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【ウイルス進化論】赤ちゃんの〇〇〇は、ウイルスによって作られた!?「ジャンクDNA」と「遺伝子の水平伝播」の秘密

さて今回は、この記事でちょっと触れた
「ウイルス進化説」について解説していくよ!

『オメガトライブ』は「オメガウイルス」に感染した主人公たちが、進化した「新人類(オメガ)」として覚醒し、他の種類のウイルスに感染したオメガたちと激闘を繰り広げるストーリーだった。

コロナウイルスを機に、読んでみた人も多いかもしれないね!

「ウイルスによる人類の進化」というストーリーの元ネタの一つになったのが『ウイルス進化論』だ。

この『ウイルス進化論』ちょっと難しいけど、調べてみるとめっちゃ面白いんだよね!カンタンに解説していくよ!

進化は感染する!?DNAの水平伝播とは?

まず、遺伝といえば親から子へDNAの特性が受け継がれる

つまり「血筋による遺伝」がある。

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これに対して『ウイルス進化論』では「血のつながっていない人の遺伝子」さらには「種族を超えた遺伝子」ウイルスを介して交換されるということを「DNAの水平伝播」として紹介したんだ。

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つまり、親から子へ世代を超えて受け継がれる遺伝同時代を生きる人から人へ血を超えて受け継がれる遺伝

その「縦糸」「横糸」が織り合わさって、進化が起こってきたということだ!

親の影響だけじゃなくて、環境の影響も、DNAにとって大切な要素だってことがわかってきたんだ!

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ウイルスというと、ついつい僕らは「怖くて悪いもの」だと思っちゃうよね。

だけどそれは、学び不足からくる一方向的な思い込みかもしれない。
(もちろん体が弱ってる方が、適切に予防するのは大事だけどね)

ウイルスの正体って実は・・・
「DNAを交流する自然界のツール」だったんじゃないだろうかってことを、多くの生物学者が言い始めているんだ!

ヒトのDNAの40%はウイルス由来!?


ウイルスは自分ひとりで増えたり、変化することができない。

だからウイルスは、感染した相手の細胞を使って、自分のDNAをコピーして増殖するんだ。

そのときに、感染した相手のDNAを取り込んで変化したり、反対にウイルスが持ってるDNAを相手のDNAに書き残したりすることがある。

そうやってウイルスによって書き残されたDNAが生命の進化に大きく関わっていることがわかってきているよ!

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『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像』武村 政春 (著) (ブルーバックス)

生物学者の武村政春さんが書いた『生物はウイルスが進化させた巨大ウイルスが語る新たな生命像』によると

じつに、ヒトゲノムの最も大きな領域にあたる40%以上にもわたる部分は、かつてウイルス(ならびにそれとふるまいがよく似たもの)が感染した名残であると考えられている。

なんと、ヒトのDNAのうち40%もの部分ウイルス由来らしいことがわかっているんだ!

ちょっとビックリな割合だよねw

ちなみにこの40%のDNAは、ヒトゲノムの98%を占める「ジャンクDNA」と呼ばれる領域に存在している。

ヒトのDNAの98%は謎の領域!?

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『DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か』小林 武彦 (著) (ブルーバックス)

「ジャンクDNA」って言葉、あなたは聞いたことあるかな?

僕らの体は、DNAに保存された設計図に沿って組み立てられているよね。

じつは体の設計に関わる「タンパク質」を生成できる領域はヒトのDNAのうち、たった2%なんだ!

残りの98%は何してるの!?って話だけどそれは今もまだ調査中なんだ。

体を組み立てる役には立たないと思われたことから「ジャンクDNA」なんて呼ばれたりもしている。

だけどこのジャンクな領域が、じつは生命の進化に必要不可欠だったことがわかってきている。

ひとつには「DNAの実験場」のような役割があると言われているよ。

体の設計に直接関わる「2%の領域」は、
安定した状態をキープしておく。

タンパク質の生成に関わらない「98%の領域」で
DNAコードをコピーしたり、DNAコードを書き換えたりする。

さらには、そこに「ウイルスが運んできたDNAの一部」
書き加えられたりもする。

その結果生まれたDNAコードが、
少しずつ「2%の領域」に組み込まれていく!

