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でくのぼうへの憧れ

皆にでくのぼうと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
私はなりたい

雨ニモマケズ 宮沢賢治

私はこの「雨ニモマケズ」のこの一節が好きです。

「褒められもせず」とは、
いわゆる承認欲求を手放していること。
「苦にもされず」とは、
誰にも嫌がられたり、迷惑をかけたりすることもないこと。

バシャールがこう言っています

バカ(Foolish)という元型が教えてくれるのは「物事の展開を完全に信頼すること」と「あなたはいつでも大丈夫ということ」
それはある人にはバカに見えるかも知れないが、バカが全ての人の中で最も賢いのです。
「忘れる」ことは「今ここを生きる」ことの副作用です。なぜなら、知る必要があることを知る必要がある時に知るだけだからです。記憶を頼る必要はなく、知る必要があることを知る必要がある時に知るのです。
それは「忘れる」ではなく、知る必要がある時まで知らないということです。
そして知る必要がある時に知るということを知っているということです。
バカはそれを直感的・先天的に知っているのです。

「でくのぼう」や「バカ」とは、タロットカードの「愚者」に相当します。

愚者は、あらゆるものに無頓着で、過去を振り返ることなく、上を向いて歩いています。人から見たらちょっとヘンテコな身なりをしていますが、どう見られるかなんて気にしていません。これから自分が進む先だけを見ているのです。
今何かが起きているわけではなく、まだ何も起こしてもいないそんな純粋な愚者には神聖な存在がそばについています。しかし、愚者自身はそのことさえも気づいていないし、気に留めようとも思っていません。愚者にとっては知る必要がないのです。

「でくのぼう」もバシャールがいう「バカ(Foolish)」も、その純粋さゆえの高潔さを表しているのです。
利欲に心動かされない、むしろそういうことが必要ないことをわかっている存在なのです。

「知る必要がある時に知るということを知っている」ということが自分のものになったら、エゴに左右されることがなくなり、不安も悩みも自然体で受け入れられるようになると思います。

そういうものに
私もなりたいと思っています。

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