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オレンジジュースで世界滅亡!?


タケです、

オレンジジュースって好きですか?

私は、う〜ん。。どちらでしょう…

何とも言えません!

いつも不思議に思うのですが、

なぜ市販のオレンジジュースは
いつも同じ味なのでしょうか?

季節によって、地域によって、種類によって、

1つ1つのミカンの味は全て違うはずです。

でも、世の中に流通するオレンジジュースは、
いつも、どこでも、どれを飲んでも同じ味です。

果汁100%を謳うジュースだってそうです。

企業のブランドによって多少味は変わるとは言え、

オレンジも、りんごも、パイナップルも
どれも同じ状況です。

よく考えればオカシイですよね。。

で、

以前、数学のπ(パイ)の話をしました。

ここから、

理想の円=心の中、現実の円=近似

と解説し、

『心=主観=理想=精神』
『物質=客観=現実=肉体』

と、区別をしました。

確かに、両者を認められれば良いと思います。

近似で進む科学文明も、完璧な理想を備える心も

どちらも素晴らしいです!

が、

やはり共存は難しいです。

最近は「科学」側が暴走しています。

オレンジジュースが同じ味なのには、
「ある」カラクリがあります。

平均化、均質化という罠です。

現代社会が科学を悪用し、仕掛けた罠です。

ホモジナイズ (homogenization)

という科学用語があります。

日本では主に牛乳の製法で使われる言葉です。

ヨーロッパ語族でHomoは「同じ、よく似た」
ホモジナイズ =「同一化、均一化する」という意味です。
(だからホモ・セクシャルは「同一」性愛です)

今の人は知らないかもしれません。

牛乳は腐りやすい液体で、放っておくと
液体の上にユバみたく脂肪の膜ができます。

これは不格好ですし、飲みにくいです。

だから昔は、いちいち1日分、瓶詰めにして、
毎日新鮮な牛乳を玄関まで届ける、牛乳配達屋さん
という仕事が普通に存在しました。

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これは苦労が多いです。大変です。。

そこで、人類は賢い頭を使って考えました。

分子が壊れるまでガシャガシャ「振る」のです。

栄養素を超微細に壊して均質化し液体に混ぜ込む。

その結果、

脂肪が固まらない。
腐りにくくなる。
流通のコストを抑えられる。
(安く提供できる)

…と、確かに良いことのように思えます。

が、

例えば、

あなたも冬は太りやすく、夏は痩せやすい
そんな経験はありませんか?

冬場は寒いですから脂肪を溜め込みます。

牛さんも同じです。

本来、脂肪を蓄えた冬の牛乳は夏の牛乳より甘いのです。

さらに地域によって、食事によって、遺伝によって、
環境によって、運によって、水によって、飼い主によって、

本来の牛乳は、多種多様な成分の違いがあるはずです。

本来の牛さん達は、超個性的な集団なのです。

でも、ホモジナイズ加工をするほど、

本来の味は変わってしまい(薄めの似た味になる)、
個性(栄養バランス)も死にます。

そもそも、

栄養素を超微細にして、体に吸収できるのか?

私たちの免疫機能はこれを外敵と判断し、
それがアレルギー反応を起こす指摘もあります。

ある視点から見ればメリットでも、
ある視点から見ればデメリットになります。

ホモジナイズ、均質化、均一化、平均化は、
牛乳、オレンジジュースだけでなく
現代はあらゆる食品で行われてます。

スーパーマーケットで個性の理屈は通りません。

で、

こうした現象は飲み物の世界の話だけではありません。

例えば、

某マ◯ドナルド社は、社員の個性を全て消し、
マニュアル通り動けば良い仕事のシステムを
完成させました。

全世界の彼ら所有の不動産規模は、教会を凌駕しました。

たくさんお金が集まりました。

権力を握り世界中に影響を持つようになりました。

多くの企業家が真似するようになりました。

それなりに美味しいハンバーガーを世界中で
同じ味、同じ笑顔、同じような値段で楽しめます。
(世界にテリヤキバーガーはありませんが…)

その代わり…

町一番のこだわりハンバーガー店は減りました。

「ピクルス抜いてくれ!」くらいしか
ワガママは通用しなくなりました。

多くの人の頭の中に「自分の給料=1時間〇〇円」
という感覚が根付くようになりました。

均質化は、あちこちの分野に徐々に浸透しました。

以前、SNSで話題になった日経新聞の記事です。

ある企業の30年前と現在の入社式の写真だそうです。

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こうした傾向は良いことでしょうか?

