6/4 今日の村活 市内初のホップ農家
わたしは意外と座学から入るタイプだ。
動く時には自分の直感、感覚に従って動くが、その直感を働かすためにもある程度の知識が必要だと思っている。
せっかくインプットした知識アウトプットしてこそ自分のためになるということでnoteと実際にやっていくことでアウトプットしていく。
ビールづくり始動
今、ぼうまい村ではホップの栽培を開始した。将来的に村のビールをつくるためだ。今年は実験的に4種類各3苗プラス1種類2株を育てている。
ホップは多年草のため、冬は枯れてしまうが、うまく育てれば10
年は実をつけると言われている。
花巻市にはホップ農家がいないため、実質的に花巻初のホップ農家になった。(ぼうまい調べ)
ホップ云々の前にまず、ビールについて勉強した。使ったのはこの二冊。
タイトルの通り、ビールは楽しい。
ビールってどうやって作られてるの?
大手のビール工場でも、ハンドメイドのクラフトビールでも工程はだいたい同じ。
①まずは、製麦
大麦を発芽させたもの(麦芽)=モルトをつくる。
なぜ発芽させるか→デンプンやタンパク質を分解させる「酵素」をつくるため。
②麦汁をつくる
麦芽をお湯に浸して①でつくった酵素でデンプンを分解し糖化、タンパク質を分解しアミノ酸化する。このときにできる甘い汁が麦汁(ウォート)という。
③煮沸
麦汁(ウォート)を煮沸して、このときにホップなどを添加する。
④発酵
③に「酵母」を添加して発酵させる。→🍺完成
⑤貯酒(ボトリング)
ホップってなんのためにいれるの?
ビールづくりの工程をみていると、ホップがなくてもビールが完成する気がする。じゃあホップの役割ってなんなん?新たな疑問が湧いてくる。
ホップをいれる目的は大きく2つ、防腐とフレーバーだ。ホップに含まれるα酸と呼ばれる成分に静菌作用がある。菌を殺すほどではないが、繁殖を防ぐことでビールの長期保存が可能になるらしい。また、このα酸が苦味を感じる成分でもある。苦味の強いビールをつくりたいときはこのα酸の数値が高いホップを添加するのがよさそう。
で、ぼうまい村のホップは?
今回仕入れられた品種は4種類と既存の1種だ。それぞれ、カスケード、コメット、カナディアンレッドヴァイン、ノーザンブルワー、クリスタルだ。
カスケード・・・クリスタルと同じくらいメジャーなホップ。アメリカ原産。シトラスのような柑橘フルーティーなアロマ。ペールエールによく使われる品種。α酸もそれほど多くはない。
コメット・・・アメリカ原産で最も古い品種のひとつといわれている。アメリカンワイルドなアロマ。きっと草っぽい感じ。α酸の含有量多め。苦いビールによさそう。
カナディアンレッドヴァイン・・・アメリカ原産で最も古い品種のひとつといわれている。育てやすい品種らしい。香り控えめ、スパイシーなアロマ。
ノーザンブルワー・・・イギリスでよく栽培されていたが、今はドイツで多く栽培されている。α酸の含有量多め。苦味をつけるのによさそう。ビター系のビールやポーターに使われることが多いらしい。
クリスタル・・・いろんな掛け合わせで使うことができる使いやすい品種。α酸の含有量も多くない。
ざっと調べてみるとこんな感じだった。どんなビールを作りたいかでどんなホップを育てるのかが決まりそう。今年は手に入れられた品種が上記5種類だが、来年は狙って仕入れたい。
ちなみに、大手のビールメーカーとハンドメイドクラフトビールの最大のちがいは透明性らしい。ビールは透明できれいなものというイメージがあり、きれいな透明なビールをつくるためには、丁寧な濾過作業が必要になる。そこに機械の手が必要になるということのようだ。
濁っててもいいということであれば、割と簡単にビールがつくれそう。
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