見出し画像

新卒8ヶ月目、会社を辞めた

時計の秒針の音しかしない一人暮らしの部屋、今日あったことをゆっくりと振り返りながらnoteを綴る。間違いなく、わたしの人生における一つの大きなターニングポイントになっただろうから。

会社を辞めた。

以前に会社をずる休みしてしまった日のことを書いた。結局その後わたしは本格的に体調を崩し、重度の抑うつ状態だと診断された。

「鬱になってしまいたい」とは書いたが、まさか。厳密には鬱と抑うつは違うようだが、お医者さんいわくこのままいけば鬱になっていた、らしい。なんだっていい。とどのつまり、辛かったのだ。それだけだ。

2ヶ月弱の休職期間中にも、何度かマネージャーと面談をした。今の状態のわたしでもやれそうな勤務形態を提案してくれたが(本当にありがたい)、こころの一番奥底で「また同じことの繰り返しになるな」と感じてしまった。その感覚を無視することは出来なかった。ぽつりぽつりと今の気持ちを語るわたしを、マネージャーは鼓舞するでもなく叱咤するでもなく、穏やかに受け止めてくれた。

たくさん、たくさん考えた。これからどうすればいいのかな。こんなんじゃどこにいってもだめなんじゃないかな。真意はわからずとも会社側が「一緒に働きたい」と言ってくれてるんだから、戻ったほうがいいんじゃないかな。

わたしは、わたしはどうしたいのかな。

2時間半に及ぶ面談が終わった。残念ながら晴れ晴れとした気持ちではなかったが、今ある選択肢の中で一番マシな判断だったと思う。

家族、友人、恋人、恩師。相談していた人たちに短くLINEした。皆すぐに返事をくれた。お疲れ様、あなたが決めたことならそれが正解だよ、よくやった、それでええ。全ての言葉が、ちっぽけで臆病で、消えてしまいそうなわたしをつなぎとめた。

帰りの電車内では星野源の「アイデア」とPerfume の「Let Me Know」を繰り返し聴いた。いつだってわたしの背中をやさしく押してくれた曲。

これからのことは、何も決まっていない。何かしら決まっていたらよかったのだろうが、その余裕もなかった。まあ、とにもかくにもひとつ区切りをつけたのだ。わたしにしては上出来だ。

夢のスタート地点だった一人暮らしのこの部屋も、もうすぐ去る。うきうきしながらカーテンを選んだ日。興奮で眠れなかった初日の夜。すこし面倒くさいときもあったけど何だかんだ好きだった家事。人を泊めた次の日の寂しさ。閉じ込められてるみたいで嫌いだったシャッター。忙しくなってから使わなくなったお気に入りの花瓶。たった半年であったが、この部屋でたくさん考え事をし、たくさん泣いた。またいつか、機会があったら一人暮らしをしたい。今度は日の光がたっぷりとさしこみ、夜もシャッターを閉めずに眠れる、そんな部屋がいい。

やりなおそう。まずはゆっくり休んでから。ゆっくりゆっくり、考えよう。わたしが笑顔でいられるように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?