誠実に、正確に、厳密に答えるならば、

「どちらとも言えない…」が正解でしょうが、

あえて言います。

ヤバイです。最悪です。

このままでは人類は滅亡しかねません。

当たり前ですが、均質化で感受性は失われます。

私たちの五感センサーは、多種多様な「違い」を
認識するほど鍛えられる性質を持ちます。

色々な音を聞くほど、耳は良くなり、
色々な匂いを嗅ぐほど、鼻は良くなります。

逆に、一定期間、同じ刺激だけ与え続けると、
センサーは鈍感になります。

繊細な違いを認知する。

その為には色々な違い(個性)を知らなければいけません。

均質化、ホモジナイズはその逆の作用が働きます。

これが本能に刻まれた、人間の機能です。

感受性は生命力そのものですから、

均質化になるほど生命力が無くなります。

生命力が無くなれば…恐らく絶滅です。。

ガビーン!嫌だー!!(悲)

でも、

だからと言って、どこに文句を言い、批判し、
防衛し、修正すれば良いかも分かりません。

スーパーに文句言っても、
「じゃあ買わないで下さい」と言われるだけです。
(それはメチャクチャ困ります…)

牛さんに「頑張って工夫してくれ」と言っても通じません。
(そもそも牛は人間のために牛乳を作ってません)

警察に駆け込んでもテロリストの実体はありません。

そもそも…です。

腐ってたり、不味かったり、超絶うまかったり、

同じ牛乳を買って、当たりがあったり、
ハズレがあれば消費者から文句が出ます。

だから、個性を消し、再現性を高く、
適度に良いもので、でも全て同じ品質に。。

そう努力するのは美徳の1つです。

これを望んだのは、

元をたどれば、私たち消費者なのです。

自分で自分の首を絞めているようなものです。

「放ったらかしで良いから楽チンね。」
「誰でもできるよ♪簡単だよ。ボタン1つだよ」
「すぐに完成、いつまでも保存できるよ。」

グラグラと心は揺れませんか?

残念ながら、これも自然法則です。

便利さを代償に、感受性は下がるのです。

しょうがない事です。。

牛乳を飲むのにいちいち乳搾りには出かけられません。
オレンジジュースの質にこだわる余裕はありません。
文明を捨て、縄文時代に戻る事はできません。

つまり、

この問題の大元は「私」であり、「あなた」です。

1人1人の人間のせいなのです。

フリーメーソンでもイルミナティのせいでもありません。

全て自己責任です。

私はこれから…

とことん自分に向き合おうと思います。

この現代文明の中でどうにか感受性を保つ道を
探ろうと思います。

フォノグラムはその1つだと確信しています。

もし…

味覚の均質化だけで済むなら甘んじて受け入れます。

繊細な味覚を放棄して、いつも似たものを食べる。。
こだわりの料理人が廃業し、ソムリエが泣いても、

人類滅亡よりはマシです。

ただ、

これは精神構造すべての問題なのです。

今やあらゆる分野で個性を殺し、
均質化する技術は進んでいます。

以前、アメリカ合衆国の政治界のトップ、
ある個性的な人物のSNSアカウントが消されました。

(私のNoteはどうでしょう?…心配になってきました)

脱個性化、均質化、人間ホモジナイズ化は進みそうです。

逆に、

テクノロジーは進化し、ロボットが力を増してきています。

低性能のロボットのような人間と
高性能のロボットそのもの。

どちらが勝つのでしょう…

まあ、最終的には分かりません。

が、

私は何とか微かな抵抗を試みたいです。

いずれにせよ、こんな時代です。

感受性を扱うフォノグラムは全然、流行りません(大汗)。。

今後もマニアックな分野のまま進みそうです。

私もこれからも奇人、変人のままで諦めます!

さよーならー


P.S.

どうしてこれほど人類の感受性が落ちたのでしょう?

もちろん色々と原因はあるでしょうが、
大きな1つは「学校教育」にあると思ってます。

次回はこの辺りを考察する予定です。

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