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読書と日記 2024-06-30

0626 身体と意識

雨が降りそうな天気。
大丈夫かと思って朝の散歩に出掛けるが、途中で雨が降ってくる。持ってきた折り畳み傘をさす。傘をさすと朝の清々しさが半減する気がする。
連日、雨や曇りで気持ちの良い朝の散歩が出来ていない。
朝日を浴びて、車の少ない道路で鮮やかな信号機を見て、鳥の鳴き声を聞きたい。
たまに、カラスのデカい鳴き声にムッとしながら。

朝比奈秋さんの『サンショウウオの四十九日』を読み終える。作者のインタビューを読みたい。どういうことを考えてこの小説を書いたのか、とても興味がある。
身体と意識の関係。身体と意識の関係を考える時、人は1つの身体に1つの意識又は人格を普遍のものとして考える。
では、1つの身体に1つの意識でなかったら?多重人格とは異なる状況で小説は語られている。1つの身体に2つの意識がある状態。そして、死について。
朝比奈さんの他の作品も読んでみたい。

候補作は、芥川賞発売前に単行本が発売されるみたい。
芥川賞発表した時には、単行本が出版されてないとかなりの機会損失だもんな、なんて思ったり。


0627 候補作4作目

坂崎かおるさんの『海岸通り』を読み始める。
この前、図書館行った時に閉館時間との兼ね合いで、コピーを諦めた作品。ピース又吉さんや千葉雅也さんの作品も載っているので、『文學界2024年2月号』は買って読むことにした。清掃の仕事をしている主人公が、人間観察する視点が序盤から満載。こういう感じの小説好き。これで芥川賞候補作4作目だ。芥川賞候補作は全部読めそう。

7月から始まるドラマをチェックする。
気になるドラマを何個かピックアップして、予定表に開始日を入れる。やっぱり、NHKの朝ドラと大河が気になるな。もうだいぶ進んでるのだろうけど、今から見ようかな。。なんて考える。


0628 効果的なアイテム

朝から坂崎かおるさんの『海岸通り』続きを読む。
主人公の新たな一面が見えてきた。物語の展開が楽しみ。

続いて、昨日途中まで読んでいたマンガ『サンダー3』1巻の続きを読む。異次元。みんなが騒いでいたのはコレかと分かる。マルチバースって言葉がよく出てきたので、映画『エブエブ』を思い出す。自分的には『エブエブ』はあまり良さが分からなかったなぁ、なんて思いながら。

今日は、学校の当番で、朝、通学路に保護者が立つやつ。
昨日の時点では、めっちゃ雨が降るという予報だった。始め、小雨がパラパラ降るくらいで、あとは雨は上がっていた。よかった。でも、靴は濡れた。
PTAと書かれたベストを着て、黄色い「横断中」と書いた旗を持っているだけで、通勤中の人からも声をかけられる。普通に立っていたら、怪しい人扱いだが、「ベスト」と「旗」で急に良い人になる。なんて効果的なアイテムなんだと思う。ただ、子どもたちの挨拶は小さめ。


0629 日本は修羅

坂崎かおるさんの『海岸通り』を読み終える。
もっと深く、深く、潜って欲しかったかも。
でも、好きな感じの小説。

特に以下の引用箇所が、
この小説好き!ってなった。

「寒い?」  マリアさんが訊ねた。わたしはそれには答えず、「ウガンダの方が暑いよね」と言った。「そうでもないです、日本、暑すぎる」彼女は笑った。「ウガンダは、ハイト、えーと、高さ、が高いです」「高さが高い」「山みたいに、高い。山ではないんですけど。だから、暑いけど、暑くない」「暑いけど暑くない」「ごめんなさい、へんな日本語ですね」  いや、そんなことは、とわたしは口ごもりながら言った。視線を落とし、前の席の青い座席のひし形の模様の数を数える。「うーんと、ヒューミッドがない」マリアさんはなおも続けた。「なんて言えばいいだろ、かわいている感じ」「ああ、湿度がないのか」「そうそう。日本、ベタベタするから、すごい修羅」  修羅、というワードセンスにわたしは思わず吹き出し、つられてマリアさんも表情を和らげた。「どこで覚えたの?」と訊ねたら、「ジダイゲキ」と返ってきた。「日本は修羅」  わたしは言葉の輪郭を確かめるように呟き、マリアさんも真面目な顔をして、「日本は修羅」と繰り返した。

文學界2024年2月号
坂口かおる『海岸通り』p143

ウガンダに比べて、湿度が高い日本。
「日本、ベタベタするから、すごい修羅」
「日本は修羅」
コレ良かったな。。

『文學界』2024年2月号をパラパラ見ていたら、
「千葉雄喜の雑談」が目に入る。千葉雄喜って…KOHHじゃん!ってなった。写真が載っているやっぱりKOHHだった。KOHHが『文學界』で連載持ってる。『文學界』いいなあ。


今週の曲。

おわり。

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