不思議映画『daaaaaali 』とデジタルアート『ダリ展』の紹介
冗談抜きに、ダリ世界が私の周りで渦巻いています。
シュールリアリストの画家「ダリ」についての展示会をヴァレンシアで体験、その後にオランダでダリをコンセプトにした映画鑑賞。頭の中にダリがまだあるうちにこちらをアップします。特にこのデジタルアートの展覧会は９月の27日までなので、スペインにいる方や旅行中の方に知って欲しいと思っています。旅日記を待っていた方ごめんなさい。最後のヴァレンシアの旅日記は次回です。
映画「Daaaaaali」は天才ダリの生活を垣間見る不思議体験
どういう映画なのかというと、
フランスの若いジャーナリスト志望のジュディスという女性が、ダリにインタビューを試みる。一度目、彼はカメラマンが来てないので、帰ってしまう。二度目、三度目、、、。彼の要求はどんどん高くなるが彼女は何度も何度もアタックして、彼の了承を取り付けて、映画を撮ることになる。
ダリと言ったら、ダリなのだ。
俺は王様の中の王様である。
この観点を私も考えてなかったけど、彼は貴族で、周りも彼をそれだけで崇め立つ。挙句に有名な画家だということで、彼の鼻息は常に荒く、私はダァァァリなのだ！ とそこらかしこで叫ぶ。
時制もどんどん変わるし、人の意識に沿って何度も同じ物語が繰り返されたり、ダリの作品同然、全てのシーンにシュルレアリスムが散りばめられている。
最後のエンドロールが終わっても、まだ続きのシーンががあるので席を立たないでほしい。夢の中の夢、現実のような嘘のような、……。
ダリ役はなんと、６人の役者さんが演じている。
驚異的に面白いので、難しいことを考えないでこの映画は見てほしい。
追加。
この驚くべきダリをコンセプトにした作品、ヘンテコで奇天烈な映画を私はオランダで見たのだけど、なんと目の前の席には普通の日本人女性がいた。すごい偶然。ちょっとシュール。
ヴァレンシアでの展覧会「ダリ」は9月の27日まで
オランダのEindhovenから Valenciaに移住（移動？）した友人が教えてくれた展覧会。彼女と、オランダで大学生活を送ってる娘さんが夏を過ごすためにスペインに来ているということで、４人で探訪しました。
場所は、Bombas GensCentre d'Arts Digitals
デジタルアートに特化した美術館！
サルバドール・ダリの心を巡る没入型の旅により、彼の作品の天才性がいかにオープンで野心的、挑発的かつ科学的な思考の結果であるかを知ることができます。
ダリ・シベルネティコ（展覧会名）は、彼の最も有名な作品を全く新しい視点から紹介するエキサイティングなツアーで、ダリの詩的で夢のような世界は、大型プロジェクション、インタラクティブなインスタレーション、ホログラム、仮想現実、人工知能と融合しています。
ダリが作品を通して解釈した、並行宇宙、量子物理学、四次元、神聖幾何学、または DNA 配列に関する新世代の没入型体験。
ツアーの最後はAIを駆使したメタバースの世界へ。はっきり言って、今回のメタバース空間は凄いです。最後の部屋が目玉で、圧巻されました！ （装置をつけていて、もちろん撮影は叶わず）
思いがけないほど素晴らしい体験を与えてくれるので、もしヴァレンシアに行く方はぜひ訪れてみてください！ 友人に感謝。