そうして「2%の安定した領域」「98%の不安定な領域」を横断しながら、DNAのアップデートが行われている!ということがわかってきたんだ。

たしかに僕らもプログラミングや、イラストを描くときなんか大事なプロジェクト本体はコピーして、コピーしたデータを変更していったりする。

本体のデータでうっかりミスしちゃったら、取り返しがつかないもんね!

僕らの体でも、同じような仕組みでDNAが変化していっていると思ったら、ちょっと面白いよね!

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ウイルスがなかったら、僕らの〇〇〇はなかった!?

ときにはウイルスのDNAを取り込んだりして、柔軟に環境の変化に適応していったDNAが、僕ら人類を生み出したんだね。

そんな「ウイルス由来のDNA」によって、僕らの体の「ある器官」が作られたってことがわかっている。

ヒントは、赤ちゃんにとってとても大切な器官だよ。

その器官とは・・・

おへそ!!!

なんと僕らの体の真ん中、赤ちゃんとお母さんをつなぐ「おへそ」の仕組みはウイルス由来のDNAが生み出したんだ!

農学博士の中屋敷均さんいわく

ウイルスは一般的には病気の元になりますし、それは事実。

一方でウイルスがあるからこそ元気でいられることもあるんです。

例えば、子宮で子供を育てるという戦略は、哺乳類が繁栄できているキモだと言われています。

実は、子宮の胎盤形成に必須の遺伝子の一つがウイルス由来のもので、胎盤の機能を進化させる上で重要な役割を果たしていることが知られています。

現在でも、その遺伝子がなければ胎盤は正常には作れません。

「人間と共生する生き物?可能性未知数のウイルスの正体」

おなかで赤ちゃんを育てる「ほ乳類」が誕生したきっかけが、ウイルス由来のDNAだったってことが判明してるんだ!

これを知るとウイルスのイメージが、ガラッと変わっちゃわない?

どうしても「ワルモノ」の印象がつきまとうウイルス。

そんな悪意や恐怖のイメージを利用するようにコロナウイルスの流行では、アメリカと中国の政治闘争のタネとして陰謀論(生物兵器説)がメディアを飛び交っているよね。

だけどウイルスって本当は、ただ「自然界の調整作用」なのかもしれない。

病気の元でもあるのと同時にDNAの運び屋であり、進化の鍵でもあるんだ!

生物学者の福岡伸一さんはこう語っている。

ときには病気や死をもたらすことですら利他的な行為と言えるかもしれない。

病気は免疫システムの動的平衡を揺らし、新しい平衡状態を求めることに役立つ。

そして個体の死は、その個体が専有していた生態学的な地位、つまりニッチを、新しい生命に手渡すという、生態系全体の動的平衡を促進する行為である。

「ウイルスは撲滅できない」福岡伸一さんが語る動的平衡

ようするに、古いバランスが一度崩れることで、新しいバランスに調整されるってことだ!

まだまだ続きそうなコロナショックも、50年や100年後に振り返れば今とは別の意味合いが見えてくるかも知れないよ!

こんな時代だからこそ『風邪の効用』を学ぼう

さて、生物学者さんの言葉をいくつか引用してきたけど、最後にもうひとり「体のレジェンダリー」の言葉を引用させてほしい。

明治生まれの天才、「整体操法」の元祖野口晴哉(のぐち はるちか)先生だ!

