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農地選びで家族と大喧嘩した話



どうも!お晩です!
ウージーです。

5月に農家になる宣言(https://note.com/sommeliersake/n/n387cd6e1fff3)をしてから、色々とあったのでちょっと最近の近況報告です。
 
今は何をしているのかというと、地元の農家さんで研修中です!
毎日早朝5時から畑に行って、収穫したり色々と作業しています!
最近は5時だとまだ暗いので、5時半ぐらいからやってます。
 
僕の場合は、おじいちゃんがこれまでやってきた農業を継ぐというよりかは、来年から自分で新しく始める!という感じです。
というのも、おじいちゃんももう84歳で数年前から徐々に作る作物を縮小してきていたので、そのまま継ぐだけでは食っていけないんですよね。
なので、来年から新しい作物を作るために地元の農家さんで研修してるんです。
ちなみに、両親は農業にノータッチ。
 
来年から新しく作り始めるのはキュウリです。
なぜキュウリを作るのかについては、また今度詳しく書こうと思います!
 
キュウリを新しく始めて、生活していくためにはある程度大きい農地が必要なんです。
その農地を決める段階で色々と問題が発生してめちゃくちゃ大変だった!

じいちゃんが長年農家をやってきていたので、農地はたくさんあるのですが、キュウリ栽培に適している農地が無かったんです。。。
これはめちゃくちゃ想定外。
当たり前ですが、どこでも作れるというわけじゃないんです。
やっぱりどこでやるかっていうのはめちゃくちゃ大事なので、これには妥協したくなかったんです。 

自分ちの農地でできないとなると、農地を借りてやるしかありません。
これにはやっぱりじいちゃんは大反対!
「こんなに土地があるのに、他の人の土地を借りてやるとはどういうことだ!!」と。
じいちゃんが持ってる土地でキュウリ栽培をするのには結構大きなリスクが2つあったんです。

1つ目は、キュウリ栽培をする農地に果樹が近いということ。
やる予定だった農地の近くにはリンゴの木や柿の木がたくさんあるんですけど、果樹の木も病気とかにならないように消毒するんです。
果樹はスピードスプレーヤーという乗用型の大きな消毒機械を使って、消毒していくんです。
これを使うと周りに農薬が結構飛んじゃうんです。
この農薬がキュウリについてしまうと出荷停止になってしまうんです。
もちろん、対策は色々とあるんですが、出荷停止になるリスクはできるだけ避けたいところです。

2つ目は、水はけがあまりよくないということ。
水はけが悪いと病気になったり、売り物にならないようなキュウリができてしまう可能性が高くなってしまうんです。
キュウリの9割以上は水分でできていると言われていて、キュウリ栽培に水は欠かせない存在なんですが、あり過ぎるのもまた問題で。
キュウリ栽培に適した土地は保水性がありつつも水はけが良い土地です。
土は湿ってるけど、水溜りは無いようなイメージですね。
自分ちの土地には大きな畑がなかったので、田んぼを畑に変えてやるしかなかったんですが、田んぼは水が溜まるように作られているんです。
なので、基本的には田んぼでやるのは向いていないんですが、盛り土をしたりすれば田んぼでもできたりします。
そして田んぼの中でも水はけが良い田んぼと悪い田んぼがある。
うちの田んぼは水はけが悪い田んぼだったんです。
とほほ。
なので、水はけの良いところでやりたいですよね。

どこでやるにしても、キュウリ栽培を始めるには相当な金額の初期投資が必要で、「投資したのに失敗した」というのはできるだけ避けたい。
でも、どれだけ説明してもわかってくれなかったじいちゃん。
「他の人の土地でやるなら家を出ていけ」
こんなことまで言われました。

 
誰がなんと言ってももう理解してくれないので、祖父母の家は出て、両親のいる実家に住むことになりました。
ちなみに、祖父母の家と実家は車で3分。
じいちゃん以外の家族はみんな納得してくれているので、もう進むしかありません。
 
福島を盛り上げたいから地元に戻ってきたっていうのが大前提ですが、
小さい頃は祖父母に育てられたので、僕が戻って農業をやることで喜んでくれるかな!
という気持ちももちろんあった。
それだけにこのようなことになったことはすごく悔しい。悲しい。
 
けど、先々のことを考えて
ここは感情論ではなくて、論理的に考えて
できるだけ失敗するリスクを減らす決断をしました。

 
これは結果で納得させるしかないので、頑張ります!
それまで元気でいてくれよ!じいちゃん!

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