0529_誰のいちばんにもなれない、私の気持ちなんて
この間、ここ数年でいちばん泣いた。
嗚咽するほど泣いて、目がぱんぱんに腫れて、翌朝に目が開かなかったぐらいに。こんなに泣いたの、いつぶりだろうな。
どうして、誰かのいちばんに、こうもなれないのだろう。
親でも、友達でも、好きな人でも、恋人でも、忘れられない人でも、尊敬する人でも、憧れの人でも、誰のいちばんにもなれない。いつもなれない。
いつだって、私は選ばれない側だった。
今回の"選ばれない"はまた残酷で、いつになく残酷で、あぁ、あなたのいちばんにいる存在が羨ましい、と心底思う。
世間一般的に、"親"にとって"子供"って、そんなにも大切なんだなぁ、と思うような出来事、ここ数ヶ月の私の周りには溢れていて、今回の出来事にそのとどめを刺されたようで、悲しくて、悔しくて、羨ましくて。
なに、それ、って。
こんな形で、自分のコンプレックスが刺激されると思ってなかった。こんな辛さがあるのね、まだ、あるのね。ずっとずっと今がいちばん辛い、と思って来たけど、更新され続ける。
そろそろ、報われたと思える日があってもいいと思うんだよ。あってくれなきゃ困るんだよ。私はいつまで我慢して、何にもならない人生を続けなくちゃいけないのかな。めでたしめでたし、になる日を、それまでのストーリーを、もういい加減教えて欲しい。
ここには書けない、書くことで自覚してしまうから書けない出来事があって、それを隠しているから綺麗に見えるいろんな話があって。すごくずるいね、本当にずるい。
正しさを選べば幸せになれる、と思っていたからこれまで間違わないように、誰も傷つけないようにしてきたつもりだけれど、その気持ちが突然プチンと切れた日があって、人生ではじめて悪いと思うことを選んだ。自分で選んだ。誰かを傷つけることを分かっていて選んだ。
その結果、やっぱり自分に返ってきた。
でも、安心した。これでよかった。
やっぱり、悪いことをした人がその報いを受けるべきで。
幸せになれるはずがない、なるべきではない。
私を傷つけた人たちにバチは当たらなかったけれど、お父さんもおじいちゃんもおばあちゃんも普通に生きているけれど、私には罪悪感がちゃんとあって良かった、とさえ思った。私にはちゃんとバチが当たってくれそう。
それでも、何も綺麗な話なんかじゃない。
申し訳ない、と思うことがたくさん生まれてしまった。
だけどこれでようやく、ちゃんと、
自分が幸せになれないことを受け入れられる。
どうして私だけ、私ばっかり、なんて思わずに済む。
悪い事を選んだ、
だから私は幸せになれなくて当然だと、そう思える。
そんなこと、きっと本当は、思いたくないんだけどな。
どうして正しさを選んでも、間違えに行っても、結局いつも幸せになれなくて傷つくのは私ばかりなんだろう。おかしいな、どちらかは正解への道に繋がってるんじゃなかったの?
案外みんな、他人の気持ちなんて考えてないよ、そこまで思ってないよ、って言われることばかりだったから、あなたは優しすぎるよって言われることばかりだったから、あぁその逆を選べば案外簡単に幸せが手に入ったりするのかな、と思ったら、全然、そんなことなかった。
疲れちゃったから、一旦もう全部まっしろにしたい。
あなたにも分からないよ。
いつもいちばんになれない、私の気持ちなんて、ね。
いちばん聞きたくなかった言葉で、
それを改めて知ることになる私の気持ちなんて。
というか、それなら助けてくれなくて良かったよ。
放っておいて欲しかった。
/ 1,435文字
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?