見出し画像

シンガポールのローカル保育園こそが英中バイリンガル教育の真髄かも

シンガポールの国立小学校にて、息子も家庭教師をつけて頑張ってましたが、なかなか中国語の授業についていくのは難しいかったようです。(ローカル保育園では中国語も話してましたが、その後のインター保育園2年で忘れてしまったことも影響してました。)

シンガポールの小学校では、実は中国語は必修ではありません。正しくは母語といって、それぞれの出身民族ごとに中国語、マレー語、タミル語などを選びます。学校では授業はありませんが、母語の時間に日本語学習にあててもよいのです。

中華系の児童は家庭でそれなりに中国語を話してます。また、中華系の家庭でも英語中心で中国語をほとんど話さんという家庭もあります。が、彼らもローカル保育園で中国語に触れています。

うちの息子も2年通ったローカル保育園。かなり耳から中国語が上達したので、(早期なので当たり前ではありますが、)いまでもシンガポールのバイリンガル教育の強みは、保育園にありと思ってます。

息子が通った保育園ですが、別に名門とか有名なところでなく、ごくごく普通の保育園です。ちょうど家の近所だったので入れただけ。外国人でも月600ドルくらいで、おそらくローカルの子は補助金でもう少し安かったと思われます。

この保育園、英語だけを話す先生と、中国語だけを話す先生の2種類の先生がいて、大体半々になって、日々子供をみてくれました。歌を歌ったり、劇をしたり、そんなイベントとも英語中国語で行われます。

中国語の先生は本土から出稼ぎに来た完全ネイティブ。英語は本当に話せないぽかったです。

そんなところに日本から来た息子を放り込んだんですから、けっこう無茶だったなと。初日は息子が「しんかんせん」と電車のオモチャを指差して、何度も繰り返すも、先生たちは誰も理解できない、そんな様子を見ながら、胸がしめつけられる思いで保育園を出て来たことを未だに思い出します。

子供の順応性とは凄いもの。数カ月後には英語と中国語を自然に使いこなす息子がおりました。それも英語の先生、中国語の先生と認識していて、それぞれに使い分けていたのです。

まあkids duo的といえばそれまでですが、園内で英語、中国語が飛び交いながらも使い分けることが自然に、身につく環境でした。

シンガポールのローカル小学校からの中国語習得はどうか。中国語の字を書いたりと、いわゆる勉強フェーズに入っているので、なかなかキャッチアップが大変です。うちの子も久々の中国語で、読み書きがあり、かなり苦戦してしまいました。

シンガポールでトリリンガル教育。家庭では日本語をキッチリという気概があれば、試す価値ありかなと思います。

では、なんでうちは続けられなかったかというと、家庭での日本語学習が疎かになってしまった結果、日本語がかなり怪しくなったからです。英日のインター保育園に転校しました。

あとはシンガポールの保育園の欠点として、外が暑いこともあって、あまり外で遊ばせないんですね。そのあたりも気になって、ノビノビとできるインターに入れました。

流暢に中国語を話す過去の自分を見た息子からは「なんで中国語やめさせたんだよ。今出来たらすごかったのに」責められます。

小学校までの2年のブランクは大きかったですね。インターに通いつつの中国語の教室とか通わせて、ローカル小学校に繋げればよかったかなと思うこともあります。

ちなみにローカル保育園。日本人は1人でしたが、園長さんも先生方も非常に親切ですし、日本人ということで「勉強もできそうだし、将来が楽しみ」と勝手に期待をかけてくれていました。ローカル小学校でもそうですが、日本人と分かると皆さんとてもよくしてくれます。

今日はこのへんで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?