私たち母娘の話。ソフトクリームは抹茶が好きです。あずきがあれば、なお良し。
さっき買い物に出ていて、
並んでいたときに後ろの母娘が話していた。
子が唐突に
「…あそこにソフトクリームあったね」と言ったら、
お母さんがすかさず「食べたいの?☺️」って聞き返していて、
ああ羨ましいなって思った。
うちの母はというと、そういうとき、
幼い私がいくら、ソフトクリームを食べたそうな視線で見ていたとしても、
「へー、そうなんだ」で終わりだった。
小さい頃の私は、断られたって思い込んで、内心しょんぼりしていた。
でもお母さん、ダメって言ったつもりはなかったんだと思う。(確かに言ってはない。笑)
うちの母はただ本当に
人の気持ちや、状況から物事を察することが苦手な人だった。
(しかし、見当違いな想像はできる模様)
そのことに気づいたのが高校生のとき。
ソフトクリームのことだけじゃなくて
それに気づくまで
お母さんにあれこれ、本意を察して欲しくて、回りくどい表現でしかしてほしいことを伝えて来なかった。
それで、うまく察して貰えなかったら、そのたびに勝手にしょんぼりしてて。
そういうことが
小さい頃からどんどん散り積もって、
どんどん心がすれ違った。
反抗期に入ってからも
「察してちゃん」だった臆病な私は
なかなか本意に気づいてくれないお母さんを責めた。
冷たい、そっけないって、
私のことが嫌いなんだろうって思ってた。
私がちゃんと気持ちを伝えていれば
お母さんは分かってくれたかもしれないのに。
気づいてからは、
やってほしいこと、やめてほしいこと、
だいたいのことは、なんでもはっきり伝えればそうしてくれるって気づいた。
あのとき、ソフトクリームが食べたければ、
「お母さん、あそこのソフトクリーム食べたい」ってちゃんと言っていればよかったんだって。
たぶん笑顔で買ってきてくれたと思う。
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でもまあ、
本意にサッと気づいてくれるような
聡いお母さんはやっぱりちょっと羨ましい。
私のお母さんは、感情もしっかり表現しないと
私が怒っているとか悲しんでいるとか
そういうこともあっさり見過ごしてしまう。
だからきつく言わなきゃ伝わらないときは
心を乱されるし、
自分がきつい人間になるようで、いやな時もある。
でもそんな自分を責めたりはしない。
お母さんのことも。
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