6/9 今日の村活 ホップ栽培①
ホップのツル下げ
今日はホップのツル下げ体験をしてきた。ホップという植物は高さ13mまで伸びるツル科の植物。ツルで成長していくので、自立はできない。
ホップ栽培は支柱とワイヤー、紐を使って、ツルを誘引して育てる。上方向に高く伸びていく植物らしい。高ければ高いほどその分収穫量がアップする。だからホップ農家ではできるだけ高いホップ棚を用意する。
高く伸ばさないといけないのに「ツルを下げる」のはなぜか
ホップの実(花)はおおよそ13節目以降につくそう。だから、13節以降の節をできるだけ伸ばしたい。そうなってくると、13節目以前のツルは邪魔になる。
だから下げて調整するのだ。
そして、ツル下げとほぼ同時に行うのが、剪定。
一番太いメインのツルを主ヅルといって、そこからでてくるのが脇芽(側枝)。その側枝から生えてくるのが、孫ヅル。
この孫ヅルを伸ばしていくために、側枝を切っていく。なぜ孫ヅルを伸ばすのかというと、主ヅルから側枝で倍、その孫ヅルからの側枝でその倍、となるので、孫ヅルを伸ばす方が多く収穫できるからである。
また、主ヅルからでてくる脇芽(側枝)はまだ太くしっかりしているため、その側枝から伸びて実がついていってしまうとその重さに耐えきれず、折れてしまうのだそう。
それに比べて孫ヅルはふわっと生えてくるので、釣り竿のようにゆらゆらと重さに耐えることができる。
ホップ沼
完全にホップにハマってしまっている。本当におもしろい。久しぶりにこんなにも知的好奇心をくすぐられている。
わたしは行動力と実行力が売りではあるが、意外としっかり座学も忘れないタイプだ。
ホップ栽培に関する本や、ビールづくりに関する本、農業に関する本、たくさん読んだ。そうして得た知識を持って現場にいくと何倍もおもしろい。歯車がきっちり噛み合ったかのような感覚になる。
これが現場の経験だけだったら、きっとロジックがわからないし、これが本の知識だけだったら、本当にそうなのかがわからない。本の知識だけ、それはただの情報で、実践が伴わなければその情報の価値はほとんどないとわたしは思っている。
よく本を読むだけでなんでもわかった気になっている人がいるが、それはその本を書いたひとの実力であって、自分の実力ではない。これをはき違える人が多い。
知識はあくまで知識であって、自分のものにするには実践以外に方法はない。現場(リアル)を知ってこそ、初めてその知識が生きてくるのである。