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「感情」表してますか?違い、見極めてますか?〜NVCひとり読書会第4章

はじめに。
このnoteでは、私個人の気づきや解釈がふんだんに盛り込まれております。
NVCとして本来伝えていることと異なることがあり得ることをご了承の上お読みください。
正しい知識を得たい方は、NVC JAPANの公式HPをご参照されることをお勧めします。

今回は第4章「感情を見極め、表現する」を読みました。
NVCの4つの構成要素「①観察 ②感情 ③必要としていること(ニーズ) ④要求(リクエスト)の2つ目の項目です。

「感情」を表現する語彙は非常にたくさんある。

この章を読んで、私が一番に思ったこと。
それは「感情って『喜怒哀楽』に尽きるんじゃなかったのか・・・」でした。
わかっているようで、わかっていなかったというべきか。

例えば、
「喜しい」「楽しい」以外にも、
「幸福感」や「自信」も感情を表しています。
そして、
幸福感なら、「至福の」「大喜びする」「ウキウキした」
自信なら、「力がみなぎる」「誇らしい」「大丈夫だ」
どれも少しずつあんばいが異なる表現があります。

「怒り」「哀しみ(悲しみ)」以外にも、
「恐怖」「反感」なども感情を表します。
「恐怖」なら、「不安な」「怯えた」「茫然自失の」
「反感」なら、「憎悪のある」「うんざりした」「当惑する」
など。

NVCでは、感情の大別を
「ポジティブ」「ネガティブ」というより、
「ニーズが満たされた時/満たされなかった時」としています。
そのように区別すると、自分の感情を客観的に見た時、
自分自身に、どのようなニーズ(本当はどうしたいか、何を望んでいるか)があるのか、理解しやすくなります。

感情を表現する言葉の注意点

感情を表す言葉はたくさんあれど、
「〜と感じる」と言いながら、感情を表現していないことがあることに注意が必要です。

感情をありのまま表現する場合は「感じる」という言葉は必要ないということだ。
「いらいらしている」「いらついている」などといえばすむ。
NVCは、自分の実際の感情と「いまの自分をどう思っているか」の表現を区別する。

マーシャル・B・ローゼンバーグ「NVC 人と人との関係に命を吹き込む法(新版)p.82

「〜と感じる」と表現するとき、「思う」=I thinkに置き換えられると言います。
「私はこう思う」という時、それは「評価」や「解釈」であり、「感情」ではないのです。
しかし、その表現をする心に「感情」はあります。
評価や解釈で伝えてしまうと、第3章の「観察」での話と同じことで、
気持ちが伝わりづらくなってしまい、心を通わせることが困難になりがちです。

感情を率直に表すことが難しい社会

とはいえ。
この「感情をそのまま表現する」ことがOKなのは、
実は幼少期くらいまでではないだろうか、と思います。
幼い間は、言葉で言い表すことが難しいと認識されているので、
例えば、泣いていると「どうしたの?悲しいの?びっくりしたの?」と
聞いてもらえました。
ところが、
学校に行くようになると「意見」を言うように教育され、
感情を堂々と伝えるのは読書感想文の時くらいではないでしょうか。
社会に出れば、言うまでもありません。

私たちが感情を表す語彙が不足しているというよりは、
むしろ、
感情を率直に表すことに価値をおかない、
あるいは、それを伝え合うことが難しい社会であることの方が
問題なのではないかと思います。

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