「貴様や」 富山(とみやま)人物帳

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■公開情報

薩摩藩(さつまはん)脱藩浪士(鹿児島)
隊内の者の紹介で入隊したばかりで若く勢いがある

■新選組の現在(共通)

 会津(あいづ)藩(福島)お抱えの組織として京の町を警護する役目を任されていた。池田屋事件でその功績を認められたことにより隊士は200人近くに増え、西本願寺に屯所(とんしょ)を構えている。局長は近藤、副長は土方、1〜10番組までの組長(くみちょう)、その下に伍長(ごちょう)がおり、その他に情報収集密偵として活躍する監察方(かんさつがた)や財務を担当する勘定方(かんじょうがた)などがいた。特に組長はそれぞれに個性があり、中でも近藤が宗家(そうけ)を務める古武道流派・天然理心流(てんねんりしんりゅう)の道場で親交があったという面々の名はよく聞かれる。沖田(一番組)、永倉(二番組)、斎藤(三番組)、井上(六番組)、藤堂(八番組)、原田(十番組)。

■ひととなり

 この大きな流れの中で、武士として名をあげたいと思い脱藩して京へ上った。新選組は池田屋事件で大きな手柄を立て、これからもさらに躍進していくと噂に聞いたので、入隊を希望する。だが、脱藩しているとはいえ薩摩という名を警戒されたようで正式に加入するまで時間がかかったが、知り合いの進言もありなんとか入隊にこぎつけた。
 その実、薩摩の知り合いが新選組内部から情報を欲しがっていたので、手引きしたというのが正しい。もちろん表向きは新選組上層部の口利きで、疑われるということはなかった。俺はその意味で新選組にとっては「間者」(敵)であり、そのことが明るみ出れば処分される可能性もある。だが危ない橋を渡ってでも、色々なことを知り、自分なりの忠義を尽くしたいと思っていた。だから、新選組がその場としてふさわしいと思えば、間者を辞めることも考えている。その場合は、身も心も捧げる覚悟で鬼と呼ばれるほど厳しい副長付きを目指すつもりだ。

 とはいえ、ここは新人隊士のみの集まり。気を張らずにとりあえずは紙の落とし主を探すことにしよう。まずは「気になっていること」や他の者の「印象」を話していくと何か分かるかもしれない。

■気になっていること

・市中(町中)で高野が薩摩なまりの人物と話していたのを見かけた
・今日の朝稽古にいつから篠塚が参加していたのか記憶にない

■他の新人隊士の印象

高野:上層部に顔が知られており、宴会などにもたまに呼ばれている様子。隊務に積極的に参加しており、色々と人脈がある人物という印象。
小林:近藤局長が宗家を務める天然理心流の使い手、かなりの腕前。剣を持つと人が変わる印象。あまり関わりがなくわからない人。
篠塚:おそらく今日が初対面のはずだが、どこかで見たような気がする。喋った感じは謙虚で温和な印象で、稽古の様子からも剣士らしくはない。

■自分なりの策(富山の目標)

※以下の内容は自分の心の中だけに留めておこう
・紙の落とし主を特定する
・薩摩の間者であることがばれる可能性があるなら辞める
→辞める場合は、全体議論中に「副長付きになりたい」と公言する

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