「貴様や」 〜序幕〜

全員が序幕が見られる状態となったら読み上げを進めてください。人物名があるセリフはその人物が読み上げを行い、役を楽しみましょう。

新選組。
壬生(みぶ)で狼と言われていた頃から、彼らの心は変わっていない。
だが新しく入ってきた者たちは、まだ彼らの本性を知らず
いろいろな噂を流したものだった。

さて、新選組屯所で朝稽古が終わり、
一息ついている面々の目に入った一枚の紙。

本日、墨夜で 隼人(はやと)

高野
「なんだか面白いものが落ちとるやないですか」
小林
「ほぉ、意味深長な走り書き」
富山
「けど、こんなもの稽古の前からあったかな?」
篠塚
「僕も覚えはありませんね」

とすると、朝稽古に参加していた者が落としたものなのだろう。
今日の稽古はこの場にいた4名が主体となっていた。

女性との約束を示唆しているとすると、
新人隊士ではまずそのようなことは金銭的に難しい。
幹部隊士の使いで預かっていることはあるかもしれないが……
と考えを巡らすうち、他のことを思い浮かべた者が口を開いた。

小林
「このところ我々新選組をお抱えくださっている会津と、薩摩は離れようとしているらしい」
富山
「たしかに、俺の加入に時間がかかったのもそれが理由みたいだった」
高野
「その口ぶり、ここに間者がいるんやないかと疑っとるんか?」
篠塚
「え? そんな物騒なこと言わんでくださいよ」

一番の新入りの焦りを受けて、それぞれが緊張を解く仕草をする。
間者がいたとしても新人の雑談に幹部隊士が耳を貸すとも思えなかった。
何れにしても、この紙の落とし主を探すべく話をはじめるのであった。


ー束の間の語らい・全体議論 15分間 開始ー
初心者がいる場合には20分へ延長可能

<15分経過後、終幕へ>

議論中に人物帳を再確認する場合は下記リンクへ
※誤って他人の人物帳を見ないように注意しよう

富山・人物帳  高野・人物帳  小林・人物帳  篠塚・人物帳

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