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【詩】さよなら遊覧船


広い都会を見下ろす小舟に乗って
夜を突き刺さすネオンを手にし
昨日までとは違う自分に為った
そんな幻想に酔いしれて、
ありふれた日常を特別扱い
タイムリミットは十八分

狭小の空を見上げる人混みのなか
空虚の小瓶は廻り続ける
くたびれた靴ではもう乗れない
醒めてしまった心地よい船酔い
真理に根付いてしまった僕らは
終わることのない今日を歩いていく


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