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半沢直樹、初心者にもわかる爽快感

日曜の夜。最近、日曜の夜は家に居たいという友人に理由を尋ねると
「半沢直樹、観なきゃ」という。
観なきゃ?もはやそういうレベルなのか?と思った私は
日曜の夜にテレビの前で待機していた。

正直、銀行員が銀行の中で銀行の悪と戦う話くらいに想像していた私だが、
驚いたことに、一瞬たりとも見逃さぬようCMになるとトイレに駆け込んですぐ戻ってくるという始末。

今日の回は大きな敵と尊敬していた上司の裏切りとも思える行動を目にしてしまい、涙をにじませながらも銀行員としての誇りや正義について訴えかけるシーンがあった。土下座を強要され、頭を押さえつけられる。
「やだやだ、やめてーーーー」とテレビの前で思わず言ってしまった。
この先の展開を考えると、頭を床につけるほうがどんなに簡単なことか。
しかし、頭が床に触れそうになった瞬間ふり払って立ち上がる。

人間の強欲さと戦うというのはこんなにも険しい道なのか。
組織は反発するものを力でねじ伏せ降伏させるのか。
味方と思っている者は、本当に信頼していいのか。

それは半沢直樹のドラマの中だけで起こっていることではない。
会社という組織の中にいる人なら自分にも降りかかってくる可能性が大きい災難。納得のいかないことでも仕事だからと言い聞かせ、我慢して歯を食いしばってきた人たちが言えなかった悔しさ。
半沢直樹はそれを見事に代弁してくれてる。
鬼のような形相でまっすぐ敵を睨みつけ、腹の底から声を張り上げるその姿。「よく言ってくれた。本当によく言ってくれた」
心を恨みに支配されそうになる前にこの爽快感を味わってほしい。

明日、会社で同じことをしてしまえば大きな問題となるのは間違いないが、
だからこそ自分では言えなかった悔しい思いや惨めな自分自身を半沢直樹に投影し、これでもかと反撃を始める日曜の夜。

「観なきゃ」はこれだったのか!
新たな一週間の始まり備えて、日曜は半沢直樹でリセット。
この爽快感、クセになりそう。

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