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0130_泣かずに済む理由、そのつづき

またもソファで寝てしまって、こんな時間に(am4:00)パックをしています。この時間にnoteを開くことがとても多くて、今日はあるnoteのつづきというか、後日談を。




今年の誕生日が、すこし前に終わりまして。


私のnoteを見ていてくださっている方はご存知かもしれませんが、家庭環境に問題を抱え続けているくせしてここ数年は家業の手伝いをしています。

継ぐ気はないので社員や経営側のポジションは選ばず、アルバイトという形で。


と言っても仕事内容的にはアルバイト以上、経営側未満、みたいな。オンラインショップの運営やパッケージデザイン、事務諸々と取引先との打ち合わせとか。

何の知識もないのに幅広くやらせてもらっているし割と責任重大なことを任せられているけど、社員ではないから当たり前にボーナスはないし、休んだら普通に時給も発生しない。年間休日は余裕で100日を切っているし、なんとも曖昧な働き方。

だけど働くことでしか自分の価値が見出せない私にとっては、これでいい。不満はない。



体調を崩した数年前、日常の買い物すらできないぐらいに外に出られなくなって、社会復帰をするなんて夢のまた夢みたいな状況になってしまった自分のことを余計に責めてしまった。

もう消えてしまいたいと思っていたのに、残念ながら消える勇気は出ず、そんな時に自分で選んだことが家業でリハビリをする、ということだった。

いや、その家族のことがきっかけで私は心療内科に通い始めて、服薬して、カウンセリングを受けるほどに気づいた頃には手遅れで、心がぼろぼろになっていたようだけどね。

それでもそうするしかないぐらいに、働けなくなった自分は無価値だと思っていたから。



だからいつも通りこの日も仕事へ行くと、父や祖父母と顔を合わせるわけで、まぁなんとも憂鬱な誕生日。

どうして憂鬱かと言うと、私の家族は私の誕生日を大して覚えていないということをもう痛いほど知っているから。


案の定、やっぱり覚えられていなかった。

父、祖父母、誰も私に何も言わないから、なんだか笑ってしまいそうになったけど、これまで何度も誕生日を忘れられてきたし、間違えられたことだって何度もある。だから私にとってこれは特別悲しいことじゃない。慣れてしまったことの一つ。

誕生日を家族や身内に忘れられるって、普通ではないのかな。普通は悲しいこと?

誕生日に「今年は覚えてるかな」って思うことが当たり前になってしまった私は、「おめでとう」って言われると驚いてしまう。あ、知ってたんだ、って。

まぁ結局この日の夕方ぐらいかな。
メーカーさんと打ち合わせをしていたお父さんが日付の確認か何かをしたときに思い出したみたいで、「あれ、今日誕生日?」とか聞いてきたから、「そうじゃない?」って言っておいた。

お母さんからは連絡が来なかった。
弟は夜にラインをくれた。ありがとうね。




そして、いつもの2人のはなし。

今年は2人ともバタバタしていて、1人の子はその週が夜勤だったみたいだし、もう1人の子は迫っている結婚式の準備で忙しそうにしていたからきっと会えないだろうな〜と思っていた、のだけど。


1人は前日の朝、当日は会えないからと夜勤明けに私の家にプレゼントを持って現れた。私が欲しいと言っていた、大好きな香りのボディオイル。「いつもありがとう、大好きだよ」と書かれたメッセージカード付きで。

もう1人は当日の夜、私の仕事終わりにこれまた私の欲しかったものをプレゼントに持って家まで迎えにきてくれて、ご飯を食べに連れて行ってくれた。結婚してからは市外に住んでいるのに、このためにわざわざ帰ってきてくれたようで。


「ごめんね、今年は3人で祝えなくて。」と2人は私に言う。なんで?こんなにも嬉しいのに。やっぱり、2人は本当にすごい。どうしてこんなに私に愛情をくれるのか、本当に分からない。

出会って10年以上が経つのに、私は2人にお祝いしてもらえることを当たり前だなんて少しも思ってなくて、毎年驚いてしまう。

血の繋がりがある人たちが私のことを忘れても、2人は私を忘れないで大切に想ってくれる。2人のおかげで私は泣かずに済むし、寂しいと思わずにいられるんだろうな。この10年以上の時間を、ずっと。

本当に、本当にありがとう。



他にも2〜3人かな。「おめでとう」って連絡をくれた。

snsに誕生日を載せたりしないから、何かで見て偶然知った上で送られてきた連絡ではなくて、きっとカレンダーに登録するなどして覚えていてくれる人たちなんだと思う。本当にありがとう。みんなに会いたい。大好きです。






今年は「羽軸」を持つような人になりたくて。

細くてふわっとした羽根、の軸にある羽軸。
羽軸に生えているものを羽枝と言うらしい。

羽根自体をぱっと思い浮かべた印象では、ふわふわとしていて、どこかに飛んでいってしまいそうなほどに軽やかで、しなやかさと柔軟さがあって。


羽軸に、何十本もの羽枝が生えていることが相応しいような経験をしたい。羽軸だけでは羽根にならないように、私自身の軸に多くの経験と知識を生やして、どこかへ飛んでいけるような人になりたい。

そして変化することは大切だけれど、私や物事の本質まで見失うことがないように。自分が大切にしていることを決して忘れないこと。


そんな人を目指して、
今年も歳を重ねる意味を見出しながら過ごしたいな。

今年のわたしも、よろしくお願いします。



/ 2,200文字



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