Ryu

記録と追憶。

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マガジン

  • Songs Of Live Forever

    音楽。僕のお気に入りにの曲について。

  • Can’t Be Forever Young

    日記。いつか時計は止まってしまう。言葉は千年生きるだろうか。

  • Great Escape from Reality

    エッセイ。陶酔できるくらいの言葉と君。統制され続けたビートそれで十分。

  • Can’t Sleep Light rays

    写真。眠れぬ光たち。気張らず背伸びせずゆるく記録。

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記憶は実在するか (2)

 東京高速道路の土橋入口から日比谷・赤坂方面の20時の流れる夜景。高層ビル群の航空障害灯の赤いランプがゆっくり点滅しているのをロードスターの車内から見て都市がまるで大きな生き物のように呼吸した日は映像的に鮮明に記憶している。 朝か夜か夢か現実か境界が曖昧になってる時だけ生きてる感じがした。何もかも忘れてしまうけどそれは祈りに近く古い記憶に接続できた時全部の境界線が曖昧になって新しい現実が滲み混じり合って溶け出した。散歩しながら何を考えていたか記憶が無く抜け落ちていて夕景が好

    • 押し寄せる現実がクリアになり過ぎて日記が書けなくなった。インターネットに書きつけることができるものが少ない。追憶したいが、記録がない。かろうじて断片的で日常的な写真がデータである。

      • +10

        紫陽花探しの水無月

        • 2024年5月の日記

          1日 ☔︎ 渋谷。恵比寿方面に15分くらい歩くと落ち着いた感じの路地裏に海外チックなピザスタンドがある。ヒカリエ裏のオフィスに出勤した日のランチ、ひとりで散策している時に見つけた。そこで今日も休学時代に出会った友人と4,5年ぶりに再会。仲間と3人で会社を創業したということで、お祝いというか話を聞きに行った。ガールズバンドみたいで素敵だと思った。困難を乗り越えて挑戦している人の姿はある人や角度から見ると滑稽に映るかもしれないが、私はそういう人間味が格好良いと思う。いい刺激をもら

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        記憶は実在するか (2)

        • 押し寄せる現実がクリアになり過ぎて日記が書けなくなった。インターネットに書きつけることができるものが少ない。追憶したいが、記録がない。かろうじて断片的で日常的な写真がデータである。

        • 紫陽花探しの水無月

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        • 2024年5月の日記

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        • Can’t Be Forever Young
          8本
        • Songs Of Live Forever
          1本
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          6本

        記事

          2024年4月の日記

          3日(水) 三軒茶屋。Blue Bottle Coffee. 帰りがけの東京駅前にて。 4日(木)☀︎ 自宅。下北沢で買った桜と雪柳。デスクに生けて9日目。満開を過ぎて少し葉桜になっていた。一瞬の美しさと儚さは長く続かない。 6日(土) 深夜25時をまわっても横たわりながら音楽を聴いて考え事をしていた。世界が寝静まった後の自分だけの深い時間に黙々と作業するのが好き。「春はあけぼのがいいね!」と枕草子で清少納言も言っていた。やうやうしろくなりゆくビルぎわが、すこし明るくなっ

          2024年4月の日記

          2024年3月の日記

          2日(土) ☁︎ 自宅。11時起床。シモキタで買った珈琲を淹れて飲みながらスタンディングで作業。iPad Proのウィジェットを変更し、notionよりGoodなカレンダーApp見つける。サブスク雑誌届く。カメラ欲しくてネットサーフィン。 5日(火) ☔︎ 町田。ひさしぶりの現場撮影。7時早起。行きのグリーン&新幹線で仕事。新車は電源あり⚪︎ 早着、ルミネのタリーズでモーニングと作業。北口(東京都)から合流して現場までタクシー。フードコーディネーターさんの昼飯。 7日(木

          2024年3月の日記

          2023年12月の日記。

          6日☀︎ 六本木。後輩と再会。 4年ぶり。一緒にドキュメンタリーをつくっていた。当時は10代だったからすっかり大人びていた。 10日 ☀︎ 新宿。リーガルリリー “cell, core” in Zepp Shinjuku(TOKYO). ライブハウスが出来てから初めて。ほのかちゃん誕生日。毎年ライブ。来年はついに結成10周年。インディーズからずっと聴いている。バンドがずっとずっと続いてほしい。 13日 ☀︎ 日比谷線神谷町。できたばかりの麻布台ヒルズへ。妹と。京都のアラビ

          2023年12月の日記。

          2024年2月の日記

          1日 ブックオフでレアなブルーレイをゲット! 2日 インスタライブを見た。 5日 東京駅。レッスン。 8日 いい感じのセットアップとスプリングコートを買った。すっかり春のラインナップだった。はやくあったかくなってお気に入りの街を歩きたい。 9日 Starbucks reserveでNo.10のマイクロブレンドを飲んだ。 10日 隣の芝生が青く見える世の中で、誰かをそっと肯定するように撮る。鏡だ。頑張る人はえらいけど、頑張れない人がえらくないわけではない。 11日

