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動きの基本は分離運動から

今回のテーマは【分離運動】についてです。

分離運動とは言葉の通り、分離させて動くことを意味します。

この分離運動がなぜ大事なのか?
今回は主に障害が起きやすい股関節に着目してお話しします。

股関節の分離運動が出来ないと起こる弊害

  • 腰痛

  • 膝関節痛

わかりやすいところで言えばこの辺りではないかと思います。

実際にクリニックにくる患者様ではほとんどの人が股関節を分離させて動かす動作を行うことができておらず、痛みの訴えをされる方がほとんどです。

ではなぜ分離させて動かさないといけないのか?
それは大きく2つあると考えています。

  1. 股関節に隣接する関節、部位に大きなストレスがかかる。

  2. 求心位を保持することができず力を伝えることができない。

【股関節に隣接する関節、部位に大きなストレスがかかる】

これは、腰椎と膝関節ですね。

腰椎は骨盤との連動により過剰に動かされ椎間板などにストレスが生じます。椎間関節もです。

膝関節は主に骨盤が後傾位となり大腿四頭筋に過剰なストレスがかかり、膝を痛める要素になり得ます。

【求心位を保持することができず力を伝えることができない】

これは一番大切です。

基本、股関節は求心位でいることを前提に動作を行うようになっています。しかし分離運動を行うことができなければ動作時に力を上手く伝えることができず股関節ではない違う部位で代償し痛める結果となります。

分離運動でのキーマッスルは

【腸腰筋】

腸腰筋が機能することにより股関節の分離運動が可能となります。ここでお薦めなのがファンクショナル・ローラー・ピラティスの種目であるデッドバグスです。

【方法】
①ローラーの上に乗り、腰には掌一枚分のスペースを作る、足幅はローラー幅。
②指先は骨盤の出っ張り(ASIS)に当てておく。
③息を吸いながら股関節、膝関節90度曲げ、吐きながら戻す。
(point)
股関節の動作時には腰の掌一枚分のスペースは死守する。

これが基礎になります。基礎ができなければ絶対にできません。まずは求心位をきれいに作ることをお薦めします。

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