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フリーペーパー【村の眼vol.1】発行!

【村の眼】って??

 曽爾村の"ふつう"をテーマに、道行く人をスナップしたフリーペーパー【村の眼】。この企画は、村内に住むデザイナーのYさんが、雑誌カジカジの【街の眼】スナップから着想を得て提案してくれたもので、他にはない面白いアイディアで曽爾村の魅力を発信したい、との想いから始まりました。

 曽爾村のPR媒体のひとつを、こうして村民参加型でつくりだすことで、
①村内の方に、移住定住支援や村の魅力発信を担うSONI SUMMITの取組みへの関わりや興味を持ってもらえる。また、自分や、周りのあの人この人が載る【村の眼】が、日常をちょこっとだけ楽しくして、手元にも残るコンテンツとなる。
②村外の方へ向けたPRとして、村に暮らす人たちの自然な姿をみせることが、親近感や安心感へとつながる。また、「移住」というテーマに縛られず、気軽に楽しみながら、曽爾村に興味を持ってもらえる。
この新たな媒体を制作するSONI SUMMITにとっては、スナップ撮影を通して、普段あまり顔を合わすことのない、多くの村民と知り合うことができ、移住定住のワンストップ窓口として、村を紹介する際や、村内外の人と人とを繋ぐ際にも役に立つ。
という、3者にとってポジティブな企画になるのではないかと、昨年の秋から動き出しました。

出会いと気づきの制作過程

 こうした想いで、【村の眼】を作ろうとしていることと、撮影日(撮影隊がカメラを持って村内を歩き回るけれど、怪しいものじゃないよ、というお知らせ)については、事前にフライヤーを全戸配布することで、全住民の方へお知らせしました。(村や大字(集落)に関連して発信する内容に限りますが、曽爾村では月に2回、全住民の方へ情報を周知できる「全戸配布」のタイミングがあります。)

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 車移動が主流の村内で、道端でスナップできる人はいるのだろうかと、一抹の不安を抱えながらも、実際に村を歩きまわると、農作業や山仕事、大工など、外でお仕事中の方々や、子供とお父さんお母さん、お散歩中の方、郵便局員さんなど、思いがけない出会いがたくさん。フリーペーパーに載せるのは、あだ名や、趣味、座右の銘などシンプルな一問一答ですが、スナップを撮らせてもらいながら質問すると、色々な面白い話が出てくる出てくる…。話に引き込まれすぎて、ひとりの撮影に30分以上かかるケースも少なくありませんでした。

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 曽爾村が伊勢湾台風の被害を受けた際の話や、子育てのモットー、生業への想い、夫婦円満の秘訣まで、世の中の酸いも甘いも経験してきた、人生の大先輩たちによる話は説得力が違います。この地に続く、人の歴史と村の歴史の長さと深さを実感すると同時に、反省もしました。ここに暮らす人々が、日々何を想い、どう生きているのか。この村の何を魅力と感じ、何を必要としているのか。村を知ることは、そこに住む人を知ることです。まだまだ曽爾に来たばかりの自分には、知るべきことがたくさんあって、出会うべき人がたくさんいるのに、目の前のことに追込まれる日々を言い訳に、一番大切な部分が疎かになっていたのかもしれません。
 目下の課題は、この撮影を通して出会った、【村の眼】には載せきれない貴重なストーリーたちを、自分たちだけで完結させずに、どう広く共有していけるかという方法の模索です。

 丸2日の撮影と、編集・デザイン、印刷を経て、再び全戸配布にて【村の眼vol.1】が、皆様の手元に渡ったのは今年の1月。「この人は誰や」「こんなあだ名で呼ばれてるんか」と、【村の眼】を囲んでわいわい話されている姿をみると、こちらの心も弾みます。「今度はここに撮影にきてくれんか」と、わざわざ声をかけてくれる方も。【村の眼】の撮影をきっかけに、移住案内パンフレットに載せるインタビューを引き受けてくれた方もいました。
 制作前に期待した、①と③は良い感じ。あとは外へ向けた発信です。どこかの誰かが曽爾村に興味を抱くきっかけとなるよう、今まさに鋭意制作中の移住案内パンフレットと合わせて、今後各所に配っていく予定です。

【村の眼】の制作は続く

 小さな村だからこそ、誰もがこの村の主人公村人およそ1,400人、全員登場を目指して、気軽に、気ままに、続けていきたい想いです。
(新型コロナ感染拡大の状況を鑑み、現在スナップ撮影はお休み中です。)

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inoko




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