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新しいチャレンジ

こんばんは。このたび代表取締役になりました松本壮真です。

深緑茶房 名古屋店、移転する事になりました!

移転先は『那古野』という古民家が建ち並ぶ素敵なまちです。円頓寺商店街も近くにあり、昔ながらの文化と新しい文化が融合する地に移転する事になりました。

移転自体はもっと前に決まっていたのですが、不動産屋さんと契約書を交わしていない事もありオープンに出来ませんでした(現在もまだ契約書を交わしてないですが不動産屋さんに許可を得て公開する事になりました)。

あと僕、独立する事になりました(笑)
なので代表取締役になりました。

今日は移転&独立という大きな変化の中で何を考えて、何を企んでいるのかを書きたいなと思います。

ちなみに移転&独立後も深緑茶房のお茶を提供する事には変わりませんのでご安心下さい。昼間の営業に関しては提供するものも現在と大きくは変わりません(移転後は新しく朝&夜営業を始める予定ですが、そこは新しいものを提供します)

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①なぜ移転するのか。

『移転』は実はコロナ前から検討していました。というのも、現在の深緑茶房があるのは名古屋駅に近いオフィス街。

当然駅前ですので、家賃がめちゃくちゃ高いです。通常運営できる飲食店として考えて計算すると、1日170人以上のお客さんが必要になります。悔しいですが、まだウチはコンスタントにここまでのお客さんに来ていただく事は難しかったです。というよりもそもそも席数が20席ほどしか取れないので1日に8回転(常に満席状態で8回お客さんが入れ替わる)しないと達成できず、8回転するためには回転率を上げないといけません。つまり早く帰っていただかないといけなくなります(#というか1日に8回転するカフェって存在するんですか?)。

「物販でお茶を売ればいいじゃん」「テイクアウトすればいいじゃん」というお声もあるかと思いますが、コロナ禍で突然テイクアウトを始めても上手く行かなかったお店が多いように、限られた発信力と影響力の中ですぐに新しい方法で成功する事は非常に難しいかなと思いました。

ジワジワと長期的に物販売上を多くしてこの場所でやっていきたいと思って2019年に大幅なメニュー変更を行いましたが、間に合いませんでした……。
このあたりはこちらに詳しく書いてありますのでもしよければ覗いてみてくださいhttps://note.com/soma0802/n/nb33c59fb51b4

また一方、ビジネス街にある店舗にも関わらずウチのメインのお客さんはビジネスパーソンではありません。わざわざウチのお店にお茶の飲みに来てくれるお客さん、そして名古屋駅周辺にお買い物に来られた方などです。
※今後ビジネスパーソン向け(ビジネス用)のお茶を販売したいと考えていますが、これはまた別の話

つまり(あまりこの言い方は好きではないですが)ターゲットとするお客さんが立地と合っていないんです。

以上のような理由で、『今の立地は家賃の高さを補えるほどの効果が無いのではないか』と考えていました。

ただ1つ言っておきたいのは………

いま来ていただいているお客さんは本当にありがたいですし、今のお客さんの中にもビジネスパーソンの方はちろんいますし、定期的にティーバッグのお茶をわざわざ買いに来てくださるお客さんもいます。そういった方々の事は本当にありがたいと思っていますし、この移転に伴ってお会いしにくくなる事は本当に寂しく思います。それは本当にごめんなさい。

ただそれでも移転を検討せざるを得なかったというのが大きいです。

それはやはりコロナの影響でした。

販売部だけでなく、今年は生産部(卸売)も大打撃でした。オリンピックがなくなった事によって、問屋さんの倉庫には去年買い溜めたお茶が山のように残っていたんですね。そのため需要と供給のバランスが崩れ、例年に比べてお茶の単価がだいぶ下がった事で売上が立たず会社全体として相当苦しい思いをしました。

なので移転についてはもともと薄っすらと考えてはいたけど、コロナによって移転せざるを得ない状況になった、という感じです。

②なぜ独立したのか。

冒頭にも書きましたが、独立して代表取締役になりました。これも完全にイレギュラーで、店舗移転を決めた時点では移転だけの予定でした。

やはりコロナのダメージが大きかった会社にとってこれ以上負担をかけられないという思いと、名古屋に店舗はどうしても残したいという思いから独立する事にしました(独立といっても、深緑茶房のお茶を提供しますし、お客さんから見たら大きな変化・違和感はないと思います)。

『撤退』という選択肢も実はありました。
会社から提示された選択肢は「少額で移転」「撤退」の2択でした。

「撤退」というのは僕の中では「無し」でした。いま来ていただいているお客さんの顔も浮かびますし、深緑茶房の将来を考えた場合にも「撤退」を選ぶ事は考えられませんでした。

また「少額での移転」も悩みました。「少額での移転」の場合どうしても狭い店舗になってしまい、今のアルバイトの子たちを解雇せざるを得なくなってしまいます。それも嫌だなぁと思っていました(#わがまま)

色々と考えたのですが、「僕が個人的に借り入れをして独立する」という3つ目の選択肢を選びました。1500万円とか借入します(#たぶんやりすぎなくらいの大チャレンジ)

良い場所も見つかって、たくさんの人に助けてもらってて、本当に優秀な人がまわりにいてくれて、「いま勝負して失敗するならたぶん僕は今回の人生で成功する事はないだろうな(だから今が挑戦するタイミングだな)と素直に思いました。

僕そんなに能力高くないんです。忘れ物は多いし(小学生の時にランドセル忘れた事あるし、リマインドアプリをフル活用してもよく忘れるし、約束を忘れて本当に困る事多いし(#店舗での打ち合わせとかを忘れていた場合には何気ない顔で「あーお疲れさまです!もうそんな時間でしたか?」とシレッと伝えるよ))、うっかりミスは多いし、お金に疎いし、物欲あんまないし、本当に助けてもらわないとだいぶ一人ではキツいと思っています…笑(#笑ってる場合ではない)

それでもリスクくらいは取れるので(#リスクに鈍感)、今がリスクを取るときだなぁと思いました。

何年かしてこの記事を読み返した時に後悔していない事を願っています(笑)

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株式会社T-BOX

ちなみに会社名は『株式会社T-BOX』です。これに込めた思いももちろんあるのですが、将来のビジネスに関わってきてしまうので今は秘密にしておきます。「Tea」ではなく「T」にした理由は、そもそも「Tea−BOX」さんという会社が存在した事と「T」にしておいた方が将来的に意味を足していけるなという下心からです。笑

1つだけ。
真面目な話、「Toy」の「T」でもありたいと思っていて、「おもちゃ箱みたいにワクワクする会社でありたい」「知的好奇心を刺激したり、『面白い!』と思ってもらえるような会社でありたい」などと考えています。

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これからのこと

今日、新店舗の解体が始まりました。新店舗は不動産屋さんがフルリノベーションでつくってくださる店舗です。内装工事をウチがやります。

正直まだ「〇月〇日にオープンします!」とはなかなか言えない感じなのですが(2021年1月中にしたいなと思ってはいます)、早く完成して新しいお店で美味しい伊勢茶を提供するのが楽しみです。1階は僕がカウンターでおもてなしをするお席、2階はゆっくりとテーブルでお楽しみいただくスペースを考えています。

今までになかった形をスタンダードに、地道に地道に少しずつ名古屋から始めていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。

新店舗のより詳しい事は公式LINEで配信していきますので、もしよかったら覗いてみてください!

最後に…店舗お手洗いに置いていたQRコードでこっそり公開していたwebページを載せておきますhttps://www.shinryokusabo.co.jp/information0


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