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七十二話 部屋とネグリジェと私

翼さんに、身体を洗ってもらっている私。
私が恥ずかしがって、嫌がっていたので翼さんは洗うのをピタッとやめてしまった…。
私は突然、止められてモジモジしてしまった…。
恥ずかしいから、やめてほしい…。
でも、気持ちいいから、もっとしてほしい…。
そんな二律背反な気持ちに苛まれる私。

そんなモヤモヤした気持ちを持て余していたのだけれど。
そのあと、翼さんに激しく身体を洗われ、私は気絶してしまうのだった。

気づいたら、私は翼さんの白いベッドに寝かされていた。
ふと、自分の身体を見たら、ピンクのスケスケネグリジェに包まれていた。
なんで、こんな格好!?
パンツは履いていたが…。パンツもピンクで透けていた。
恥ずかしすぎる…。もしかして全裸より恥ずかしいのでは!?
恥ずかしくて、私は胸を自分の手で隠した。
「目が覚めた?お風呂で倒れちゃったからびっくりしたよ…」
隣には翼さんがいた。
翼さんはバスローブを身につけている。
身につけている…。いや、これは身につけていると言ってもいいのだろうか?
バスローブの前が、すごいはだけていて、胸の谷間もお腹もあそこも丸見えだった…。
私は直視できなくて、目を逸らした。
「あ、ごめんね、パジャマ趣味じゃないから持ってないんだ…」
だから、バスローブなのか…?
だから、スケスケピンクネグリジェなのか…?
これが、翼さんの寝間着の趣味なのか…。
ネグリジェも、スケスケピンクネグリジェも初めて見たので、結構衝撃的だった。
見たというか、ネグリジェは私が着ているんだけど…。
「あ、あのごめんなさい。気絶してしまったみたいで…」
「こちらこそ、ごめんね。ノアちゃん可愛すぎて、イタズラしちゃいすぎたかも…」
しゅんと落ち込む翼さん。その姿も綺麗で可愛かった。
「い、いえ、気絶しちゃった私が悪いんです。それにこんな綺麗なネグリジェ着せて頂いてありがとうございます」
翼さんが落ち込んでいるので、慌てて否定した。
ネグリジェも、さりげなく褒めておいた…。
あまりに、すごいネグリジェだったけれど…。

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