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ダンスの話〜服装だけでなぜか上手い下手がわかっちゃう話〜

みなさん、こんにちは。
ソノです♡

今日はダンスと服装の話を。

このダンサーが上手かどうか、服装を見ればある程度わかっちゃうことってありますよね。

これはジャンル問わずダンスに精通する人なら一度は思ったことがあるのでは?

「上手かどうか」だと、上には上がいますし、程度の問題ですから言い方を変えます。
「手練れかどうか」ですね。
要は、そのダンサーがダンスを長く真剣にやってきた人なのかどうかが、なぜか服装を見ればなんとなくわかる時があるのです。

なぜこの話をしようと思ったらかというと、
私が1年ちょっと前から始めたジャワ舞踊の"カイン"が全く上手に巻けないから。
(カインはジャワ舞踊を踊る時に腰に巻く布です)

先生や先輩たちは、サッと皺なく綺麗に腰に布を巻きます。柄もまっすぐ下に向かっていて、腰のくびれがよく出て美しいのです。私はそんなふうにはいきません。柄は歪むし、後ろ腰の布は余って皺になってしまいます。修行が足りないな…と思っているのですが…

この着こなしを他の人が観ればどう思うだろう?

私が着慣れていないことは明らかでしょう。
やっぱり民族舞踊はこういうところが難しい…
と、思ったところでもう一度考え直しました。

これって、もしかしてジャワ舞踊に限らないのでは?

最近、TikTokやYouTube、Instagramのショート動画で「ダンス歴と服装の変化」をネタにしているストリートダンサーを見かけました。
確かに、歴が長くなるとストリート系のファッションで踊りやすい服を自分なりにカスタムしていくようです。

バレエだって、そういうことはあります。
実はレオタードやスカートの形や柄には、流行り廃りがありますし。流行りの柄や形を着こなすダンサーは誰が見ても"手練れ"でしょう。

でもこれは、ただ流行りを取り入れるというのとも違うのです。

初めてレオタードを着た日から20年経った着こなしがあるのです。
自分が綺麗に見える丈のスカート、レッグウォーマー、自分の身体的特性に合わせたウォームアップウェア。これらは自分の身体の美と向き合ってきた"手練れ"だけに許される着こなしです。

だから、少しでも"手練れ"感を真似したくて、〇〇さんデザインのレオタードとかが売れるのでしょう。

この"手練れ"の着こなしは、他の人、もちろん観客にも見えるものです。

だからどんなジャンルの先生も、チュチュの衣装の裾が折れてないか確認しなさい!とかシューズの紐をきちんと結びなさい!とか身なりを教えてくれるのです。
舞台でちょっとでも素敵に見えるように。

余談ですが、琉球舞踊を見た時も、
先生と横で踊るお弟子さん、明らかに左で踊っている方が先生だ!と思ったのは後ろ姿になった時、お着物の背中のラインがまっすぐだったからでした。

ダンスする時の服装で、その人が上手いかどうかなんとなくわかってしまう。
これはジャワ舞踊も、バレエも、ストリートダンスもそうみたいです。

もしかしたらダンスに限った話でもないのかもしれません。

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