見出し画像

誰でも分かるエル・クラシコ(第二弾)

今夜23:15キックオフとリーガにしては珍しく非常に見やすい時間。(普段はほとんど早朝4:00が多い。その次に1:00とか)


誰にでも伝わりやすいように書きますのでどうぞよろしく。


バルサ


アンスファティという逸材、フェノーメノが復帰し、泥沼から足を抜き出しつつある現状のチーム。

カピタンでありエースでありレジェンドであり顔であったレオメッシはサラリーキャップの影響(簡単に言えば金が足りなくて)で退団。その影響で下落の一途を辿っていたチームを救いつつあるのが新10番、アンスファティである。

彼の紹介を簡単に。

09年にエレーラでキャリアを開始し、セビージャのユースを経て12年にバルサへ入団。そして昨年から徐々に頭角を表してきている。

昨年はベティス戦で左膝半月板を損傷し、手術を受け、その影響で長い間ピッチを離れた。俗に言う大怪我というものだ。

彼はひたすらスピードが持ち味のよくいるウィンガー、という感じではない。確かに足は速いが、サイドを切り裂きそのままゴールまでこじつけてしまうのが彼の強みだ。分かりやすく例えるならクリスティアーノやグリーンウッド、ロドリゴ、1番近いのはウィングをやったメッシかもしれない。サンチョのようなタイプをイメージしてもらうと、それとは離れていると思う。

とにかく、容易に止められるような存在ではない。

しかし、DFの要アラウホ、逸材ペドリは負傷離脱、ジョルディアルバは痛み止めを打っての強行出場となる。

最近のバルサは、カンテラーノを中心とした若手を積極的に起用し、新たにデストを右ウィングで使うことでハマってきている。

おそらく、この試合もアンス、メンフィス、デストのスリートップ、ガビ、ブスケツ、デヨングの中盤、アルバ、ピケ、エリック、ミンゲーサのDFラインになると思う。

メンフィスに触れていなかった。

彼は今期フリーで加入し、ここまで中心選手としてチームを引っ張っている。非常に万能なCFだ。

柔軟に動け、周りを活かすも良し、自分で決めるも良しと目立った欠点がない。特別身体能力が高いわけではないが、確実にチームの要と言えるだろう。

また、他サポの方は馴染みがないであろうエリックガルシアとガビ、ミンゲーサについて。

エリックはまあ置物(個人的にはやたら過大評価だと思っている)、ガビは現地でnextシャビと軽く騒がれているような存在、ミンゲーサは足が速く昨年のクラシコでもヴィニにくらいつき、非常に苦しめられたセントラルだ。最近は右もこなし、今節はアラウホがいない影響でそのまま右で出てくるだろう。ヴィニレベルの速さになると、ついていけるのはミンゲーサしかいないように僕の目には映っている。全員に総じて言えるのはとにかく若い。まだまだな選手達である。

有名なブスケツとアルバは、今もなおハイパフォーマンスではあるがそろそろ劣化が見えてきていると感じる。


レアルマドリー


「カルロはローテーションが下手」この一言に尽きる。

インターナショナルブレーク前、マドリーはひたすらに快進撃を続けていた。しかし、直前の二戦でシェリフとエスパニョールに連敗してしまう。

その理由は他でもなく、疲労。

「ヴィニの確変が終わった」とか「マドリーやっぱ弱くて草」とか言われていたが、シンプルに使いすぎである。

ヴィニはアザールや左ロドリゴでいいような場面でさえ使い続けられていたし、カゼミロやバルベルデ、ベンゼマらは特に酷使されていた。カゼミロに関しては試合中に重りつけて走っているかと思ったレベルだ。

話を本日に戻そう。

カルバハル、アザールはギリギリ召集されたが、アザールは95%ベンチスタート、カルバハルも大事を取って同じだと思う。彼がいないと右はかなり厳しいがここまでスペだと仕方ない。

カルロは、共に「(怪我は)大丈夫そうだが、先発は難しいだろう。」とコメントしている。

ベンゼマ、クルトワは間違いなくキャリアのピークを迎えており、彼らだけでもこのクラシコを見る価値があるくらいで、(怪我明けではあるが)クロースも同様だ。

インターナショナルブレーク前は色々あったものの、結局強かった、というのを示したのが前節。

昨年は全力でぶつかってもダブルを喰らっていたようなシャフタールに5発快勝。その内ヴィニは2ゴール1アシスト、ベンゼマは2ゴールである。

今シーズンピチーチ最有力とも言われているベンゼマは見事にベストパフォーマンスを見せ、現在9ゴールで得点ランキング1位。続いておじゃる丸ことオヤルサバルが6ゴールで2位、3位が5ゴールのヴィニである。

