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小噺 靴で人生がわかる

朝の電車の中で前々から気になっていたブランドのウェブサイトを見ていたら、ドンピシャすぎるバッグを見つけてしまった。

しかしまあ、たかい!!

いくらかというと軽く10万近い。さすがヨウジヤマモト。

うーん、、、と悩み、そのまま就業するも、一日中頭から離れず、結局仕事終わりに帰り道のついでに店舗へ。

40分程悩み、2万円引きのクーポンもあったので購入に至った。(少しボーナス入ったし!!と言い聞かせる)


普段あまりファッションにお金を使わないので、ふと電車の中でファッションでお金を使うべき場所はどこなのか、気になった。

調べてみると、

<ファッションでお金をかけるべきランキング>
1.靴、特に革靴
2.スカーフとかアクセサリー
3.バッグ
4.服

の順が、多かった。


靴にお金をかける、というのは私はあまりしたことがない。

今までで一番お金をかけた靴は中高のローファーぐらいだと思う。(高い割に、毎日履いているとすぐにつま先が剥がれてくるのだ)

その後はオリエンタルトラフィックの雨晴兼用の3000円の黒をリピートしている。
(ヒールを履けるような優雅な職場でない+雨の日でもおしゃれに履けるのでとても重宝している。かれこれ3足目だ。)



休日はVANSのスニーカーか、今の時期だと安いサンダルを履くが、そうした安い靴は決まって"かかと"が著しく早く擦り減る。

これを読んで頂いているみなさまはどうだろうか。


毎日、毎日、歩く。

通勤、通学、買い物、習い事、友達に会いに。

歩く。

満員電車に揺られて、自転車のペダルを漕いで、時に平坦な、時に凸凹した道を通り、

目的地へとひたすら歩く。

毎日同じことを繰り返して、歩く。


そうしていくうちにふと足元を見ると、
自分に外界を歩くことを可能にさせていた靴がボロボロになっていて、

擦り減った踵(かかと)はその名の通り今まで支えていた身体の重みで、社会の重みで、歩いてきた道で、

削れ、

気付いたらなくなってはいないだろうか。

そうして消えていった靴の踵を補うように、
また新しい靴を買い、もしくは踵をつけ直し、
同じように擦り減らしていないだろうか。


外側が削れる人は、虚勢を

内側が削れる人は、意志を

後ろが削れる人は、現在を


擦り減らしてはいないだろうか。


継ぎ足しの人生でなく、昔のようにつま先が剥がれるくらい、無垢な心で未来に向かって、

前のめりに進んでいきたいものである。


















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