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『眩しい太陽に豊穣の土地、バレンシアへ』 スペインホリデー、備忘録の1

今年のオランダにはなかなか夏が来なかった。冬は暖冬で、ただ雨が降り、春になっても暖かくならないで、雨が降った。冬も春も初夏もあるのは雨だけで暗かった。

太陽がない。

雨、雨の日が続く。こんなことは生きていて初めてと私に愚痴るオランダ友人の高齢者たち。実際、24年住んでる私にとってもこんなに酷い年はなかった。

冬はほぼ晴れの場所に生まれた日本人の私からしたら、オランダは神の見捨てた場所。(すいませんね、オランダ人!)

ただただオランダ人たちと一緒に忍耐の日々が続いて、

流石にカビが生えそうな心と体を持て余したので、夏のホリデーはどこへ行こうかとネットで探索していたところ、周りの友人たちが行った旅行先、近所の友人の家族の移住先として聞いていた都市の名前が浮かび上がってきた。

バレンシアである。

バレンシアオレンジジュース🍊が美味しい、バレンシアである。↓


イラストやさん、ありがとう



私のバレンシアへの前知識はほぼそのくらいだ。全くないと言っていいだろう。本当に恥なくらい、無知である。

スペインへは、

30年前に私はミラノから、友人はロンドンからで、バルセロナでホリデーをした。ガウディに圧倒され、夜の遅い夕食時間に二人で疲れ、山に登り、そして洋服の大人買いをわんさかした! バルセロナは実に大人でお洒落な街だった。

オランダへ移住をしてから夫と初めて行ったのはカナリア諸島のテネリフェ島、たくさんのイタリア系マフィアが不動産を買い、レストランを広げていていた。長く続くビーチと、特にイギリス人の若者が飲んだくれていた。自然公園には行かなかった。(!)

私のスペイン経験はそれだけ。
ヨーロッパに長くいるのにそれだけだ! 
イピサも、マヨルカも知らなければ、アンダルシア、マラガも全く知らない。首都のマドリッドも行ったことはない。 
やはり夫がイタリア人だからか、どうしてもイタリア行きが多い。(こそっ)

で、今回は、バレンシア🍊である。タッタッタ!(なぜか足を踏み鳴らした効果音を入れたい)ピュー、である。

というわけで、長い間訪れてない間のスペインの変わりようにとても驚いたし、バレンシア、オレンジ🍊だけのところだけではなかったので、(思っていたのは私だけだ!)忘れないうちに備忘録を記しておこうと思う。

皆さんに何か伝わるといいとは思うけど(その辺りは保証しない)よかったら備忘録続けるのでよろしく〜。


スペインの景色はまさしくアートである



この色!



スペインの上空から見た景色は、はっきり言って、ただただ素晴らしかった。

岡本太郎的に言うと😂芸術は爆発だ、ならぬ景色は芸術だ、なのである。

ゴヤの絵が、ピカソの緑が、ダリの雲が、景色の中にある! この複雑で流線な地形こそが彼らの血や肉となっているのかも。(←有り体すぎる表現、、、)
 
圧倒されて、声を失い目を見開き魅入られてるわたしに彼らが低音なヴォイスを効かせていった。

「ようこそ僕らの国へ」

荒々しい山と雲


一食戦の雲
絵を描くように雲が流れている



迫力がありすぎて目が離せない

後から調べたら、スペインはユネスコ生物圏保存地域が登録数1位。それらの地域には湖、山、火山、沼地、森林、谷、崖などが存在している。世界遺産の国立公園が4つ、洞窟も1万を超える。

オランダにいる友人たちがハイキングやトラッキング、巡礼などにスペインへ行っていたわけがようやくわかったのでした。(いや、遅い!)

予約サイトを通じてホテルをとったので、無料タクシーも予約できた。ホテルへ、go!

到着した日は、ユーロカップの決勝、熱狂的なお祭り騒ぎ


スペインとイギリスと優勝争い!

スペインは、全力応援ムードにすでに入っているようでホテルの受付は私たちに地図を渡し、花火を打ち上げる場所の説明を細かく説明する。

広場で応援にいけとでも言いかねない熱血な受付。

応援に来たわけではないって!場所聞いてないって! 
 
二、三時間飛行機に乗っただけだけど下を見続け地上の写真を撮っていたせいか、一仕事終わったような疲れの私には無理、無理。😅

ホテルの小さいレストランで食事を取った後、その夜はホテルルームで観戦をすることになった。ゲームは21時開幕。

そりゃあ勿論、イギリスをここまで来て応援はしない。
スペインでしょう、スペイン! 二人ともスペインの応援に精をだす。フレー、フレー、スペイン!

ゲームは進み2対1。

大きな歓声。
優勝を飾ったのはもちろんスペイン。
最後まで素晴らしいゲーム内容だった!

外では花火が上がり、カーテンを開けてみると、向こう側のアパートの人がぴょんぴょん跳ねて踊っていた! 気持ちわかるよ、スペイン人……! 

良かったね!でも落ち着いて、大人じゃないみんな! 


と思ったけれど、ヨーロッパ人は日本人のような大人は全然いない、みんなこういう時は子供の頃ににすぐ戻るのだ。仕方ない。勝手にガンガン騒いでください。私は諦めて寝ることにした。

スペインは4度目の優勝であった。強いね、スペイン!

人々の嬉しい気持ちってこちらまで暖かくするのか、そのエネルギーがホテルルームにいる外国人二人の私たちまで届き、

ふわふわと嬉しい気分になり、日頃のアレをやらなくてはいけない、これをやらなくてはいけないという焦燥感が突然消滅した。

第一日目はそんな暖かいムード、お祝いの気分のスペイン、バルセロナでまずは眠りについた。花火は、遅くなっても時々上がっているようだった。


ここまでありがとうございます。この備忘録ではスペイン旅行、ホリデーで気づいたことをどんどん書いていきます。次回の続きでは芸術科学都市についてです!












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