました。

入社までの経緯だけでもこんな長くなってしまいました(笑)

ただ、ここからが本番ですw

マーケターなのにマーケターらしい成果が出ずに苦しんだ時期

さて、一応過去にライティングやメディア立ち上げ経験がある私はマーケターとして採用されました。

しかし、BtoB業界は未経験だったのでなにからやれば良いのか全くわからない。

BtoBマーケをしっかり経験したメンバーもいなかったので、なにをすれば成果に繋がるのかがいまいちわからないし、知名度もないスタートアップが簡単にアポが取れるわけありません。

そんなこんなで、よくわからない状態でマーケ活動をちょっとかじったのち(7月〜9月)、10月ごろよりCSの人手不足もありマーケ活動はほぼストップして私はCS業務を担当することになりました。

当時、自社のアポ獲得のほとんどをテレアポ代行会社に依頼しる状況で、
「私今、全然マーケティングできてない…マーケターとして名乗るのも恥ずかしい…バリューを発揮できていない自分がHeaRにいていいのかな…」と苦悩していました。

大好きな組織だし、少しずつ会社が大きくなっている実感はあるものの、自分のマーケターとしての居場所をうまく作り出せていない状況でした。

これは全く会社のせいとかではなく、フェーズや自分の未熟さが合わさって生じた問題です。
(正直スタートアップは今日からCSやって!と言われたらやりきるくらいの覚悟と柔軟さが求められのです)

ですが、年末から年明けにかけて転機が訪れました。

無謀な挑戦が楽しさへ〜リード獲得数が4ヶ月で12倍〜

先ほどもお話ししたように、アポイント獲得をほとんどテレアポ代行会社に依頼したのですが、これが成約にほとんど繋がっていなかったのです。

そこで会社として大きな決断を下しました。

それが、「自社で全て内製化する」ことでした。

今まで外部に頼り切っていて、ほとんどマーケ活動をしてこなかったHeaRがいきなり自社で内製化することとなったので、正直無謀な挑戦でもありました。

しかし、「これはやりきるしかない」という覚悟とともに「逆にここで成果を出したら私とHeaRが大きく成長できる機会かも」となぜかワクワクしている自分がいました。

戦略も戦術もありませんでしたが、とりあえず元々自社でnoteを細々とやっていたので、「note毎日書いてみたらどうなるんだろう」という好奇心から年明けから毎日noteを書くようになりました。

一般的にコンテンツマーケは成果が出るまでに最低でも3ヶ月〜1年かかると言われていますが、noteの特性上SNSで拡散されやすかったり、色んな運が重なり、1月にはそれまでのリード獲得数の4倍となりました。

もちろんnoteだけでなく、メルマガやプレスリリースといったそのほかの施策も同時で走らせ、たった1ヶ月で大きな成果を出したので「もっと早く自社で内製化すればよかったね!」と笑い話になるくらいでした。

コンテンツを毎日書くのは大変ではないですか?とよく聞かれましたが、成果にも繋がるし書き切ったあとの爽快感は最高そのものでした。

なので、私としては興味本位でやったことが楽しさと結果に繋がったわけですから、苦は一切感じず楽しくて仕方なかったのです。

そして、チームメンバーの協力もあり、HeaRのマーケは、4ヶ月でリード獲得数が12倍といった大きな成果に繋がったのです。

コンフォートゾーンからの脱却のために“きなこ”が生まれる

そんなこんなもあり、順調に自社のマーケ活動がうまくいきはじめて数ヶ月。

物足りなさを感じはじめました。
いわゆる一種のコンフォートゾーン(居心地のいい場所&時期)に突入しそうになっていたのでしょう。

社内や社長からは認められ褒められてはいるものの、
「自分のマーケって正直感覚的にやってるだけだし、他社でも通用するのかな」という疑問と、このままでは停滞(停滞=後退)してしまうから、もっと色んなことを学びたいという欲が強くなりました。

自社の課題でもありますが、マーケ経験のある人がほとんどいないのとマネジメント経験者が少ないので、誰かから指導を受けるような環境は整っていません。そんなこともあり、もっと成長したいけどどうすればいいんだろうと模索していました。

そして、一応「マーケターです」と言えるくらいには成長したので、次は他社のマーケターの方ともっと繋がって自分の知識を深めてみようという考えに至り、4月中旬からきなこアカウントをスタートしたのです。

