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男木島、じゃくじゃくのかき氷
朝ごはんを食べながら眺めたテレビの画面には、熱中症警戒アラートが出ていた。港でフェリーの片道切符を買うとき、窓口のおばちゃんが「暑いから気をつけてねぇ」と声をかけてくれた。調子に乗って砂浜を裸足で歩いたら、足の裏を若干火傷した。
要するに、本当に暑い日だった。
サングラスと帽子の上から、それでも太陽の光は燦々、容赦なく降り注いでくる。じりじりと体の芯が熱を持って、汗はじわぁっと着ているもの全
おいしいとこだけ/食べ物にまつわる文章が書きたい
高校生の頃だったと思う。現代文の教科書に、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」の抜粋が載っていた。細かいところまでよくよく記憶しているわけではないのだけれど、笑った時に見える歯は真っ白でピカピカなのより黄ばんでちょっとガタついてるぐらいの方が良い、だとか(違ったかな……)、なんとなく子供がムキになってテレビや雑誌で見る、または普段僕らが当たり前だと思っている美意識の逆張りをやっているような感じがして、なのに
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