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第1回 俺の前職が一番ブラックだった選手権

全員がブラック企業出身であるという共通点を持つ、闇を経験した転職者の集い「てくにか」。ひょんなことから「誰の前職が一番ブラックだったか」なんてことを語りだしたのですが、過去の愚痴が止まらない止まらない。ということで今回はそんなトークの一部を切り取って、一番ブラックな環境を乗り越えた人を決定したいと思います。題して、「第1回 俺の前職が一番ブラックだった選手権」です。


登場人物



■はちまん 32歳 前職:施工管理
休日にもかかってくる電話にビビりすぎて、携帯電話恐怖症になっていた。

■あがしん 33歳 前職:営業サポート
社内結婚がやたら多いことがブラック企業の特徴だと思っている。

■ライターN 29歳 前職:Webライター
残業代が満額出る今の環境をいまだに夢だと思っている。


【俺の前職が一番ブラックだった選手権 ルール説明】
★一番ブラックだったエピソードを発表
★他2名が5点満点で評価
★総合得点が最も高い人が優勝


エントリーNo.1 はちまん

はちまん「じゃあ、まず俺からね。何と言っても労働時間の長さ、これですよ。朝から通常勤務したあとに、そのまま深夜の工事に立ち会ってAM4時に終了。そこから会社に戻って2時間仮眠。朝から出社とか普通にありました。どう、これには勝てないでしょ」

N「噂には聞いてましたけど、えげつない働き方っすね」

あがしん「ただまあ長時間労働ってだけなら、俺も相当だったし、そこまでじゃないなってのが正直な感想かな」

N「あ、わかります。僕も月80時間は残業してたんで、『長く働いてただけか』って思っちゃいました


【得点】

あがしん 3点
「いわゆるブラックな働き方ではあるけど、それ以上でも以下でもないかな

N 3点
「麻痺してるんだろうなと思うんですけど、あるあるの範囲は出てないと思ったので

計6点


はちまん「いやいや、闇に染まりすぎでしょ2人とも……」


エントリーNo.2 あがしん

あがしん「じゃあ次は俺だね。労働時間以外の話になるけど、『成績が悪いやつが毎月の締め会をおごらされる』ってのが一番ヤバかった。俺、契約社員だったのに、稼いでる正社員の飲み代払ってたのよ」

N「えげつな……!」

はちまん「え、でもあがしんさんって営業じゃなかったんですよね?成績ってあったんですか?」

あがしん「『営業が契約したプランを解約されないようにフォローする』ってのが仕事だったんだけど、ろくに説明もしないでハンコだけもらうっていう売り方してくるのよ、営業は全員。だから当然、あとで『そんなの聞いてない!』『すぐに解約させろ!』ってクレームの嵐。でも営業は売って終わりで、『解約するのはお前らのフォローが悪い』って考えだから、その分のペナルティを飲み代で払ってたんだ

N「めちゃくちゃだ」

はちまん「これはもう、ブラックとかそういう話なのか?」


【得点】

はちまん 4点
「ただ忙しかっただけの自分がマシに見えてきた」

N 4点
「えげつないんですけど、まだ僕のほうがブラックだと思ったので

計8点


あがしん「これよりヤバいって、めちゃ気になるね」


エントリーNo.3 ライターN

N「僕は前職でキュレーションサイトの記事を書いていたんですが、某大手インターネット関連企業が炎上したことをきっかけに、審査が厳しくなったんですよね」

はちまん「あったね、そんなこと。あれは衝撃だった」

N「ですよね。で、普通はその審査に抵触しないような質の高い記事を書こうって方向にいくと思うんですけど、前職はそうじゃなくて、『法律の専門家を招いて審査をかいくぐるための専門講習を行う』っていう明後日の方向に舵を切ったんです

あがしん「……!?!?」

はちまん「え、それってヤバくない。ウソをウソっぽく見えないようにするためのテクを磨いたってことだよね」

N「そう、ヤバいんですよ!でも、反発できないんです。当時契約社員だったのもあるんですけど、目の前で社長に意見を言った仲間が契約切られていくのをずっと見てたので。入社当時は40人いた同期が1年後に8人になってましたからね」

あがしん「こわー。残ってたら何やらされたかわかんないね」

N「ほんとですよ。辞める直前は新プロジェクトとして医療系サービスにも携わることになってたんですけど、これもヤバくて……

(マジでヤバい内容だったんで伏せます)


【得点】

あがしん 5点
「いろんな意味で無事でよかったね……」

はちまん 5点
ブラック企業っていろんな意味があるんだって知れました……

計10点


ということで、「第1回 俺の前職が一番ブラックだった選手権」の優勝者は……

ライターNの「審査の目をかいくぐる手法を仕事で学んでいた」エピソードに決定!!!


まとめ

「ブラックな働き方=残業に追われる毎日」というイメージがあったので、「俺は残業100時間!」「いや、俺は残業150時間!」みたいなマウントの取り合いが見られるかなと思っていたんですが、予想以上にヤバいエピソードが出てきて、正直面くらいました。

「これはブラックとかそういう話なのか?」ってエピソードもあったと思いますが、あくまでネタなので、そこはご愛嬌ということで。そして「自分はまだ幸せかもしれない」と、働くことに少しでも前向きになっていただけたらと思います。いや、無理しないで、今すぐ転職してほしいのが本音ですが。


それではまた次回!



【この記事を書いた人】
NAME:はちまん
新卒で入社した建設系メーカーを1年半で退職。それから半年のニート期間を挟むも、無事に転職に成功した32歳。現在は自分と同じように、就活で失敗する若者を生まないために、実体験を交えながら転職のためのワンポイントアドバイスを発信中。

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