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FORTUNE ARTERIAL

2023.11.26

うす。

吸血鬼の同級生と恋するのがきっかけで吸血鬼のロリババアを赦し、救う物語。

この世界の吸血鬼とそれを取り巻く悲しき環境。

この謎と各キャラの思惑と想いを知っていく過程がめちゃ面白かった。

キャラゲーで攻略ヒロインは5人いるけどそれはおまけというかチュートリアルみたいな感じでその後のtrueルートが本番。

キャラ感想

誠実な吸血鬼 千堂 瑛里華(せんどう えりか)

優等生で強気っ子。
そしてこの制服のデザイン、金髪、優雅に紅茶を嗜む姿は気品溢れまくっていて、もうそれは吸血鬼として最高のキャラデザインをしている。
美しい!!
そしてこの子はめちゃいい子。
学院のみんなが楽しく過ごせるよう生徒会で働く姿は眩しすぎる。
吸血鬼なのに聖人なんよ。
そして吸血鬼なのに人からは絶対に血を吸わないというポリシー。
友達をエサだと思いたくないというこれまた聖人っぷり。
もちろん強気っ子なので、からかうといい感じの可愛いツンデレをいただけます。

こんな瑛里華が主人公と恋する過程はトキメキに溢れていた。
この人外と人との恋愛って一緒に障害を乗り越える感じがマジ良い。
主人公を好きな気持ちが吸血鬼としてただ血を欲しがっているだけなのか、不安な瑛里華。

そして離ればなれになることが決まっている未来。

恋人と付き合い始めても先の見えない不安からかめちゃ寂しがる瑛里華はまじ愛おしい。

物語的には主人公を眷属にしちゃえば離れなくてすむんだけどそれを絶対、話さない瑛里華。
瑛里華は主人公に好きだと、自分を選んでくれていることが嬉しかった。
だから眷属にしてしまったら絶対的な主従関係になるため、主人公にどんな時でも一生自分を選ぶことを強制させることになるのが嫌で離れることを選ぶ。

マジ真面目!!

一緒にいたいと言う想いより、様々な選択の中自分の事を好きでいてくれることを優先した。

この頑固で自分の大切なものを曲げないのが瑛里華の魅力だと思う。

目の前の損得よりも自分の正しいと思う生き方を貫いている瑛里華は、人としてかっこいい人だと思った。

穢れなき神聖なるロリっ子 東儀 白(とうぎ しろ)

内向的で人見知りな性格のロリっ子。
だけども真面目で礼儀正しくて純粋無垢な頑張り屋さん。
生徒会のメンバーですぐ気を利かせてお茶をいれてくれるいい子。
もう私は思いました。
この子は絶対に大切に扱わなくてはいけない神聖な存在だと。
正に完全無欠なロリっ子ですよ。
そしてこの満面な笑顔。

この笑顔は決して穢してはならないと神が言っている!!

そんな白ちゃんが部屋に二人っきりの時。
なんとベッドにお誘いなさるではないか!

こんな神聖な子からのお誘い。
それは開けてはいけない禁断の扉。
背徳にも似たこの感情。
この瞬間、異常なくらい心が高鳴った。
そして上手く挿入できない主人公に自ら挿入先を誘導する優しさ。
あなた天使なのか。それとも悪魔なのか。
ただ、この時から彼女に夢中になったのは言うまでもない。

物語は主人公との恋愛を邪魔する家のしきたりと兄の東儀 征一郎との葛藤を描いていた。
白の主人公を想えば征一郎とすれ違い、征一郎は白の幸せを願うが為すれ違う悲しさが切なかった。
だけどそんな困難に立ち向かう主人公も含めた3人がみんな優しく強くかっこよかった。
白は兄の言いなりから卒業し、自分の意志と覚悟伝えられるよう成長した。
征一郎は自分の弱さを認めながら、いかに白が幸せになれるのか足掻いた。
主人公は白の気持ちを第一に考え、征一郎とのわだかまりをなくそうと奔走した。
こういう展開って誰かが頑固だったり、現実から逃げ出しがちだけど全員が困難から真向から立ち向かう姿は心に響くものがあった。


エッチになっていくクールビューティー 紅瀬 桐葉(くぜ きりは)

フリーズドライという異名を持つクールビューティー。
誰に対してもそっけなく、愛想が悪く、めちゃ無感情で強気っ子。
なのでもちろん付き合ってもそれは変わらないがめちゃ照れ屋。
態度は変わらないけどめちゃ顔が赤くなる。

この照れながらも強気な返事がかわゆい!
そして桐葉には品がある。
感情を隠しながらも想いを凛として伝える姿は250年生きているせいか、めちゃお淑やかに感じた。
エッチシーンでもふしだらな女と思わないでと言う淑女さ。

そんな女の子ががっつり誘ってくるところは非常に興奮した。
お淑やかで感情を出さない女の子がいきなり甘えだすのは反則だと思います。

エッチを重ねれば重ねるほどエッチになるエロい可愛い女の子だった。

元気な愛されお姉さん 悠木 かなで(ゆうき かなで)

自由奔放な無茶苦茶してくる先輩。
と思いきや風紀委員長、寮長をこなし、みんなの為に行動するお姉さん。

このお姉さんもふざけていそうでかなりスペック高く、風紀委員の仕事や寮長としてみんなをまとめたり楽しめるようにしている姿が普通にすごい。

大事なけやきの木を切らなくてはならない時も、自分が一番辛いはずなのにそれを悪役として伝えなきゃいけない主人公の気持ち汲むことができるできた人。

明るく楽しく、そして破天荒に見せかけた人格者の完璧お姉さん。

そんなお姉さんの裸エプロンはとても可愛かった。


明るく面倒見の良い優等生 悠木 陽菜(ゆうき はるな)