          2024年2月の日記

          「変わり続けることを変えず、作り続けることをやめない。」

           知らないことを知るのは楽しい。まだ、渋谷ストリームやスクランブルスクエアが完成する前の渋谷で初めてHTMLでメーリングを作成した時の気持ちを思い出した。歳を取るのは悪くないよな、っと思いながら、でも、心老いるのは怖い。って話を英語の先生と話した今日でさえ、一瞬で過ぎ去ってしまって、きっと一瞬で老いぼれてしまう。歳を取るにつれて「変化」を嫌って、「移動」も億劫になって、老いぼれきているのだけれど同じことの繰り返しが心地よくなったら、老いぼれていることにも同じ繰り返しの日常にも

          「変わり続けることを変えず、作り続けることをやめない。」

          記憶は実在するか (1)

           300mlくらいのビーカーに古い記憶の断片が入っている。水滴がぽつぽつと落ちるように溜まっていく。ゆっくり溜まっていく。ふとした瞬間に突然溢れ出す。いったん溢れ出すと止めどなく溢れる。減ったりはしない。その液体の色は無色透明だったり、珈琲色だったする。無理に溢れるのを止めようとすると、余計に溢れたりする。何かしらの信号を送ったり、外部と接続しなければならない気がする。ビーカーを逆さまにして液体をぶちまけてみる。記憶の断片がそこらじゅうにバラバラに散っていく。空間と時間は現実

          記憶は実在するか (1)

          快速急行、運ぶ春の風。

           この街に住んで2回目の春が去った。他人の人生を生きるほどの暇はない。反対してくる人、トヤカク言ってくる人、冷笑する人たちを押し退けて、心で「うるせぇ!」と言い放ちながら、逆方向に全力疾走し、書面にサインした日から休学2年経った。自分を肯定してくれる人は、誰ひとりとしていなかった。でもいま、周りにはたくさんの友人や仲間たちがいる。1年間に何百人もの人と会って話をした。仕事をした。様々な場所へ行った。連れて行ってもらった。夢のような場所まで行った。ものすごい成長を実感した。

          快速急行、運ぶ春の風。

          『デカメロン』ってデカいメロンじゃない!

           COVID-19によって世界で感染者数が502万人,死亡者は33万人を超えた.(5/22:日経新聞) 日本においては東京圏を除く地域などで緊急事態宣言の解除があった.それと同時に,内閣による国家公務員法の改正案(検察官の定年延期を含む)」はSNSによる国民デモによって廃案まで追い込まれた.  かつて14世紀頃のヨーロッパ大陸では,ペスト(黒死病)の爆発的感染,貨幣市場経済の停滞,凶作による食糧不足などによって,全人口の1/3にあたる4300万人まで激減。15世紀末までに

          『デカメロン』ってデカいメロンじゃない!

          群青色の街、碧色の朝日。

           四月の東京。群青色の分厚い雲が、宇宙から照らす太陽と大気圏の先の青、僕らに届かないよう遮っている。右肺と頭が少し痛むのが分かって気圧が低下していることが分かる。ベランダと窓に激しく打ち付ける雨の音が、音楽を消したあとのぽつねんとした部屋に鳴り響いている。雨の音は人工的に作られた音楽よりも、美しく感じる。西の空は少しばかり明るさが戻ってきている。北向きの玄関を一〇センチほど開けてみた。いつも濡れない所が濡れていた。雨戸を閉めてちゃんと暗くして映画でも見ようかしらん。そう思った

          群青色の街、碧色の朝日。

          パンデミック時代を生きる。

           コロナ後の世界は当分来ない。今日、明日のことも分からないような、不確実な世界が混沌と続いている。解がない。どの時代が良かったとか、悪かったとかで済む話ではない。決して、ネガティブな事をつらつらしたいわけじゃなくて、このディストピアからどうしたら希望を見出せるのだろうか、まさにSFの世界にいる。ぽつねんと阿呆な僕が頭の中で考えている。後の時代に振り返れるよう記録しておく。  (2020年4月3日現在)ワクチンが開発されて僕らに届くまで約1年はかかるだろうと言われている。コロ

          パンデミック時代を生きる。

          「おい、60gってまた少なくなってないか。そのうち空気+10g増量しましたとか言いだすんじゃないだろうな!」

           古代ギリシャ人、平安貴族、作家、昭和の人、ミュージシャン達が詩ったなら、現代人はインターネットのnoteでもいいんじゃないかな、と僕は思って半年続けている。 ***  ものすごく長かった夜を越えて、僕にももうすぐ春がくる。いつものようにオオゼキに向かい夕飯の食材を調達しよう。珍しくイヤホンをしないで静かな夕暮れの道をぽつねんと歩いていたら、なんだかいつもよりゆったりと時間が流れている気がした。休校の影響か小中学生は元気に走りまわったり、お絵かきしたり、かけっこしたりして

          「おい、60gってまた少なくなってないか。そのうち空気+10g増量しましたとか言いだすんじゃないだろうな!」

          「喪失」は根源的で 「想像」は希望だ。

           日曜の昼下がり、ラジオを聞きながらベッドに横たわって本を読めばただひとり、ぽつねんとそうつぶやく阿呆がいた。  ***  はじまりの季節がはじまる前に神社へ行って、左手、右手、口元、左手、柄杓の順のように、ひとつひとつ順を追ってちゃんと自分自身を清めようと思った。別にどこの宗派にも属していないし、これからも特定のところに属するつもりはないし、これまではどちらかというと「そんなん知らね。」という無礼な若者だった気がするのだけれど、最近の糞みたいな社会と環境を考えると、もは

          「喪失」は根源的で 「想像」は希望だ。