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オススメ映画を紹介するよ! その独特さが良い!古川琴音編

古川琴音さん(以下敬称略)好きなんですよ。独特の顔立ち(褒めてます!)に独特の語り口(褒めてます!)からか、エキセントリックだったり不思議系の役を演じることも多いです。→「岸辺露伴は動かない」ドラマシリーズ「ホットサマー・マーサ」参照

でも普通の女の子としてもいいんですよね。とにかく大好きな女優さんです。今回はそんな古川琴音の作品を最近見たものの中から短めに紹介します。

みなに幸あれ

祖父母が暮らす田舎へやって来た看護学生の“孫”は、祖父母との久々の再会を喜びながらも、祖父母や近隣住民の言動にどこか違和感を覚える。祖父母の家には“何か”がいるようだ。やがて、人間の存在自体を揺るがすような根源的な恐怖が彼女に迫り……。

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古川琴音主演ということで、まずはたっぷり彼女の演技を見られることは良し。得体の知れない怖さが映画全般に溢れているのも確か。でも「ん?」と思ってしまうところも多々あって、そもそもの根源のある因習が、世間にバレずに存在していることが考えづらい。もっと山奥の村とかならともかく、わりと普通の町っぽいところで、そんな秘密を隠しておけるのかなあ、とか、途中の祖父母の行動も全く意味不明で、単にボケてしまっているだけなのか何か因習と関係あるのかもわからず。ホラーだからと言って誤魔化してしまうには疑問点が多すぎました。せっかく古川琴音主演なのにっ!

街の上で

今泉力哉監督の「街の上で」については何度か触れてきました。

古川琴音は主人公青が通う古書店店員田辺冬子として登場。青に興味を持っていることは確かなのだけれど、最後まで付かず離れず。青の映画出演が全カットになったことに憤りを隠しません。彼女の存在はなんとなく物語にさざなみを起こすように感じました。古川琴音の不可思議感が生かされた配役ですね。

蒲田前奏曲

本作の企画、プロデュースを務めた松林うらら演じる売れない女優・蒲田マチ子の視点を通して、女性が人格をうまく使い分けることを求められる社会への皮肉を、彼女の周りの人々との関わりを交えながらコミカルに描いていく。仲の良い弟から紹介された彼女の存在から、マチ子が自身の在り方を振り返ることとなる「蒲田哀歌」(監督:中川龍太郎)、マチ子と大学時代の友人たちが、仕事や男性のことなどを話し合う中で、それぞれが隠していたものをさらけ出していく「呑川ラプソディ」(監督:穐山茉由)のほか、「行き止まりの人々」(監督:安川有果)、「シーカランスどこへ行く」(監督:渡辺紘文)の4編で構成

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オムニバス形式の第一話、「蒲田哀歌」の重要なキャストとして登場します。主人公マチ子の弟の彼女という微妙な立ち位置で、コチラでもマチ子の心情を揺さぶる存在です。未成年にも見えてコケティッシュでもあり、敢えて不思議ちゃん的なキャラクターとして描かれています。「蒲田前奏曲」自体不思議な味わいの作品で、見る人を選ぶかも知れません。

泣く子はいねぇが

秋田県・男鹿半島で暮らす、たすくに娘が誕生した。たすくが喜ぶ中、妻のことねは子どもじみていて父になる覚悟が定まらない夫に苛立ちを募らせていた。大みそかの夜、たすくは妻と「酒を飲まずに早く帰る」と約束を交わし、地元の伝統行事「ナマハゲ」に参加する。しかし、酒を断ることができずに泥酔したたすくは、溜め込んだ日頃の鬱憤を晴らすかのように「ナマハゲ」の面を付けたまま全裸で街へと走り出し、その姿がテレビで全国に放送されてしまう。ことねに愛想を尽かされ、地元にもいられなくなったたすくは逃げるように東京へと向かう。それから2年、東京にたすくの居場所はなく、たすくの中に「ことねと娘に会いたい」という思いが強くなっていく。

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この映画では古川琴音の登場シーンはわずかです。たすくが東京でわずかにすれ違う「イマドキ女子」として登場。どうしても不思議系にカテゴライズされがちな古川琴音の普通の女の子としての良さを見ることができます。

映画自体はもう本当にダメ男な(悪ではない)仲野太賀と、娘を守るために自分にできることを必死にしている吉岡里帆の哀しい関わりが描かれます。仲野太賀はこういう役が似合っていますね

メタモルフォーゼの縁側

毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいる17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪。ある日、うららがアルバイトする本屋に雪がやって来る。美しい表紙にひかれてBL漫画を手に取った雪は、初めてのぞく世界に驚きつつも、男の子たちが繰り広げる恋物語に魅了される。BL漫画の話題で意気投合したうららと雪は、雪の家の縁側で一緒に漫画を読んでは語り合うようになり、立場も年齢も超えて友情を育んでいく。

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まずはこの映画、いい映画ですよ。「全日本国民の愛娘」芦田愛菜と、宮本信子の名演技。緩いけれども暖かなストーリーがずっと見ていられます。芦田愛菜の確かな演技力を実感した映画です。

古川琴音はうららと雪の推し漫画家であるコメダ優として登場。2人を動かす推進力的存在であるとともに、創作に悩む漫画家を等身大で演じています。

今回ちょっと見返しましたが、普通に泣きました。是非ご覧ください。

今夜、世界からこの恋が消えても

別記事で書きました。

後半の主役は古川琴音と言っても過言ではありません。主人公の親友として、秘密を抱え、それでも必死に何をすれば良いのか考え行動する姿に心を打たれます。この映画も見返して泣きました。古川琴音の渾身の演技を感じてください。

スクロール

学生時代の友人である“僕”とユウスケは、友人・森が自殺したことを知る。就職したものの上司からのパワハラに苦しみ、SNSに思いを吐き出すことでどうにか自分を保っている“僕”と、刹那的に生きてきたユウスケは、森の死をきっかけに“生きること”や“愛すること”を見つめ直すように。そんな彼らに、“僕”の書き込みに共鳴し特別な自分になりたいと願う“私”と、ユウスケとの結婚が空虚な心を満たしてくれると信じる菜穂の時間が交錯していく。

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冒頭の長回し空想演劇的シーンに代表されるように、取っ付き辛い作品ではあります。松岡茉優の演じる菜穂パートも共感できなかったり。それでもこの映画を個人的に推したいポイントは、古川琴音がちょっと突拍子もない行動をしたりしますが、わりと普通の女性として描かれていて、最終的に北村匠海演じる”僕”と結ばれる展開が嬉しかった(あくまで個人的に)ってことです。男性の役者さんの中で、北村匠海は最も信頼を置いていまして、物語上とは言えお気に入りの古川琴音とカップル成立したので、それだけで満足しました。二人がソファに並んで座っているシーンなんて最高です。前述した通り、映画としてはこれも好き嫌いが分かれる作品だと思います。古川琴音&北村匠海ファン(狭い)にはオススメです。


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