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野口晴哉先生 (1911~1968) 公益社団法人 整体協会より

野口先生は、著書『風邪の効用』でこう語っている。

体を使っているうちに、或(あ)る一部分が偏り疲労の潜在状態になって、そういう部分の弾力性が欠けてくると風邪を引き、風邪を引いた後、恢復(かいふく)してくる。それで私は風邪は病気というよりも、風邪自体が治療行為ではないかと考えている。

ただ風邪を完全に経過しないで治してしまうことばかり考えてしまうから、ふだんの体の弱い処をそのまま残して、また風邪を引く。

風邪を引く原因である偏り疲労、もっと元をいえば体の偏り運動習性というべきものですが、その偏り運動習性を正すことをしないで、いつでも或(あ)る処にばかり負担をかけているから、体は風邪を繰り返す必要が出てくる。

風邪は体を自然な状態にする調整作用

だってことを、野口先生は説いているんだ!

野口先生が注意しているのは、「風邪の経過をジャマしないようにする」ということ。

僕らはついつい、頭でっかちな状態で体と向き合っちゃう。

そうすると余計な不安や、勝手な解釈を加えて、風邪が本来もっている調整作用を邪魔しちゃうんだね。
(野口先生はこれを「風邪を治療しようとしちゃう」って表現してる)

ようするに、「頭の声ばっかり聞いてないで、ちゃんと体の声を聞く」ことが、免疫力を向上して健康な体につながるんだね!

さっきの福岡伸一さんが言っていた「動的平衡(=バランス感覚)」も、体の声を聞かないと身につかないよ。


さて、話が広がってきたね。そろそろまとめに入ろう!

体の声が導く進化、頭の声が導く進化

「風邪」や「ウイルス」ってついつい悪い面だけ捉えがちだよね。

だけど僕らの「人体」「人類全体」にとって、じつは良い面もありそうだ!

「自然の調整作用」として、体や種族に新しいバランスを吹き込む。そんな役割があるってことが見えてきた。


だけど自然の調整作用を、ついつい「頭の声」は怖がってしまうんだ。

さあ、ここからが大事なところだよ・・・

アナザフロンティアスクールのリーダーである、
響社長は大胆な仮説を立てている!

それは、「頭の声」が導く進化と「体の声」が導く進化はぜんぜん別の文明を創り上げる!ってことだ!

はっきりいって僕らは、響社長のもとで「体の声が導く、まったく新しい文明」を創ろうとしているんだ!

まるで『オメガトライブ』の、新人類のようにね。

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あなたも僕も、ふつうに生きていたら「頭の声が導く進化のレール」に乗っている。

この頭の声が導く進化のレールでは、「金融テクノロジー」「軍事テクノロジー」がどんどん発展して、やがて、その合流点として「情報テクノロジー」に未来を賭けはじめる。

その情報テクノロジーは、ゆくゆくは僕らの体もデータ化して管理し始める。その管理は、便利かもしれないけど・・・

「体の声」はもう誰も聞こえなくなってしまうんだ。

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僕らは、そこに反旗をひるがえす!

生まれながらに天才的な体のセンスを持つ響社長は野口先生のように治療家として、万を超える人の体と向き合ってきた。

その中で洗練された「人体の叡智」を、惜しげもなく僕らに伝授してくれている。

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そうやって「体の声の聞き方」を、少しずつ身に付けながら僕らは、既存のテクノロジー「新しい使い方」を見出していくんだ。

ウイルスですら、柔軟に取り入れて進化の鍵としていったようにテクノロジーだって、どんな社会状況だって「体の声」を聞けば、その使い道が見えてくる!

それが、僕らがめざす古くて新しい文明「アナザフロンティア」への道なんだ!

(ちなみに日本の文化は昔から「自然を支配」するのではなく、「自然を活用」しながらつくられてきたんだよ。)

あなたが、どんな経緯でこの記事を読んでいるのか僕にはわからないけど・・・

あなたがこの記事を読む「縁起」があったってことだけは、僕にはよくわかるよ。

その縁起はじつは、あなたの体の声が導いたものかもしれない。

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チェックしてほしい!

コロナショックは「第二波・第三波がこれからやってくる」とか「経済がぶっちゃけヤバイ」とか、いろいろ不安を煽ってくるけれどあなたも僕らと、体の声を聞きながら元気に創意工夫をこらして生きていこーぜ!!

じゃあまた何度でも、青春エイリアンズで会おう!!

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