「変わり続けることを変えず、作り続けることをやめない。」
知らないことを知るのは楽しい。まだ、渋谷ストリームやスクランブルスクエアが完成する前の渋谷で初めてHTMLでメーリングを作成した時の気持ちを思い出した。歳を取るのは悪くないよな、っと思いながら、でも、心老いるのは怖い。って話を英語の先生と話した今日でさえ、一瞬で過ぎ去ってしまって、きっと一瞬で老いぼれてしまう。歳を取るにつれて「変化」を嫌って、「移動」も億劫になって、老いぼれきているのだけれど同じことの繰り返しが心地よくなったら、老いぼれていることにも同じ繰り返しの日常にも特に何も感じなくなるのだろう。延期した五輪も来年の万博もかつてのことになって、数年後開通のリニアのように時速500キロで時代が加速する。蛍のようにいのちを輝かせながら、祖父母と見た上野の景色を回想して。
若い時の時間がとても貴重であるということを若い時に気づき大事にすること。心老いない居心地のいい場所を複数つくり、距離感を大事に幅跳びすること。自分が大好きで、気づいたら知らない間に手が動いてしまうようなこと。気付かぬうちに他人から言われて初めて気づく、誰かよりも少し得意なこと。挑戦し続ける。欲望が枯渇する前に川を越して進む。本当に困った時に相談できる仲間や友人を思い起こして。
時計はいつか止まってしまう。言葉は千年生きるだろうか。止まる前にこの世界に何を残せるか考えておく。人によっては、世界史の教科書に載るような功績かもしれないし、ある人にとっては、業界や会社を変えるような出来事、ある人にとっては、田舎町で伝承されるような温度感のある出来事、ある人にとっては、友人や家族単位の小さいけれど確かにある出来事。
その瞬間と瞬間を積み重ね生きてゆく。それを死ぬまでも死んだ後も忘れたくない。できるなら石碑にでも刻みたい。そんな瞬間は何回あるだろう。10年に一回かもしれないし20年に一回かもしれなし一生に一回かもしれない。分厚い本に栞を挟むように美しい瞬間を保存する。
「この瞬間が永遠に続けばいいな」という瞬間が何度かある。偶然の偶然が生んでくれた美しい日。そんな「瞬間」をいかに引き延ばせるか。幸せを感じられるうちに幸せを感じること。若さは湯水のように無くなる。今も刻一刻と砂時計のように落ちてゆく。身体的にずっと若くはいられない。たとえ不老不死になったとしても心だけ残る。そのときそれでも心が老いないようにして生きたい。文章を打つ手が止まって本棚を見た。ページの端が折られ蛍光ペンで引かれた一節が目に止まった。
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