見出し画像

【オープン社内報#36】「D3PG」で考える。

こんにちは。株式会社ひらくの染谷拓郎です。

 すっかり秋ですね。朝に窓を開けると、入ってくる空気がずいぶん凛と冷えてきました。いまこの原稿を起き抜けに書き始めているのですが、今朝の夢ははっきり覚えています。縁起でもないのですが、僕の寿命が病気で残り短くなっていて、事業統括チームの大森くんがひらくメンバーを集めて僕を囲む会を開いてくれるという夢でした。(夢の中まで甲斐甲斐しく動いてくれる大森くん、、せつない。)

 中盤に差し掛かったころ、文喫チームの武田くんが「最後の方になると長くなっちゃうから、俺いくね」と話しはじめました。ずっと一緒にやってきたので、武田くんに話されたらさすがに泣いちゃうなあ、というタイミングで目が覚めました。うーん、これは何を示唆しているんだろう。

 すいません、すでに締め切りを過ぎているので急いで書きます。先週の日曜日に起きたことから思いついたこと。

 まちなか再生プロデュース事業として受託している茨城県常総市。社会実験「Joso Collective」がいよいよはじまりました。シンポジウム「はじまりの会」には、120名もの方に来場いただき、日曜日の朝に市民が120名集まるって結構すごいことなんじゃないかと思っています。まちなかが衰退しているから今回の事業が始まったわけですが、きっかけがあればこうして集まる市民の方がたくさんいる。きざしは導火線になり、大きな爆発に向けた最初の一歩になっていくようです。

 今回のテーマで紹介したいのは次のこと。この日、株式会社グランドレベルの田中元子さんをお招きして講演をいただきました。「喫茶ランドリー」でピンとくる方も多いと思います。田中さんからは、自分の暮らしを良くしていくには自分からまずアクションすること、それぞれのアクションを認め合うこと、そしてアクションが起こりやすくなる環境づくりにはコツがあることをお話しいただきました。

 会場中の熱気が高まるような講演の最後、質疑応答の際に70代の女性が「将来、タバコ屋さんをやろうと思っている。アドバイスをください。」を話されていました。うわあ、すげえ。将来かあ。どんな年代においても「将来」やろうとしていることがあるんだな。「将来」っていい言葉だなと感動しました。(いつか僕が小さなお店をやるなら「将来」という店名にしたい。BAR「将来」とか)

 そうした「将来=ほわっとしてる夢や妄想」を持つことは最高なことですが、次はそれを、どうやったら理想に近い形で実現できるかを考える必要があります。質問してくださった70代の女性が、本当にタバコ屋をはじめるには、夢を夢のままにしていてはいられません。そこで出てくるのが「D3PG」という考え方です。これは最近僕が勝手に思いついたメソッドというか、言葉遊びです。


ーー
D3PGとは、夢を現実に変える合言葉

D=
Dream(夢や妄想、ふわっとしていることを、)

3P=
Planning (考えて、筋道立てて)
Produce (適切なチームアップをして、価値を最大化できる形をつくり)
Project Management (予算やスケジュールを守って進める)

G=
Goal(そうすれば目標が達成できる。そしてそこからまた続ける)
ーー

 というのが、超ざっくりですが「D3PG」の考え方です。
 まずDを持たなければいけない。Dがなければ進みません。世の中で流行ってるからとかじゃなく、自分の内側にある種が必要。それがここでいう「タバコ屋をやりたい」です。

 つぎに3Pが出てきます。
 そのタバコ屋が自己満足だけの場所にならないためには、(例えばですが)カフェを併設したらいいかもしれない。今の時代、ゆっくりタバコを心置きなく吸える場所がないので、喫煙者にとってオアシスになるようなタバコカフェをつくろう。=これがPlanning

 それを実現するにはロゴデザインはちょっと男性的なイラストが描けるAさんに頼もう、内装は落ち着いた感じにしたいのでB設計に依頼しよう。喫煙者が多いであろう業態を調べて、その人たちが一番好きなブランドとコラボしてみよう。
=これがProduce

 予算は年金と退職金のなかでまかなう。地域の補助金も一部使えそうだ。あんまり時間をかけすぎると営業できる期間が短くなってしまう。それぞれのタスクを分解して、並行しながら進めていこう。
=これがProject Management

 そうして進めていったプロジェクトが形になってついにOpenしたタバコ屋カフェ。やってみると遠方からもお客さんが来てくれる。忙しい時間はランチ後、夕方、夜の3つの時間帯。みんな一息つきたいときにうちに来るんだな。ようし、そうなったらあまり忙しくない休日朝の時間帯に集客するために足湯も始めちゃおう!
=これがGoalです。
そして一旦の形になったあと、そこからまたはじまる。つまりGとDは繋がっている。こうしてD3PGのループが始まっていきます。

 シンポジウムで耳にした「将来」というキーワードと、普段ひらくで進めているプロジェクトの作り方を、「D3PG」という言葉で整理してみました。どれも欠けてはいけない大事なピース。意識しながら進めてみてください。

 ちなみに、この「D3PG」を思い付いたのは夜中に眠れなくてうとうとしてながら考えました。忘れないようにiPhoneのメモにD3PGとだけ書いておいたけど、翌朝になっても忘れてなくてよかった。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。
 今日もがんばりましょう。

染谷

ーー
今週の「うれしい」
似たようなフレーズでいうと、C3POとかR2D2とかBB-8とかスターウォーズのネーミングセンスは本当に最高ですよね。アダム・ドライバーが好きなので、episode7以降もちゃんと見てます。

この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?