そして、今まで本アカでは人事・採用担当者との繋がりがほとんどでしたが、きなこアカをスタートして色んなマーケターさんをフォローしてみるうちに、マーケティングってやっぱり楽しいな!私もマーケティングに関するnoteとか書いてみたいなと思い、GW中に出来心からnoteを書きました。
その時に書いた【“広告費ゼロ”4ヶ月でリード獲得数を12倍にした話】がバズってしまったのです。

今までバズをみたことも経験したこともない私が、一気に注目され驚きと嬉しさで、拡散してくださった方にTwtterでいいねやコメントを返すことを意識していたら、それが結果的にCXに繋がりフォロワーさんも爆増しました。

当時私は匿名アカでスタートしたのですが、バズったのも会社ありきの成果なので、バズったことをきっかけに「いつか素性を公開し、マーケターとして自社の認知度も広めたいし、誰でも変われる/できることも証明したい」と強く思うように。

そこで、きなこアカウントに注力した結果、スタートして28日目で5000人、60日目で1万人というスピードで達成したのです。

マーケターとしてがっつり動き始め、たったの半年間で、大げさですが、私の人生は変わりました。

無理だと思っていた短期間での自社のマーケの内製化やTwitterフォロワー1万人超えなど…(もちろんHeaRのメンバーがいたから可能だったことです。私だけの成果ではありません)

なのでとりあえず「何事もやりきる」

これがマーケティングだけでなくどんな仕事にも通用することを実感しました。

なので、今後もこれらの経験を元にさらに成長していきたいという所存です。

またコンフォートゾーンからの脱却の観点からもう一つお話しすると、HeaRでの業務の幅を広げるという点で私は今、クライアント様へのコンサルタント(CS)としてもお仕事させて頂いており、日々奮闘中です。

「HeaRにお仕事頼みたいよ!」という方がいれば、もしかしたら私がコンサルに入るかもしれません!(笑) 得意分野はブランディングとコンテンツ作成です(ちゃっかり宣伝してますが、このくらいにしておきます)

また今後は新規事業の方にもがっつり動いていくので、現在進行形でたくさんの成長痛を感じている日々でございます。

HeaRはコンフォートゾーンで満足しない集団なので、常に新しいことに挑戦できる環境です。もしアジャイルに青春しながら働いてみたい!という方がいればお気軽にDMください(笑)(ここでも宣伝になりましたw)

私のWillと目指す世界観

「きなこさんはこれからどうなりたいのですか?」

最近この質問をよくいただきます。

同じ職場で正社員として1年以上働いたことのない私を知っている友人からは「そろそろ転職とかするの?」とか聞かれますが、それは今はありえません。

HeaRでまだ学ぶべきこと、成し遂げたいことがたくさんあるからです。

よく言っていますが、数年以内の大きな目標としては、HeaRのCMOになること。しかしこれはただの役割にすぎませんし、CMOになるために頑張るというよりは、頑張って成果を出した先にCMOとして認められるようになりたいと思っています。

なので今の段階で言えることとしては、コンサルタントとしてお客様への成果を出し青春して頂くこと、マーケターとして既存&新規事業を飛躍させることはマストであります。

定性的なもう一つの目標は、誰かの心の救いとなり、一人でも多くの人に青春してもらうこと。

自信のない人、孤独な人、キャリアや人生で悩み苦しんでいる人…世の中には苦しみを抱えた人が多く存在します。

その中でも特に「変わりたい!自分を変えたい!」と思いつつも、どうすれば変われるのか情報が足りない人や後押しがなくて不安で動けない人も中にはいます。

精神論で「そんなの個人が頑張れよ!とりあえず動けよ!」という意見もわからなくもないですが、そんなことを言っていては一人でも多くの人が幸せになったり、私やHeaRが目指す「青春する大人を増やす」ことが難しくなります。

“青春”の価値観はたしかに個人によって違いますが、多くの場合が日々愛を感じ自己実現をしている際、青春を感じているケースが多いと思います。

そんな青春する大人を増やすために、HeaRも私も今後事業やサービスの幅を広げ、増やしていきます。

詳細についてはご期待ください!としか言えませんが(笑)

今後ともきなこやHeaRの暖かく見守っていただければ幸いです。


そして、さいごにいつものように締めの言葉を言って、終わりにしたいと思います。


>>>>Opportunities don’t happen. You create them.<<<<
(機会は偶然起こらない。あなたがそれを作るんだ。)





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