頑張り屋さんで優等生過ぎる。
取れた服のボタンをつけてアイロンまでかけてくれる面倒見の良さ。
お茶会でおいしいお茶をふるまってくれる優しさ。
姉のかなでがヨメと呼ぶのにふさわしい嫁っぷり。

そして何より嫉妬からの自分のオナニーを主人公に見せつける健気さには感動した。



見た目も中身も子供なロリババア 千堂 伽耶(せんどう かや)

全ての悪の元凶でもあり、ある意味メインヒロイン(Hシーンなし怒)
このババアを救うのが正に物語のメインといっても過言ではない。
温かい家族、友達が欲しかった。
けど幼稚で子供な為眷属という強制的な友達を作り、飽きたら殺すを繰り返すヤバいヤツ。
子供には吸血鬼としての間違った生き方を押し付け、気に喰わなかったら殺すを繰り返すヤバいヤツ。
満たされない気持ちは憎しみを自分に向けることによって人との繋がりを作ろうとする我が侭で迷惑きわまりないヤツ。

こんな最低でクズなロリババアだけど自分はこのババアは憎めなかった。
もちろんこの捻じ曲がった性格は可哀そうな過去のせいもある。
それよりこの金髪和服ロリというかわゆい見た目。
この最低で幼い性格と最強な見た目が合わさって最凶のかわいいを生み出しているからだと思う。

かわいいは正義とよくいうがそれを改めて知るキャラとなった。

評価(10点満点)

シナリオ・・・5点
キャラ・・・4点
音楽・・・3点

良かったところ

・各ルートで残った謎をtrueルートで回収する物語

瑛里華の主人公の血を求める衝動。
瑛里華の母親の千堂 伽耶(せんどう かや)の存在。
紅瀬が伽耶の眷属なこと。
東儀家のしきたり。
千堂家と東儀家の関係。
こう言った謎を丸ごと回収するtrueルートはマジ物語にのめり込む。

・キャラのほとんどが良い人かつ人格者すぎる

『主人公』
恋愛に置いて自分の考えを主張しがちになる中、相手の気持ちをしっかり考えながら動けるイケメンっぷり。
デートでのランチを3パターン考える能力は普通にイケメン。
そしていきなりの体育祭実行委員長に任されながらもそつなくこなす高スペック。

『友達の八幡平 司(はちまんだいら つかさ)
何も事情を聞かずに手助けする聖人。
そして常に主人公を気遣い辛い時、悩んでいる時には必ず声をかける優しさ。
ヒロインだったら多分誰も勝てないと思う。

『生徒会の先輩東儀 征一郎(とうぎ せいいちろう)』
最強にできた人。
自分の親をしきたりとはいえ、廃人のようなものにした伽耶を世話するだけでなく、理解する姿はこの聖人が多い作品の中でも一番の聖人と言える。
このしきたりも東儀家の当主だからではなく先祖への敬意があって続けるものという考え方がすごくかっこいい。
こういうしきたりって考えもなく続けそうだけど、先祖の想いを理解し背負っている姿が頭の良さをまた際立てている。

ここには書かなかったキャラもまじみんないい人。
人の気持ちに寄り添えたり、さりげなく気遣えたり。
そして物事を論理的に考えられる頭の良さも兼ね備えているからやばすぎる。
だからこそあの最低クズロリババアを救うことができたんだと思う。


あとがき的な何か

このゲームの感想はホントにキャラが良い人が多い。
っていうか人としてしっかりしすぎている。
その中でも瑛里華と征一郎は特に印象に残っている。
どちらも損得じゃなくて自分の思う生き方があってそれを貫く姿が凄くかっこよく思えた。
他人とか世間とかは関係なく自分がどう生きていくのかってすごく大事だし、改めて自分もそうなりたいと思わせてくれた。
そして伽耶様を説得するのではなく、その背景を理解し、物事の本質的な事に目を向け解決に向かう姿は社会人として非常に学びのある物語だった。

人として自分はどう生きていくのか。
物事を点でとらえずに俯瞰してみることの大事さ。
そんなことを学べるこのエロゲーは是非新社会人にお勧めしたい。

あと250年生きている紅瀬の処女設定はちょっと無理があると思います。
そういう幻想を教え込んでしまうのでやっぱり新社会人には勧めしないでおきます。

ゲーム情報(Wikipediaより引用)

  • 制作統括・総指揮 - るね

  • キャラクターデザイン・原画 - べっかんこう

  • シナリオ - 榊原拓、内田ヒロユキ、安西秀明

  • シナリオ協力 - 岡田留奈

  • CG統括 - 里見藤久

  • 背景 - 阿舎利ん_16、北川由貴、ゆうろ、紀山聡、有限会社シルバー、wiza kun

  • 演出 - 北川由貴

  • ムービー - 北川由貴、Iris motion graphics

  • チビキャラアイコン - 脳みそホエホエ

  • サポート - よもぎ

  • 音楽 - Active Planets

  • 会社 -August

  • 発売日-2008年1月25日

この記事の画像は全て【FORTUNE ARTERIAL/August】より引用

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