Photo by tsunagalu 【詩】あたらしくない朝が来ても 10 Chiharu 2023年6月7日 22:47 仄暗い水槽のような部屋にも欠かさず光は注がれる午前5時、白んでいくガラスの向こうに小鳥の囀りのっぺらぼうな月を寝ぼけ眼で見上げてあくびをひとつこれからの時間を退屈にしないようにぼんやりと霞んだ意識をゆっくりかき分けたらダイニングテーブルに積み上げられた本たちの下から三番目きらめく詞(ことば)が詰まったあの詩集を持って洗ったばかりの水色のスニーカーでバスに乗ろういつもどおりに廻る街を いつもどおりに踏み締めてこの狭い水槽に還ってこよう そして、眠ろう ダウンロード copy #詩 #創作 #ポエム #創作大賞2023 #詩のようなもの #オールカテゴリ部門 #散文 #散文詩 #lyrics #散文詩景 #一日一篇 10 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート