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10、「自己愛」について考える


1、名前と自己肯定感には関係がある


僕は名前の話をよくするんですけど

【名前と自己肯定感には関係がある】

ってすごく思ってます。


これは、たくさんの方に名前の話を
してきて、経験的に多分間違いないと
思ってますね。


自己肯定感が高い人(自己愛が深い人)
の特徴って、

すべからく
自分の名前が好きなんですよ。


というのは、

名前って自分そのものを表すものなので、

「名前をどれくらい好きか」

っていうのはそのまま

「自分のことをどれくらい好きか」

にリンクしてるんですね。


しかも、実はもう1個

連動しているものがあって、

それは、「親子関係」なんです。


つまり、

「親子関係が良好になると
自分の名前が好きになる」

ってことですね。


これはもう、色々な人に話してきて
わかったんですけど、

結局名前って、親が決めてるじゃないですか。


ということは、単純に考えて、

【嫌いな親がつけた名前は嫌い】

なんですよ。


逆にいうと

【名前を好きになると、
親も受け入れられるようになる】

とも言えますよね。


だから、親を好きになるのって
結構いろんな家庭環境があるから
難しいケースも多いんですけど、

名前って、ちょっとしたきっかけで
好きになれたりするんじゃないですか。


「この名前、私なんとなく好き」とか
「有名人の〇〇さんと同じ音だね」みたいな
ささいなきっかけで、

「あれ。私の名前、いいかも!」

って思えたりするんですけど、

名前を好きになっちゃうと
これは連動してますから、
親子関係が不思議と改善していくんですね。


2、自己肯定感の低い子どもが増えている

だから僕は
小学校とか中学校とか、

(今コロナで出来ないですけど)

名前について講演をして、最後に
『世界で一番素敵な言葉』という曲を
歌いに行く活動をしてます。


これを小中学生に聞かせたいのは
名前を通して自分を好きになり、

ひいては親子関係がよくなる
お手伝いをしたいっていう
想いなんです。


親子関係、僕も色々悩みがあった
人間なので、そこにストレートに
向かうよりは、

名前というものを使って

「名前をつけてくれたのって親だよなぁ…」
「こんな想いでつけてくれたのかなぁ…」

みたいなところから

親子関係が改善して、

ひいては自分のことも大好きになって
もらえたらいいなと思っています。


今、教育現場では、

「自己肯定感を高めよう」

というのがすごい大きな
課題になってるらしくて、


逆に言うと、

「自己肯定感が低い子たちが多い」

っていう状況らしいんですけど、

個人的に、そこには少し
危機感に近いものを感じていますね。

3、「生んでくれてありがとう」が言えてからが本当の人生

僕が世の中に伝えたいメッセージに

「生んでくれてありがとう」

というのがあって、

これ、僕の人生における
キーワードの一つなんですね。


ある意味、

「生んでくれてありがとう」を
親に言えてからが
本当の人生なんじゃないか。

そんなことも自分の体験から思うんです。


過去に『僕が生まれた時のこと』って
いう曲を作っていて、

これはYouTubeで420万回再生されていて
書籍化もされたり、テレビで取り上げ
られたりもしてるんですが、


もともとは小学5年生の
性教育の授業で

「いのちの大切さを伝える曲を
作ってください」

といわれて、1回の授業のために
無償で作った曲なんですね。


この曲のテーマがまさに

「生んでくれてありがとう」

なんですけど、

当時作ったときは
26歳とかそれくらいなので、

結婚もしてない
子どももいない自分が、

それまでの経験だったり
過去の文献とか参考になるものを
ひもといて歌詞を書いたんです。


でもやっぱり歌い手って、
歌い続けるたびに自分に一番
ブーメランのように帰ってくるんですね。

「生んでくれてありがとう」という
メッセージを歌っている自分は、

本当に「生んでくれてありがとう」と
思ってるのか?

と、毎回問われるわけなんです。


そんなところから、
ある悩みを先輩経営者に相談していたら

「安達さんね、
親に『生んでくれてありがとう』と
手紙を書いたらいいよ」

って言われて、


「そう、そうですよね、やっぱり…」
うわー、いやー、やだなー!』(←心の声)

みたいな・・・(笑)


当時僕は実家暮らしだったので、
毎朝毎日親と顔合わせてたんですけど、

母親に対して腹を割って話すことが
できてなかったんですよね。

4、親に「生んでくれてありがとう」と手紙を書く

で、29歳の時に一念発起して、

「手紙で伝えよう」

と決めたんです。


それで、手紙の最後に

「生んでくれてありがとうございます」

って書こうと思ったんですけど、


「待てよ。この一行を書くためには
色々清算しなきゃいけない感情があるぞ」

と気づくわけです(笑)


「あの時こう言われたのが悲しかった」とか、

「あの時こうして欲しかった」とか、

いろいろありますよね。


それをブワーッと書き出していったら、

なんと【便箋33枚(!)】になったんです。


もう、三つ折り封筒に入らないから、

B5版の封筒買ってきて

本の原稿みたいにして渡しました(笑)


それを渡した後、母親の方から

「ちょっと話をしようか…」

ということになって、


はじめて「親と子」ではなく

「一人の人と人」として

親と向き合えた瞬間というのが
そこにあったんです。


思春期の頃って
すごい自分はキツかったんですけど

母親も、
父親(旦那)が単身赴任していて、

自分は四人姉妹で育って、
男の子が思春期にどうなるか
知らなかったので、

「子育てしながら
どうしていいかわからなかった」

ということを言ってくれた時に、

「あぁ、親も“人”なんだな…」

と感じたんです。


「わからないながらも
子育てをはじめて経験し、

わからない中で
育ててくれたんだなぁ」

ということが
ジワジワとわかってきて、

はじめて“母親を抱きしめたい”という
気持ちに僕はなったんですね。


それはずっと
親という絶対的な存在に対して

「親は何を自分に期待してるのか?」

と顔色を伺ってきた自分が、

「あぁ、親も“人”なんだ」

という対等な関係性と共に、

「でも、親はやっぱり“親”だなぁ」

という感謝の気持ちも同時に
湧いてきた瞬間だったんです。


そこから自分の人生が変わって
いったように思いますね。

5、人生の第一章、完!

だから、

「生んでくれてありがとう」

ということが言えた時というのは、


それまでの人生が完結して

【 第一章、完 】

みたいなことだと思ってるんです。


親との関係性における人生は
そこで終了・完了・満了して、

そこからはもう
「何やってもいいよ!」というのが

「生んでくれてありがとう」を
親に伝える意味

だと思ってるんですよね。

でも、実際はいろんな思いがあって
簡単には言えない一言なんですよね。

だから僕はソングレター®といって

「面と向かっては言えないことを
音楽の力を借りて伝えませんか?」

という活動をずっとやってるんですけど、


そこで本当に伝えたいメッセージは

親への

【生んでくれて、ありがとう】

なんです。


だから、そういうシチュエーションで
ご依頼いただいた時が、一番気持ちが
入りますね。


でも、これは2つあるうちの
片面だと思っていて、

もう片方は何かって言うと、今度は

【生まれてきてくれて、ありがとう】

っていうのがあるんです。


さっきの『僕が生まれた時のこと』

子どもから親への
「生んでくれてありがとう」


なんですけど、


名前をモチーフにした
『世界で一番素敵な言葉』という曲は

「生まれてきてくれてありがとう」を
親から子に伝えたくて

作った曲なんです。


だからこの2曲が
僕が世の中に残したい2曲だと
思っていますし、

自分のあらゆる活動の中で、
親と子がこの

「生んでくれてありがとう」
「生まれてきてくれてありがとう」


という想いで通じ合うシーンを
増やすことが自分の使命だと思っています。


※このコラムで書いてる内容は、
毎週 月・水・金の9:00~9:30に配信している
「安達充&どいちゃんのアドLIVE(リブ)天国」
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