Unite Tokyo 2019フード話の続き【2010年代のUnityイベントマネージャー回顧録 vol.2】
前回の続きで、今回も技術カンファレンスでのフード提供の楽屋裏話をつらつらと書き残してみたいと思います。
グランドニッコー東京 台場での調理とサーブ
フードについては準備当初から力を入れたので、会場となったホテルグランドニッコーのスタッフの方々や神谷さん(役職はなんだったか失念してしまいました、すみません)にも企画段階から多大なご協力をいただけました。
「Unityロゴの焼印つくってくるんで何かメニューに使えません?」とか頼んでミニハンバーガーやサンドイッチを試作してもらったんですよね。あれは良かった。
「これいいですね、そんじゃ焼印たくさん用意するんで当日は数百個つくってもらえますか」とか、普通はそんなお願い聞いてもらえないと思います。
焼印は巴企画さんに電気式を発注したんだったかな(こういう、世の中で使われているようなものは必ずオーダーを受け付けている業者さんがいるというのもイベントの仕事を始めて知りました)
まあフードはホテルにとっても利益になるからという理屈はありましたが、外部の会社であるORTO ICHIHARAさんの指示で飾り付けさせてもらうといった相談にも前向きに聞いていただけたのは間違いないです。ホテルの方はこんな記事をみておられないと思いますがありがとうございます。
フードの品と量
フードは高いのでイベント予算泣かせではありました。多すぎるとお金がどんどんかかるし、ケチって食べそこねる方が出てくると損した気持ちになって不満につながります。また、これも過去の経験から知っていたのですがフードは提供開始と同時にお客さんが群がって導線がパンクしたり、一瞬でなくなったりしちゃうんですよね。
この問題は「ランチだけでなく朝から夕方まで少しずつ軽食を出し続ける」という荒業でクリアしました。つまり朝食を食べそこねても昼にはランチが出てくる。ランチを食べそこねても昼過ぎには軽食、3時にはおやつが出てくる。待機列に並んでるとアイスキャンデーが配られて、夕方18時の基調講演の前にはアルコールとおつまみが出てくる……とまあそんな感じです。
確か1時間ごとのフード提供テーブルを組んで、それぞれ発注量のバランスを調整しました。コソコソ話なのですが、バナナはランチよりはるかにコストが安いので、朝のバナナを多めに発注することで、食いしん坊のお客さんのお腹をふくらませてお昼のランチを食べそこねてもあきらめがつくように意図しました…w
面白かったのは、DAY1でフードの量を知ったお客さん達がDAY2では朝イチのバナナを遠慮するようになった(とTwitterでワイワイ言ってた)ことですねw しかしバナナは保温や保冷がいらないので、なくなるまで出しておけばいいのです!
ミネラルウォーター
ペットボトルのラベルは手頃な協賛メニューとしてスポンサーの方によく活用いただけました。他のイベントでもよく見かけますね。
ペットボトルや瓶のラベルはオリジナルで作れるものが結構あり、数が揃えば費用も手頃なので、数百人規模以上のイベントならおすすめです。来客用に自社ロゴが入ったラベルのミネラルウォーターを用意されている会社さんも時々いますよね。打ち合わせの際に話が弾むので個人的には好きです。製造元をチェックして発注先や値段を調べたりもしてましたw
そもそものきっかけは
こぼれ話として……、イベントでのフード増加に舵を切ったきっかけは欧州のUniteを視察した影響と、Unite 2017 Tokyoでの体験が元になっています。
2017の当日は雨だったんですけど、屋外のケータリングカーで販売した数百円のホットドッグに長蛇の列ができてしまいまして。ただのホットドッグに傘さして何十分も並ばれてしまっている、そのくらいタダで配ればよかったよ……という気持ちになったのがきっかけのひとつです。
行列に並ぶというのは個人的にはだいぶ好きじゃない行動なので、やむなく並んでいる方に何か差し入れて得した気持ちになってほしいなと思い、待機列に並んでいる方に安価なアイスキャンデーを配る、というのもやりました。
少し脱線しますが、ちょっといいホテルや旅館に泊まるとお風呂あがりに無料のアイスキャンデーをサービスしていることがあるのですが、低コストで満足度を底上げするいい取り組みだと思っています。
……と、思うままに書いていたらUniteのフード話だけで長文になってしまいました。次回はまた別のネタの話をしようと思います。
(記事協力:谷川 敬章)
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