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「ソロ温泉」の宿選びで後悔しないための5つの視点

「ひとりで温泉に行くにはどこがいいですか?」

ソロ温泉(=ひとりでの温泉旅)の魅力を語ると、このような質問をよくされる。

温泉に興味をもってもらえるのはうれしいが、正直に言うと、少し困る。なぜなら、人によってソロ温泉に求めるものが違うからだ。だから「ここがおすすめ!」と迂闊に紹介するわけにもいかない。

ソロ温泉の温泉地や宿を決める際は、何を重視しているか、前もって自分自身に「取材」することが大切である。

「ソロ温泉」の条件

あらためて私が提唱するソロ温泉の条件を確認しておこう。大きく分けて3つだ。

①ひとり旅であること
②温泉入浴中心のスケジュールであること
③温泉の質(鮮度)が高いこと

これらを満たしてさえいれば、どの温泉地、温泉宿を選んでも、立派なソロ温泉だと考えている。

極端なことをいえば、いい温泉にひたすらつかる環境さえあれば、高級旅館に泊まっても、ビジネスホテルに泊まっても、食事はコンビニ弁当であってもいいと思っている(本人が望めば、の話であるが・・・)。

ソロ温泉の行き先は自由だ。では、どこがいいのか?

温泉地には「個性」がある

温泉地(温泉施設)には個性がある。海の温泉地と山の温泉地とでは、まったく雰囲気が異なる。人によって好みも分かれるだろう。

また、にぎやかな温泉街と山深い地にある静かな温泉地とでは、現地での過ごし方も変わってくる。

さらには、「温泉の質さえよければ宿はボロくてもかまわない」という人もいれば、「温泉も大切だけれど建物や設備がキレイであることが絶対条件」という人もいる。

「せっかく温泉に行くのだから多少値が張っても高級旅館に泊まりたい」という人もいれば、「ひとりだし、多少鄙びていても格安の宿がいい」という人もいるだろう。

したがって、相手の趣向やニーズを無視して温泉をすすめると、がっかりされてしまうことがあるのだ。

ひとり旅の「耐性レベル」

悩ましい点がもうひとつある。ひとり旅の〝耐性レベル〟がそれぞれ異なることだ。つまり、ひとり旅というシチュエーションをどの程度許容できるかは、その人の経験値によって差がある。

ひとり旅に慣れている人であれば、徒歩でしかアクセスできない山の中の一軒宿のような、少々ディープな温泉でもよろこんでもらえる。

反対に、ひとり旅は初めてという人であれば、飲食店やお土産屋さんが並ぶ温泉街などのように、あまり孤独を感じすぎないポピュラーな温泉が適しているかもしれない。

たとえば、関東近辺であれば、草津温泉、伊香保温泉、熱海温泉、伊東温泉、野沢温泉、渋温泉などが候補に挙がるだろう。

自分が求める温泉地はどこか?

あなたは、どんな温泉を求めているだろうか。どのくらいのレベルが自分に合っているだろうか。

まずは自分が何を求めているか、自分自身のニーズを把握しておこう。案外、自分でもわかっていないことがあるかもしれない。

最低でも、次の5項目くらいを自分で整理しておけば、候補の温泉地を絞りやすくなるだろう。

①予算の許容範囲はどれくらいか?                  ②温泉の質優先か? 快適さ優先か?                   ③食事に求めるものは?(地物を使った料理? コンビニ飯でもいい?) ④理想のロケーションは?(海、山? 賑やか、静か?)        ⑤交通手段は?(公共交通機関オンリー? 車移動?) 

こうして自分のニーズを把握しておけば、ネットや口コミなどの情報に惑わされずに済む。

たとえば、知人からおすすめの温泉を紹介されたときは要注意。その人とは旅の価値観や重視するポイントが異なるケースがある。

このような場合、「どの点がよかったか(設備や温泉、料理など)」を具体的に尋ねるようにしよう。そうすれば、自分好みの温泉かどうかイメージがつきやすい。

「こんなはずではなかった・・・」と後悔しないように、自分のニーズを把握しておくことをおすすめする。


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