また、終焉かと思われていたマルコアセンシオも古巣マジョルカ戦でハットトリックを達成し、復活の兆しを見せた。

ヴィニはただ速くてちょっとドリブルが上手いだけ、というイメージの強い方が未だにいるかもしれないが、そんなことはない。

彼もアセンシオも所謂カルロの"魔改造"で覚醒を遂げている。(ちなみにアセンシオは今インテリオールをしている)

ここで、今節の予想スターティング。

画像1

ルーカスの右ラテラルはかなり不安視されていたが、前節シャフタール戦では昨シーズン同様の素晴らしいパフォーマンスを見せ、契約延長の正しさを証明した。また、ミゲルの召集外が発表されており、このDFラインは固いだろう。

中盤だが、カルロが求める縦サッカーの真核、フェデリコバルベルデの起用を求める声が多いが、5得点を達成した布陣を変えるかは微妙である。変えなかった場合はモドリッチが出てくるだろう。

モドリッチは現在のハイパフォーマンスであり、年齢からは想像出来ない運動量やテクニックを誇るが、正直現在はフェデが勝る。それもいい事であるし、モドリッチ自身もそう望んでいるような気がするが。

新加入のアラバだが、理解不能なほど既にフィットしている。

彼の強みは球出し、ということは以前のnoteでも紹介しているが、マドリーに来てから分かったこととして統率力が凄い。

確かに年齢はそこそこだが、レアルマドリーという重圧とイコールで表せそうなクラブに加入していきなりディフェンスラインを統率して見せるのは素晴らしいという他ない。

また、今節はセントラルではなくラテラルでの出場が見込まれる彼だが、クロスは超一流である。フリーで上げさせたら間違いなくピンポイントに飛んでくる。ベンゼマでなくヴィニでも決めてしまうくらいに。

ただ、数試合前に気になったのが、やたら上がって帰ってこないのだ。

それでも文句なしパフォーマンスだし、帰ってくる試合もあるが、若干個人的に引っかかった部分ではある。

ベンゼマとヴィニ、クロースは良いとして(気になったら個人的に聞いてください)、あまりベタではない若手を紹介する。

ロドリゴ、カマヴィンガの状態。

彼らの状態は良いと言えるだろう。

ロドリゴはCLインテル戦で途中出場から決勝ゴール、同じくそれをアシストしたのがカマヴィンガである。

カマヴィンガは18歳にして自分の強みを出しつつ、チームに適応することが出来ている。彼の強みは速さや強さ、プレースタイルはバルベルデと似ている。足元はクロースモドリッチらと比べるとだいぶ下手ではあるが、カゼミロよりちょっと上手いくらいだ。今節も後半から流れを変えてくれるだろう。

ロドリゴはアンスの所でも名前を出したように、点を取るタイプのウィンガーである。本職は左だが、ヴィニやアザールと共存する関係で右を任せられることが多くなっている。クロスがとても上手く、決定力が高い。更に、勝負強いイメージがある。(主にCLだが)
彼はかなりクリスティアーノと照らし合わせてしまう、そんな存在だ。これからが非常に楽しみなウィンガーである。


今期のマドリーの強みは、なんといってもベンゼマとクルトワである。

多少の守備のミスはクルトワがなんとかし、少しくらいゴミな内容でもベンゼマが決めてしまう。少しジダンマドリーっぽさがある。

クルトワは過小評価されているが、この試合を見れば僕が彼をNo. 1に推薦する理由が分かるだろう。足元、股下、飛び出ししないの三大弱点を克服し、今や欠点がほぼなくパーフェクトに近いGKとなっている。

ちなみに、先日少しお伝えしたが、ジダンはクラシコ無敗である一方、カルロはカンプノウで勝った事がない。


(番外編)あの人は今


アグエロ:やや長めの怪我から復帰し、前節途中出場。今節も少しなら見られるかもしれない。

デンベレ:結局間に合わず、最後に彼を見た日はいつかすら覚えていない。練習中にソックスの中にスマホを隠してポケモンGOを試み、罰金を課せられた過去がある。

コウチーニョ:加入前はネイマールレベルの化け物だったが、未だに馴染めていない。誤解されがちであるが、出場機会は割と十分に与えられている。ただ、彼がゴールを決めた姿、表情を見ると正直こみ上げてくるものがある。重圧と闘い続けている選手だ。

ウンティティ:少し前、ラポルタとの会談で涙を流した。叩かれる一方だが、彼も怪我に苦しみ、手術などの影響で思うようにいかず、苦闘する日々を送っているようだ。

アザール:けがをたくさんしています\(^ω^)/

ベイル:ハムストリングを負傷し、割と重傷。今月末から来月末に復帰と言われているが、もう身体的な限界も近いのではないか。


まとめ

世界有数のビッグイベントです。皆さん見て下さい。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?