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27年目のハナシ。

7月誕生日の私は、今年で27歳の誕生日を迎えた。その自覚はない。「いくつになったの?」と聞かれて、正々堂々と「26」と自信を持って答えた暁には、サバを読み始めたな!と笑われる、もう私はそんな年頃だった。

職場には、約10歳も年下の大学生が新しく入ってきて、どんなに些細なことでも質問してくれる初々しさと一生懸命さが眩しい。彼から見れば、私がずっと上のお姉さんに見えるのも無理はない。

ついこの前まで、私も社会人のひよっこだった。毎日朝起きて、仕事に行って、呼吸してるだけで、あっという間に5年目を迎えたようだった。その間に、リフレッシュと思い込んでいた週2日あるはずの休日は、最高に楽しみにしていたけど。時に、仕事で休日が潰れることもあれば、また月曜日はすぐにやってきて、また決まった時間に朝起きて、仕事に行って、呼吸する。それを、今を乗り切ろう!という意気込みで真面目に繰り返していたら、ハッと”今”になってしまったことに気がついて、このままではいられなくなった。

大学生から、社会人デビュー

私のこれまでを振り返ってみる。

大学でタネの魅力にどっぷりハマった私は、ランドスケープデザインの研究室だったのにも関わらず、1人で在来品種のタネについて卒論を書いた。その流れで、種苗会社を志望し、就職した。現代の食の流通事情は、人口増加に比例して定着してきていて、仕方ないという見方はできるけど、疑問は消えず、どうにか環境に良い農業を拡げていけないか、種会社に潜入して、オーガニックの種の流通量を増やしてしまおう!と根幹から変えたい思いで、種会社を選んだ。
本当に環境問題を解決したくて、でも大きな声で言えば、そういう人だからね、と逆効果を招いてしまうと思ってたので、強い気持ちは静かに燃やし続けた。私は、関心がない人に出会い、変えていきたかった。

だけど、たった1人だけの秘密計画も、一年経たないうちに、諦めることになる。ある日、家の階段を降りれなくなった。足が動かなくなり、ただ涙しか出ない。心がからっぽだった。

実は、社風が合わないことは入社前から分かっていた。だけど、無意識に、親の意見や世間的な価値観が影響して、レールに乗ってみようと思ったのだ。合わなかったら、辞めようと思って就職はしていたけど、やはりその環境下にいると、その世界が全てのような気がして、大切な自分を見失う。身体が反応するまで分からなかった。辛かったけど、ここからが私の大きな変化に変わっていくはず。

自分の人生を選択すること。


休職中、京都に座禅に行った。(この座禅の旅も、面白かったので、後々記事を一つ書きたいと思う。)そして、決意した。
京都のお寺の階段で、今しかないと思い、人事に電話した。希望の部署の枠があるよと引き止められたけど、決意を曲げたくなくて、神様のそばにいたのは正解だった。大きく包むものが、守ってくれていた。初めて、自分で自分の人生の舵を取ったのがこの時。

自分で人生を決めるって、できてそうで意外とできてないこと。先の読めない不安はあるけれど、結局、答えを知っているのは、自分の心だけだ。

二社目は、一般社団法人に転職して、町おこし事業に関わった。
時代はコロナ禍。現地へ行けずに8割型遠隔で地域と携わっていたけど、町の動きをこの目で見れずに関わり続けることに違和感があった。真実に向き合えてるか確かめられなかった。それに、構想が大きいプロジェクトにも関わらず、マンパワーが十分ではない状況が、ハードワークに繋がり、持続的ではなかったので、少しずつ離れることにした。

今は、副業で二つの仕事をしてる。
シフト制でコワーキングスペースの運営と、リモートで秘書的なアシスタント業務をしている。

複数のコミュニティを持つことで気持ちの切替ができたり、様々な立場の人と関わるので俯瞰的に考えられたりするので、この働き方も気に入っている。毎日各所で様々な事象が起きていて、充実したようにも感じる。

ただ、自分自身をマネジメントする能力が不足していて、キャパオーバーになりがち。優先順位の付け方、断わり方は学び途中で、あと私何人か欲しい…と思う今日この頃、毎日必死だな。

‘働く’と’暮らす’…気付けば、”働く”にどうしても荷重がかかりがちで、片足重心。

そして今日も1日が終わろうとしている。

こうして振り返れば、着実に少しずつ自分の描く未来へと、進んでいる。けれど、ある1日を振り返り、心からやりたいことをやれている?と自分に問い出した時、イェス!とは思えなかった。
さらに、ここ一週間、半年、1年と遡っても、同じことが言える。来週、半年後、来年のことを考えても、同じことを言ってそうかも…とはっとさせられて、このままではいられないと思った。


27年目、このままではいられない。
そう思うと、静かに何かが動き始めた。



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