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【創作大賞2023】に応募してみて/イラストストーリー部門

なつやすみ 嗚呼なつやすみ なつやすみ……

 世間では夏休みが始まる時期ですね。耳に直接叩きこまれる蝉の声。

 私の夏休みですか? なんと終わりました。創作大賞2023とともに。

 もう少し正確に言えば、創作大賞〆切の翌日から行った旅行とともに、更に言うならば旅行から帰ってきてから2日確保している回復期間とともに、つまりは明日、夏休が終わります。

 前置きが長いですね。本題に入りましょう。


夏休みの自由研究、それが創作大賞2023

 「夏休み」「夏休み」と連呼していますが、私・堂島チロルは残念ながら学生ではなくすでに社会人十数年目。本業はフリーランスのシナリオライターです。ここでいきなり仕事を発注したくなった稀有な方は下記の記事をご覧ください。

 フリーランスですから、お仕事が多すぎたり少なすぎたりと結構スケジュールにはムラがあったりします。そして忘れもしない(そりゃ先月だからね!)2023年6月上旬。私にとっては駆け出し数年の頃以来の、圧倒的ヒマ期がやってきました。要するに早めの夏休みです。

 仕事はチョボチョボある。でも暇も同じくらいある。遊びに行こうか? いやいや。私が住んでいる九州では例年容赦なく雨が降る。(全国の豪雨被害に遭われた皆様、本当にお疲れ様でした…!いち早い復旧を心から願っております)

 普段部屋の中でひょろひょろ生活してるフリーランスがおいそれと外になんて出たら自殺行為だな、積ん読でも崩すか…と受け身っぽさ全開になっていた私。しかしTwitter中毒すぎて過去数々の就職先をTwitterで決めてきた私でもあります。またもやTwitterに時間を吸われていると、突如面白いものが舞い降りました。――そう、創作大賞2023のプロモーションでした。

創作大賞との出会い

 「これだ!」と思いました。告知からだいぶ経過しているものの、幸い時間はある。〆切も無理というほどではない。何より小説を書けば、久々の長期休み(宿題付き)を意義あるものに昇華することができる! そうだ、これは夏休みの自由研究だ! と。

 実は1年以上あたためているネタがありました。男2人が主人公だから女性向けファンタジーかな、でもブロマンスでもないし主人公もイケメンじゃないし、アレッどこにどうすればいいヤツなんだ……? とか悩んでいるうちに仕事の波に押し流され、あっという間に時は経ち……というやつです。ありがちですね。

 幸い創作大賞は部門がめちゃくちゃ多いので、プロットを練ってるうちに応募先も定まってくるだろうと楽観的な態度で臨むことができました。
 
 そんなある日。
 『note編集部さんが、各メディア編集部さんを招いてTwitterスペースをやるよ!』という情報を手に入れました。Twitterはすごいな。しかしこのラジオを聞いてしまったことで、ここまでの流れが無に帰すことになるとは、当時の私は知る由もなかったのです。

イラストストーリー部門は突然に

 トレンディドラマ、懐かしいですね。幼い頃再放送で観ながら「いつかこんな恋するのかなぁ」とか思ってたら、ほぼそんなルートを通らないまま、なんなら全力で回避してこの年になりました。

 それはさておき。

 創作大賞ラジオ(Twitterスペース)はとても勉強になるものでした。こういった応募とは無縁で生きていた自分ですから、スピーカーの皆さんのお話しに目から鱗が落ちること度々、終わる頃には鯛を一匹さばいたくらいの鱗の量になっていました。見えないことをいいことに誇張表現しました、すみません。

 そんな有益すぎるラジオだったので、応募する予定のない部門のものも聞いていました。そうです、応募するつもりのなかったイラストストーリー部門の登場です。(※繰り返しますが、イケメンでもない男性2人主人公を書こうとしている人)

 イラストストーリー部門とは何ぞや?という方は、是非こちらの公式記事をご覧ください。

 簡単にまとめますと(記事のタイトル通りなのですが)宇佐崎しろ先生の魅力的なイラストからアイディアを膨らませて、オリジナルのストーリーを書いて送ってねということです。

 なるほど、ふんふん。と拝聴している間に何かにづいてしまった私。

「ん……? あれ……?? これって私が仕事(ゲームとかのシナリオ)でやってることとちょっと近くない? いや、割とまじで近いよ! 完全にゼロから小説書くより圧倒的に近いよ!」 

実はオリジナル小説は初めてだった

 自営業者が3月半ばに提出しなければならないおぞましきアレ、あのアレでは「文筆業」という肩書きになっている私ですが、なんとオリジナル小説を書き上げた経験はありませんでした。

 中学生の時にコバルト大賞に応募しようとして挫折した経験から、シナリオライターになっても「一線は越えない(越えようと願わない)」意識があったのです。クライアントのオーダーで短い小説(SS)を書くことは何度かありましたが、それらはオリジナル小説とは遠いものです。

 そんなこともあって、応募しようと決めたものの不安がないわけではありませんでした。そこに現れたイラストストーリー部門は「大丈夫だよ、とりあえず1本仕上げてみよう」と言ってくれている、まるでフィットネスゲームの優男系コーチのようでもありました。

ありがとう、イラストストーリー部門

 内容をざっくり固めてからは、「この日に書き始めなければ間に合わない」と計算した日までプロットを詰めてから書き始めました。

 練り込み不足を自覚している部分もあったのですが、完璧を目指すと〆切をオーバーするのはわかっていたので、今回は仕上げることを目標に勢い重視でいきました。

 書き始めてからは仕事みたいに連日2000字くらいずつ投稿して、最終的に〆切数日前に書き上げました。トータル35000字程度と、短編にちょっと毛が生えた程度の分量に。以下のリンクがその作品です。

 文筆業とはいえ畑違いなので、アラは本当にたくさんあると思います。でも好きなものを詰め込んで、頭の中では宇佐崎しろ先生の絵がいきいきと動いている、そんな「自由研究」は楽しくて仕方ありませんでした。

 途中、お話しの内容に引きずられて辛い時もありましたが、最後まで止まらずに仕上げられたのは「イラストストーリー部門」だったからだと思います。

 結果はいいに越したことはないけれど、それ以上のものを既にいただきました。これから小説制作を続けるにあたっていいスタートを切れたという意味で、これ以上の場所はありませんでした。ありがとう「イラストストーリー部門」、ありがとうnoteさん、ありがとうジャンプJブックスさん

夏休明けの展望

 この1か月ちょっとでnoteのユーザーさんとのつながりも少しできたりして、とても刺激を受けてきました。新しい居場所ができたみたいで嬉しいこの頃です。

 さあ、明後日から「いつもの毎日」が始まります。この1か月の自由研究をどう仕事や日常に還元できるか。それが自由研究の醍醐味だと思っています。

 ……という謙虚な部分とは別に、小説の楽しさを知ってしまった身としては、今後は小説も仕事にしていければいいなと思っています。

 オリジナルじゃなくてもいい。賞が取れなくてもいい。ただ「小説」を書いて過ごす時間を増やしたい。そんなワガママを通せるように精進していきたいと思います。

 ゲームでも小説でも、またどこかでお会いできたらよろしくお願いいたします。


以下の記事も夏の内に更新していきたいと思っておりますので、もう少々お待ちください。


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