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6、「才能」について考える。

1、才能って何?

才能というと幅広いですが、
僕は比較的わかりやすい才能を持っている
タイプの人間かなぁと思ってます。

例えば先日、

感動プロデューサー平野秀典さんという方が
年に2回やっている観音崎感動塾という
一泊二日の研修に、

“音楽担当 兼 スタッフ”みたいなことで
ちょっとサポートに入っていたんですけど、

まぁ即興作曲はするわ、
ことだまミニライブはするわ、
その日中に作詞作曲して披露するわ、

いろいろ才能を発揮してきた2日間でした。

同じことができる人はなかなかいないかな~
と思ってます。


でも、なかなか

「自分は何が得意なのか?」とか
「自分の才能って何?」って

分からないとか、悩む人いっぱいますよね。

一つ言えるのは

「本人が気づいてないぐらい
当たり前に出来ちゃうことが才能

っていう話をよく聞きます。


当たり前すぎちゃって

「え?それ皆できるんじゃないですか?」

思ってる人って結構いたりするんですよね。


2、即興作曲を始めたきっかけ

僕で言うと、

今「即興作曲」は自分の一つの売りに
なってますけど、最初は

「人前で披露するような代物じゃない」

と思ってやってなかった時期があります。


家で自分でピアノ弾きながら
即興で歌ったりなんていうことは
普通にいつでもやってたんですけど、

活動を始めて4年目ぐらいかな

「4人のメンバーで学校を舞台に
入れ替わり授業の形でライブをやる」

っていう企画がありまして。


最初に、生徒役になった参加者さんが
「学生時代に言えなかった想いを手紙に書く」
っていうワークが1時間目に入って

2時間目に僕の授業があって、

3時間目に他の人が授業をやってる間に
僕がそれを元に即興で作詞作曲して

ラストの帰りの会でそれを披露する
みたいなことをやったんです。


だからもう、その日のメインイベントが
僕の即興作曲になっちゃったんですよ。

「そんなの上手くいくわけない!」
って僕は最初かなり抵抗したんですけど、

「いや、安達さんの即興はすごくいいから」
と説得されて、

半信半疑のまま実際にやってみたら
ものすごい盛り上がって、超感動してくれて、


「あれ?これって
ひょっとしたらすごく人に喜ばれる
自分の才能なのかもしれないぞ…」


というのは、その時他人がやっと気づかせて
くれたっていう感じですね。

だから、もし自分一人だったら気づかぬまま
終わっていた才能だったかもしれない。

「才能に気づくのは、自分より他人の方が早い」

ということは知っておいた方がいいし、


才能を見る目というのは外側についている
(=目は外の世界を見るためについている)
とするならば、

・人に見つけてもらう
人に見出してもらう

それが才能であるような気がします。


3、100点満点の発声とは?

冒頭に紹介した
観音崎感動塾という研修では、

演劇とビジネスや日常生活を融合させた
色んな体感型のワークをやるんですけど

一つの考え方として、

「表現力は新たに身につける必要はない」

というところから話が始まるんです。


というのは、

「子供の頃は、誰もが表現力の達人だった」

というメッセージから入るんですね。


役者の世界では

「子役の表現力には敵わない」

みたいな言葉があるらしくて、


どんなに熟練した達人の役者よりも

何も演技を学んでない子役が
パッと舞台に出た方が

みんなの視線を一手に集めちゃったり
するらしいんです。


なんとなく、それってわかるじゃないですか。


僕はボイストレーナーでもありますが
僕がボイトレをしてる時に
一番最初にするのが

「100点満点の発声とは何か?」

という話なんですよね。


これがボイトレの中で
一番大事なメッセージだと思ってるので
必ず伝えています。


100点満点の声とは何かというと、

「最も無駄のない、無理のない最高の声」

っていうことなんですけど

これ、誰もが出したことがある声なんです。


はい、ズバリその答えは、

【 赤ちゃんの時のオギャー! 】

なんですね。


だいたい声の悩みって

「大きな声が出ません」とか
「すぐ枯れて痛くなってしまう」とか

そういうのが多いんですけど、

赤ちゃんの時を
思い出して欲しいわけですよ。


赤ちゃんは、

あの小さな体で、今の我々より
大きな声量で泣くわけです。

しかも、四六時中泣いてるのに
声が枯れる赤ちゃんって
いないじゃないですか。


ということは、

「無理してないであれだけの声量が出せる」

ってことです。


そこでこんな風に続けるんです。

「皆さんは、ボイストレーニングで
新たな声の出し方を学びに来たと
思ってるかもしれませんけど、
それは違いますよ。

元々持ってたのが100点満点で
今たまたま出来なくなってるだけ
なんだから、

それをできなくさせてしまった
悪い原因を突き止めて
1つ1つ取り除いていくだけで、

あなたが元々持っていた
本来の才能である100点満点の声を
取り戻せるんですよ」

このことを、毎回ボイトレのたびに
繰り返して伝えているんですね。


4、才能は生まれながらにして持っている

だから僕は

「生まれながらにして
持ってるものを才能と言う」

という考え方にすごく共感します。


たぶん、後付けでスペックが
上がることもあると思うんですね。

パソコンでいうと、
オプション装備で色々つけると。

でも、オプションでいろんなもの
インストールすると、パソコンって
重くなるじゃないですか。


ということは、

基本性能のOSの方が重要で、

僕はそれを「才能」と呼ぶんだと
思うんですよね。


標準装備とオプション装備と
いうものがあるならば、

世の中には

「こんな魅力的なオプションが
ありますよー」

っていうのがあって、
そこに人は飛びつくんですが、

本当に大事なものって
多分元々持ってる標準装備の方
なんだと思うんです。


オプションは言ってみれば
「足し算」なんですよね。

だから、どんどん足してくと
増えてくんですけど、

OS(標準装備)を発揮するためには
「引き算」なんですよ。

余計なものを削ぎ落としていく。

それこそが、才能を発揮していくための
アプローチなんじゃないかと思いますね。


5、「め」のことだま

さっきちょっと目の話をしました。

「目は外側に向いているから、
自分じゃなくて他人の方が
才能を発見できる」
と。


それでいうと、名前のことだま®では
才能は「め」のことだまなんですよね。

日本語の「め」は、1つには「目」

音の意味としては

・(才能を)見い出す
・(才能を)見抜く

はたらきですね。


で、面白いのは

「才能の芽(め)」

って言ったりもするんです。


才能の小さな芽が
芽吹いて、
やがて大きくなっていくという。


だから日本人は、才能というものは、
小さなものがだんだん成長していく
ものだと捉えていたんだと思います。

つまり、

人に見出してもらうものであり
人に見守られながら育まれていくもの

と思っていたのかなと。


さらにいえば、

「め」を表すもう一つの漢字は

「女(め)」

なんですよね。


ということは、

「才能に気づくのは、男より女である」

というメッセージかもしれません。


有名な大経営者って、
だいたい世に出る前から奥様が

「あなたは才能があるから大丈夫!」

って言い続けて出世していったなんて
話たくさんありますよね。


野村監督の奥さんしかり、

落合監督の奥さんしかり、

大選手、大監督の裏には
素晴らしい奥様がいるんだと思います。

・・・なんかいろいろ書いたわりに
最後の結論は「女性まかせ」という。。

「お前、それでいいのか!?」みたいな
感じですが、世の中そんなものですよね(笑)

そんなこんなで「才能」について
考えてみました(^^)

※このコラムで書いてる内容は、
毎週 月・水・金の9:00~9:30に配信している
「安達充&どいちゃんのアドLIVE(リブ)天国」
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