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【詩】シ イン


食べても 食べても なくならない
走っても 走っても 追いつかない

息が切れて 眼の前がぼやけて 
死んでしまいそうな朝を迎えては
なんとか意識を保つのがやっと

文字の連なりはまるで逃げ水
掴んだはずのものはどこにもない

理に溺れて干からびていく私は
嘲笑の渦にのまれ 埋もれ 
歓喜の涙とともに塵に消える

もがき苦しんで
みっともなく、しにたいのだ



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