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いま一度、「理念」について考える。

現在、多くの企業が「理念」を掲げた上で、会社経営を行っています。
今では「理念」を掲げていない企業の方が珍しい世の中となりました。

ここ数年で、理念を掲げていない企業の中には、
周りの空気に押される形で、

・・・とりあえず、理念をつくりました!

と話す経営者が増えたように感じます。

とは言え、当たり前ながら理念を掲げていれば良いというわけではなく、
新しい人材が入社したり、社員が理念に基づいて
行動していなかったりすれば、理念の浸透や見直しに時間をかけないと、
本来の理念の価値は発揮されません。

それどころか、「理念」だけでなく
「ミッション」「ビジョン」や「社是」「社訓」「クレド」等・・・
様々な名称の【企業の軸】が存在しています。

先陣を切って旗を振らなければならない経営者からすれば、

・・・結局、何を掲げていたら正解なんだ? それぞれの名称の何が違うんだ?

といった疑問を持たれて当然ではないでしょうか。
理念の必要性は読者様も実感されていることでしょう。
しかし、【理念でなくてはならない理由】を理解しないままでは、
ただ掲げるだけになってしまう可能性があります。

ソリューションは過去100社以上の中小企業様に対し、長年、
理念を言語化する「理念構築合宿」というサービスを
提供してまいりました。
その経験をもとに分析した結果、
今すぐ「理念」を活用すべき会社に8つの特徴があることが分かりました。

■今すぐ「理念」を活用すべき会社の8つの特徴

1.過去のやり方やあり方が正義とされ、柔軟性がない
2.一人の「絶対的な存在」に依存している
3.経営者の決断力のみで、指示待ち社員が多い
4.社員の主語が“私”ばかりで、属人的なやり方やあり方が蔓延している
5.仕事内容にメリハリがなく、業務が作業となってしまっている
6.経営者が現場を離れてから、社内の不平不満やお客様のクレームが増えた
7.社内で影響力のある社員同士が対立している
8.今後の活躍が期待される優秀な社員の離職が相次いでいる


これらの特徴が「理念」とどのように繋がっているのかは、
本小冊子の第五章でお話するとして、読者様の会社はいかがでしょうか。

どれか一つでも該当しているのであれば、早急に「理念をつくる」
もしくは「理念を見直す」ということをおすすめします。

だからと言って、冒頭で述べたように
“とりあえずつくるものではない”ですし、
方向性の定まらないまま“とりあえず見直すものではない”と考えています。

「企業は存在することが社会にとって有益なのかどうかを
世間大衆から問われていますが、それに答えるものが経営理念です。
つまり、経営者は他から問われると問われざるとにかかわらず、
この会社は何のために存在しているのか、そしてこの会社をどういう方向に進め、どのような姿にしていくのかという企業のあり方について、
みずからに問い、みずから答えるものを持たなくてはならない。
言い換えれば、確固たる経営理念を持たなくてはならないということです。(松下幸之助)」


これはパナソニック(松下電器産業)の創業者である松下幸之助氏が、
理念の必要性を語っている言葉です。

つまり、重要な点は【確固たるもの】でなくてはならないということです。

経営者にとって、「理念」は絶対に譲れない企業における軸=確固たるものであることが前提です。
その前提のもと、新しく理念をつくったり、見直したりする場合は、

1:理念の本質的な価値
2:理念がどんな経営課題に繋がっているのか
3:どのように理念を活用したら、経営課題を改善できるのか


という3点を理解した上で進めていく必要があります。

本小冊子を読みながら、改めて“自分にとって「理念」とは何か”ということを考えるきっかけにしていただけると幸いです。
本小冊子は、
企業における軸である「理念」の定義や価値・メリットだけでなく、
経営課題の3大テーマ【採用】【育成】【組織づくり】で「理念」が
どのように活かされるのか、ということを具体的なエピソードを
交えながら、お伝えいたします。

第一章  今更だけど、人には訊けない「理念」とは

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